概要:
プログラミングⅠに引き続き、C言語によるプログラミングに関する講義と演習を行う。後半では、プログラム開発で用いられる既存ライブラリの紹介と使用方法も扱う。
本講義は、6年間オムロンライフサイエンス研究所にて医療機器(マイコンベース)の設計開発に従事した経験を持つ教員が担当する。
授業の進め方・方法:
前半の講義では、テキストの内容を理解するとともに応用問題の演習を個人単位で行い個人のプログラム開発能力を高める。ここで、問題解決方法を机上で熟慮するとともにプログラム計画と記述の変更が分かるように履歴管理の習慣を付けることを推奨する。
後半の講義では、より実践的なプログラムを記述するのに必要となるライブラリについて説明する。
注意点:
プログラミングⅠを習得していること。本科目は、授業で保証する学習時間と、予習・復習及び課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が、45時間に相当する学習内容である。全課題の提出を必須とする。合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | プログラミング | 代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。 | 4 | 後13,後14,後15 |
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。 | 4 | |
変数の概念を説明できる。 | 4 | |
データ型の概念を説明できる。 | 4 | |
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。 | 4 | |
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。 | 4 | |
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。 | 4 | 後13,後14,後15 |
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。 | 4 | 後13,後14,後15 |
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。 | 4 | 後13,後14,後15 |
主要な言語処理プロセッサの種類と特徴を説明できる。 | 4 | |
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。 | 4 | |
プログラミング言語は計算モデルによって分類されることを説明できる。 | 4 | |
主要な計算モデルを説明できる。 | 4 | |
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。 | 4 | 後13,後14,後15 |
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。 | 4 | 後13,後14,後15 |
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを実装することができる。 | 4 | 後13,後14,後15 |
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを実装できる。 | 4 | 後13,後14,後15 |
ソフトウェア | アルゴリズムの概念を説明できる。 | 4 | 後6,後7 |
与えられたアルゴリズムが問題を解決していく過程を説明できる。 | 4 | 後6,後7 |
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを説明できる。 | 4 | 後6,後7,後13,後14,後15 |
整列、探索など、基本的なアルゴリズムについて説明できる。 | 4 | 後6,後7 |
時間計算量によってアルゴリズムを比較・評価できることを説明できる。 | 3 | 後6,後7 |
領域計算量などによってアルゴリズムを比較・評価できることを説明できる。 | 3 | 後6,後7 |
コンピュータ内部でデータを表現する方法(データ構造)にはバリエーションがあることを説明できる。 | 4 | 後5,後6,後7 |
同一の問題に対し、選択したデータ構造によってアルゴリズムが変化しうることを説明できる。 | 4 | 後5,後6,後7 |
リスト構造、スタック、キュー、木構造などの基本的なデータ構造の概念と操作を説明できる。 | 3 | 後5,後6,後7 |
リスト構造、スタック、キュー、木構造などの基本的なデータ構造を実装することができる。 | 3 | 後5,後6,後7 |
分野横断的能力 | 態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。 | 2 | 後13,後14,後15 |
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。 | 2 | 後13,後14,後15 |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。 | 2 | 後13,後14,後15 |