政治学-2

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 政治学-2
科目番号 5303 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 谷田部玲生他『高等学校 公共』第一学習社。
担当教員 山中 信幸

到達目標

1. 政治に関する基礎的な事実を正確に理解する。
2. 時代とともに変化する課題や問題に対処するために、政治がどのような役割を果たしているのかについて客観的に理解する。
3. 日本や国際社会で何が起きたかだけでなく、国際社会における日本の位置づけ、日本が期待されている役割、担ってきた役割や課題について客観的に考察する能力を身に付ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1政治に関する基本的な知識を熟知している。政治に関する基本的な知識を持っている。政治に関する基本的な知識が不十分である。
評価項目2課題や問題に対処するため、政治がどのような役割を期待され果たしてきたかについて客観的に説明できる。課題や問題に対処するため、政治がどのような役割を期待され果たしてきたかについて理解できる。課題や問題に対処するため、政治がどのような役割を期待され果たしてきたかについて理解が不十分である。
評価項目3個人を取り巻く歴史的・社会的状況について思索し理解を試み、自身の考えを持とうとしている。個人を取り巻く歴史的・社会的状況の存在に気付き、自身の考えを深めている。個人を取り巻く歴史的・社会的状況の存在自体に気付くことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科目では、政治(政治学)とは何かについて、経済、社会、文化、国際環境といった分野を含む幅広い視点から理解を深めていく。また、政治が、時代とともに変化する課題や問題にどのように対処してきたのかについて検討することで、誰が、いかなる制度のもとで、どのような行動をとるのか、について考察する。
授業の進め方・方法:
配布資料や板書を用いた講義を中心とするが、インタラクティブな授業にするために受講者には積極的な発言や主体的な思考を求める。
注意点:
本科目では政治学の概念を体系的に解説するが、受講者の理解度を見て各授業のテーマ、取り上げる順番を変更することがある。

評価の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
政治思想と国際政治
政治と思想、国家と国家の関係について知る。政治とは何か?について自分なりの意見を持つ。
2週 国家主権、社会契約説 国家の権利と国家のあり方について学ぶ。
3週 自由と自由主義 自由が希求された背景を学び、自由主義に期待された役割と直面した課題について考察する。
4週 平等と民主主義、社会主義・共産主義 平等が希求された背景を学び、民主主義や社会主義に期待された役割と直面した課題について考察する。
5週 大衆社会とファシズム、ナショナリズム 大衆社会の成立とその移ろいを学び、現代の国家がどのような課題に直面しているかについて考察する。
6週 国際政治史① 主権国家の誕生から第一次世界大戦までの歴史を学びながら、国家が直面してきた課題やそれらへの対応を考察する。
7週 国際政治史② 第二次世界大戦から冷戦(後)までの歴史を学びながら、国家が直面してきた課題やそれらへの対応を考察する。
8週 前期前半(1stQ)のふりかえり 第1~7週の内容を復習する。
4thQ
9週 国際社会と国内社会 国際政治と国内政治の関係・特徴について理解する。
10週 国際政治の理論
対外政策決定
国際政治の見方を学び、これらの役割や限界と、国家間関係の複雑さについて考察する。
11週 安全保障
安全保障とは何かを学び、国家は何を、どのように守ろうとするかについて考察する。
12週 国際政治経済 国際社会においても、政治と経済が相互に関係していることを理解する。
13週 国際機構、地域機構 多国間組織とは何かを学び、期待されてきた役割や直面している課題について理解する。
14週 現代の国際政治的課題①
時事的な問題を例に挙げ、国内外の情勢から多角的に議論し、理解を深める。
15週 現代の国際政治的課題② 時事的な問題を例に挙げ、国内外の情勢から多角的に議論し、理解を深める。
16週 期末試験 筆記試験を実施する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。2後1,後6,後8,後14,後15,後16
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。2後7,後8,後13,後16
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。1後1,後2,後3,後4,後5,後8,後16
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3後2,後3,後4,後5,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後16
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3後5,後8,後14,後15,後16
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3後8,後10,後11,後12,後13,後16
複数の情報を整理・構造化できる。2後8,後14,後15,後16
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。2後8,後16
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2後8,後14,後15,後16
事実をもとに論理や考察を展開できる。3後8,後16
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3

評価割合

筆記試験小テスト提出課題態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合4030201000100
基礎的能力4030201000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000