国語Ⅰ-2

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 国語Ⅰ-2
科目番号 6102 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 『精選現代の国語』(明治書院)、『精選言語文化』(第一学習社)、『新訂総合国語便覧』(第一学習社)
担当教員 小西 洋子

到達目標

1) 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約することができる。
2) 文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。
3) 整理した情報をもとに、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫した報告を行ったり、文章を作成したりすることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1構成と展開を説明すること、大意をとらえて要約することができる。構成を説明し、要約することができる。要旨は分かるが、構成をとらえられない。
評価項目2人物形象から主題をとらえ、批判的に考察することができる。登場人物の整理ができ、主題がとらえられる。人物造型の違いは把握できるが、主題がとらえられない。
評価項目3明確な意見、結論を論理的、実証的文章として構成、展開することができる。明確な意見とそれを表す段落構成を作成することができる。結論、意見を設け、段落分けできるが論理性・実証性に乏しい。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
小説や評論、古典文学など、様々な文章を読むことを通して、豊かな感性と論理的思考力を養い、的確な読解力と表現力を獲得する。
授業の進め方・方法:
講義形式を基本とする。随時、小テストや課題を課す。
注意点:
国語は理科系科目も含めすべての教科の基礎であることを念頭に、予習・復習を怠らず積極的に授業に取り組むこと。
評価の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業ガイダンス、「漢文脈と近代日本」の読解 テキストに用いられている語句・表現を適切に理解することができる
2週 「漢文脈と近代日本」の読解 テキストの構成をとらえ、内容を適切に理解することができる
3週 「漢文脈と近代日本」の読解 内容を理解した上で、自分の意見を述べることができる
4週 「蛇足」の読解 漢文の基本的読解法を理解し、適切に音読することができる
5週 「論語」の読解 内容を理解し、文化的影響をとらえることができる
6週 「論語」の読解 適切に解釈し、教科書の設問に答えることができる
7週 「桃花源記」の読解 適切に解釈し、教科書の設問に答えることができる
8週 「桃花源記」の読解 適切に解釈し、教科書の設問に答えることができる
4thQ
9週 「平家物語」の読解 文学史上の評価を理解し、文意をとらえることができる
10週 「平家物語」の読解 人物造型を把握し、作者の主題意識を理解することができる
11週 「平家物語」の読解 読み本系・語り本系の違いを念頭に、場面の特徴を理解することができる
12週 「平家物語」の読解 主題を理解し、作品に対する自分の意見を述べることができる
13週 「マルジャーナの知恵」の読解 テキストに用いられている語句・表現を適切に理解することができる
14週 「マルジャーナの知恵」の読解 テキストの構成をとらえ、内容を適切に理解することができる
15週 「マルジャーナの知恵」の読解 内容を理解した上で、自分の意見を述べることができる
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要旨・要点をまとめることができる。2後1,後2,後13,後14
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。2後2,後3,後14,後15
社会生活で使われる語彙(故事成語・慣用句等を含む)を増やし、思考・表現に活用できる。2後1,後4,後5,後13
文学作品(小説・随筆・詩歌・古典等)を文脈に即して鑑賞し、そこに描かれたものの見方や登場人物の心情を説明できる。2後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10
言語的・文化的教養(語彙・知識等)に広く関心を持ち、そこで得られた知識や考え方を効果的な表現に活用できる。2後6,後8,後10,後11
言語作品の読解を通して、人間や社会の多様な在り方についての考えを深め、自己を客観的に捉えたり自分の意見を述べることができる。2後6,後8,後10,後11,後12
常用漢字を中心に、日本語を正しく読み、表記できる。2後1,後13
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集し、それを整理、分析できる。2後11
整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開、表現方法を工夫し、報告・論文を作成できる。2後11
課題や条件に応じ、根拠に基づいて議論できる。2後3,後15
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。2後3,後15
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。2後3,後15
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル他者の考えや主張を理解するために、相手を尊重し配慮する態度をとることができる。2後3,後15
目的に応じた適切な方法で自分の考えや主張を伝えることができる。2後3,後15
多様な他者との間で良好な人間関係を形成するための行動ができる。2後3,後15
情報収集・活用・発信力情報収集・活用・発信力ディジタルツールを含む種々の手段や各種メディアを活用し、情報を収集できる。2後11
信頼性・妥当性・有効性などを考慮しながら情報を検証・評価できる。2後11
思考力思考力複合的な事象や出来事を分析できる。2後11
情報や主張を批判的に検証できる。2後11
情報や主張を説得的に提示するための方法を考えることができる。2後11
基盤的資質・能力継続的な学習と学びの目的継続的な学習と学びの目的学習状況、学習成果を把握し、それぞれの特性、必要、目的に応じて学習計画を考えることができる。3後1
主体的、継続的な学習の実現に向けて自分の学習活動や学習内容を点検し、改善を検討できる。3後15
創造性・デザイン能力創造性創造性専門分野以外の多様なものの捉え方や視点の重要性を認識し、受け入れることができる。3後4,後5,後9
多角的な視点から事象を分析し、対応すべき問題を定義できる。3後12
様々な知識を統合的に活用しながら、あらかじめ答えが与えられていない問題に対する解決方法を考えることができる。3後12

評価割合

試験小テスト態度その他合計
総合評価割合8010100100
基礎的能力8010100100
専門的能力00000
分野横断的能力00000