概要:
第一学年で学んだ力学の考え方をもとに、波動学や電磁気学を学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業: 90分間を①本読み、②前時の復習、③一斉講義、④学び合い、⑤プレゼン、⑥振り返り、の6パートに分けて進行する。チームワークの活性化のため学習支援サイトの解説動画の事前視聴を義務付けている。近い将来、③一斉講義を撤廃して反転授業に移行する可能性があるため、学習の軸足を予習に置いておきたい。
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予習動画・授業・課題・試験、の全ては「問題集」を軸としている。教員解説や教科書は参考程度に扱ってよいが、「問題集」については第三者的外部評価システムと捉え、隅から隅まで完全理解するよう取り組んで頂きたい。市井の問題集が解ける!という事実と実感は、学習者が学外活動を行う上で大いなる自信となるであろう。
注意点:
課題: まとめる能力の涵養のため、1ないし2単元ごとに「メモリーツリー」の作成を課す。
試験: 2023年度より中間および期末試験から撤退し、授業内の単元テストに移行した。CBTやWEBCLASSを用いる可能性があるため、BYODの準備をお願いしたい。
評価: 評価点はどの時点でも学生自身で計算できる。詳細は学習支援サイトを参照のこと。
再試: 単元テストごとの再試験は行わない。公欠による未受検者のための追試はその都度行う。
欠席: 評価の対象としない欠席条件(割合) は 1/3以上の欠課。
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何かを一から考えていいのは中学生までである。巨人の肩の上に立たない学習者は、効率が悪いだけでなく、学問を冒涜しているとも言える。物理学習ではコミックやCGから受けた誤概念(素朴概念)が正しい理解を妨げることがある。先人によって培われた思考の『型』を身につけることで、誤概念や疑似科学に惑わされない骨太な学習者になろう!
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
光の性質(p74-p85) |
問題集318,321,322,323が解説できる。 「子供はなぜ溺れるか」のお話ができる。
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2週 |
レンズ(p86-p99) |
問題集326,328,329,330が解説できる。 「脳がだまされる」のお話ができる。
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3週 |
光の干渉と屈折(p100-p105) ◆単元テスト(第19章:光の性質・レンズ) |
問題集337,338が解説できる。 「二項定理」のお話ができる。
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4週 |
薄膜とニュートンリング(p106-p111) |
問題集339,340,341,342が解説できる。 「ニュートンリングの中央は暗い」のお話ができる。
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5週 |
電場(p116-p126) ◆単元テスト(第20章:光の干渉と回折) |
問題集350,351,352,353が解説できる。 「場(Field)」のお話ができる。
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6週 |
電位(p127-138) |
問題集354,355,358,359が解説できる。 「1.5ボルトの乾電池とは?」のお話ができる。
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7週 |
コンデンサーと誘電体(p139-145) ◆単元テスト(第21章:静電気力と電場・電位) |
問題集366,367,368,369が解説できる。 「男子寮と女子寮」のお話ができる。
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8週 |
コンデンサーの接続とエネルギー(p146-p153) |
問題集375,376,377,378が解説できる。
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4thQ |
9週 |
オームの法則の意味とジュール熱の意味(p156-p165) ◆単元テスト(第22章:コンデンサー) |
問題集389,390,391,392が解説できる。 「交通量調査」のお話ができる。
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10週 |
電流計・電圧計とキルヒホッフの法則(p166-174) |
問題集393,394,395が解説できる。
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11週 |
ホイートストンブリッジと電位差計(p175-p181) |
問題集401,402,403,404が解説できる。
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12週 |
半導体(p182-p187) ◆単元テスト(第23・24章:電流・直流回路) |
問題集405,406が解説できる。
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13週 |
電流と磁場(p190-p209) |
電流と磁場について、いくつかのトピックスを説明できる。
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14週 |
電磁誘導と電磁波(p212-p256) ◆単元テスト(第25・26章:電流と磁場・電磁誘導) |
電磁誘導と電磁波について、いくつかのトピックスを説明できる。
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15週 |
CBT(Computer Based Testing) |
パソコンでのテストに慣れ、受検することができる。
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16週 |
期末試験は実施しない。 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 物理 | 波動 | 自然光と偏光の違いについて説明できる。 | 3 | 後1 |
光の反射角、屈折角に関する計算ができる。 | 3 | 後1 |
波長の違いによる分散現象によってスペクトルが生じることを説明できる。 | 3 | 後1 |
電気 | 導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。 | 3 | 後5 |
電場・電位について説明できる。 | 3 | 後6 |
クーロンの法則が説明できる。 | 3 | 後5 |
クーロンの法則から、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。 | 3 | 後5 |
オームの法則から、電圧、電流、抵抗に関する計算ができる。 | 3 | 後9 |
抵抗を直列接続、及び並列接続したときの合成抵抗の値を求めることができる。 | 3 | 後10 |
ジュール熱や電力を求めることができる。 | 3 | 後9 |
物理実験 | 物理実験 | 光に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。 | 3 | 後2,後3,後4 |
電磁気に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。 | 3 | 後13 |
電子・原子に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。 | 3 | 後14 |
ライフサイエンス/アースサイエンス | ライフサイエンス/アースサイエンス | 太陽系を構成する惑星の中に地球があり、月は地球の衛星であることを説明できる。 | 3 | |
地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。 | 3 | |
陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。 | 3 | |
地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。 | 3 | |
マグマの生成と火山活動を説明できる。 | 3 | |
地震の発生と断層運動について説明できる。 | 3 | |
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。 | 3 | |
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。 | 3 | |
地球上の生物の多様性について説明できる。 | 3 | |
生物の共通性と進化の関係について説明できる。 | 3 | |
生物に共通する性質について説明できる。 | 3 | |
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。 | 3 | |
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。 | 3 | |
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。 | 3 | |
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。 | 3 | |
植生の遷移について説明でき、そのしくみについて説明できる。 | 3 | |
世界のバイオームとその分布について説明できる。 | 3 | |
日本のバイオームの水平分布、垂直分布について説明できる。 | 3 | |
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。 | 3 | |
生態ピラミッドについて説明できる。 | 3 | |
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。 | 3 | |
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。 | 3 | |
有害物質の生物濃縮について説明できる。 | 3 | |
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。 | 3 | |