Co+workⅢA

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 Co+workⅢA
科目番号 0011 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科(電気電子工学コース) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 各チームの活動の内容に応じて適宜使用する。
担当教員 全教員

到達目標

自立に関する到達目標:主体性や自己管理能力が身に付いている。
協働に関する到達目標:他者を尊重しながらチームで作業ができる。
創造に関する到達目標:情報を収集・整理して課題を発見し提案することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
自立に関する到達目標スケジュール管理、報告、連絡、相談、目標の立案について、他者と一緒にできるスケジュール管理、報告、連絡、相談、目標の立案について、自己で完結してできるできない
協働に関する到達目標自分と意見の異なる人の意見を受け入れ、自分の意見も述べながら、チーム全体を合意形成に導くことが他者と一緒にできる自分と意見の異なる人の意見を受け入れ、自分の意見も述べながら、チームの中で役割分担をもって活動できるできない
創造に関する到達目標自主的に情報収集することができ、整理しまとめ、自分の意見やアイディアを加えて他人に説明することができる自主的に情報収集することができ、整理しまとめ、自分の意見やアイディアを出すことが自己で完結してできるできない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (H) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
自立、協働、創造の能力を養成することを目的とし、多様な環境(他学科・他学年の学生との交わり、学外の人々との交わりなど)の中で、チームにどんな貢献ができるかを考えて自立的に役割を果たし、メンバーと協働し、チームワーク力を発揮して、創造性が養われる学習活動を行う。各チームでメンバー全員にとって何らかの挑戦(チャレンジ)を有し、チーム以外の誰かを幸せにする活動を担当教員とチームで決定する。活動計画書を作成の上、活動を行う。報告会や振り返り会を経て、活動計画の修正を行いながら、活動を進める。
授業の進め方・方法:
2、3、4年生、4学科の学生を無作為に選んで構成された8名~9名の学科学年横断のチームによる学習活動を進める。チーム内で自己紹介、アイスブレイクを通じてチーム内の人間関係を構築したのち、チームで取り組む課題を発見し、解決に向けた提案、計画、役割分担、実践を行う。取り組み課題を通じて自立、協働、創造にかかる力を身に付け、これらの能力を養うという目標を達成するために、授業に積極的に関わることが必要である。授業開始後は、チームの担当教員との連絡が取れるよう確認すること。自己目標を立てるにあたっては、授業で配布されるルーブリックを参照すること。また、ルーブリックは、自己評価や相互評価に加え、本科目の成績評価にも用いる。毎週、授業の終わりにはふりかえりを行うためのふりかえりシートに記入し、次回の目標を立てる。
注意点:
(1)個人の取り組み 80%(自立(40%)+協働(40%)+創造(20%))
(2)チームの取り組みと成果 20%(協働(50%)+創造(50%))
上記 (1)は、ルーブリックを用いた学生の自己評価、相互評価と教員の評価をもとに、チームの担当教員が評価を行う。(2)は前期末の報告会(中間報告会)での複数の教員による評価とする。60点以上を合格とする。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/4以上の欠課

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 全体授業ガイダンス、チームメンバーの発表、チームビルディング
授業ガイダンスを受け、全体スケジュール、活動に関する諸注意、評価方法等を確認する。チームメンバー、チーム担当教員の発表を受けチームメンバーの顔合わせ、チームビルディングを行う。
自立、協働、創造の能力を身に付ける
2週 活動目標の決定および活動内容の計画、自己目標を各自で定めて記録する。チーム活動に向け、テーマに沿ってアイデアを出し議論をする。
決定した活動目標に沿って、実施方法、役割分担、スケジュール等を決定し活動計画書にまとめる。
自立、協働、創造の能力を身に付ける
3週 活動目標の決定および活動内容の計画
チーム活動の目標決定に向け、テーマに沿ってアイデアを出し議論をする。決定した活動目標に沿って、方法、役割分担、スケジュール等を決定し活動計画書にまとめる。完成後は活動を開始する。
自立、協働、創造の能力を身に付ける
4週 活動目標の決定および活動内容の計画
チーム活動の目標決定に向け、テーマに沿ってアイデアを出し議論をする。決定した活動目標に沿って、方法、役割分担、スケジュール等を決定し活動計画書にまとめる。完成後は活動を開始する。
自立、協働、創造の能力を身に付ける
5週 活動目標の決定および活動内容の計画
チーム活動の目標決定に向け、テーマに沿ってアイデアを出し議論をする。決定した活動目標に沿って、方法、役割分担、スケジュール等を決定し活動計画書にまとめる。活動計画書を提出する。
自立、協働、創造の能力を身に付ける
6週 チーム活動
活動計画書に従ってチームで活動を行う。スケジュールの遅延や実施方法の不備等が明らかになった場合、活動計画の修正・変更を行う。
自立、協働、創造の能力を身に付ける
7週 チーム活動
活動計画書に従ってチームで活動を行う。
自立、協働、創造の能力を身に付ける
8週 (中間試験 実施せず)
2ndQ
9週 チーム活動
活動計画書に従ってチームで活動を行う。スケジュールの遅延や実施方法の不備等が明らかになった場合、活動計画の修正・変更を行う。6週~12週の間にテーマ相互検討会を実施する。
自立、協働、創造の能力を身に付ける
10週 チーム活動
活動計画書に従ってチームで活動を行う。スケジュールの遅延や実施方法の不備等が明らかになった場合、活動計画の修正・変更を行う。中間報告会の準備を行う。
自立、協働、創造の能力を身に付ける
11週 チーム活動
活動計画書に従ってチームで活動を行う。スケジュールの遅延や実施方法の不備等が明らかになった場合、活動計画の修正・変更を行う。中間報告会の準備を行う。
自立、協働、創造の能力を身に付ける
12週 チーム活動
活動計画書に従ってチームで活動を行う。スケジュールの遅延や実施方法の不備等が明らかになった場合、活動計画の修正・変更を行う。中間報告会の準備を行う。
自立、協働、創造の能力を身に付ける
13週 前期末報告会(中間報告会)
活動内容を共有するためにチームの活動について報告を行う。他のチームの報告を聞く。
自立、協働、創造の能力を身に付ける
14週 振り返り会・これまでの活動のまとめ
中間報告会の振り返りを行うと共にこれまでのチーム活動を省み、今後の活動計画を確認する。各自の行動を省みて、自立、協働、創造に関して目標達成した点や反省点を自己および相互に記録する。
自立、協働、創造の能力を身に付ける
15週 振り返り会・これまでの活動のまとめ
中間報告会の振り返りを行うと共にこれまでのチーム活動を省み、今後の活動計画を確認する。自己および相互の行動の記録をもとにチーム担当教員よりフィードバックを受ける。
自立、協働、創造の能力を身に付ける
16週 期末試験 実施せず

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。4
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。4
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。4
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。4
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。4
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。4
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。4
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。4
他者の意見を聞き合意形成することができる。4
合意形成のために会話を成立させることができる。4
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。4
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。4
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。4
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。4
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。4
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。4
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。4
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる4
複数の情報を整理・構造化できる。4
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。4
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。4
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。4
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。4
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。4
事実をもとに論理や考察を展開できる。4
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。4
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。4
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。4
目標の実現に向けて計画ができる。4
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。4
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。4
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。4
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。4
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。4
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。4
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。4
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。4
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。4
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている4
法令やルールを遵守した行動をとれる。4
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。4
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。4
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。4
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。4
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。4
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。4
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。4
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。4
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。4
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。4
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。4
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。4
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。4

評価割合

個人評価(プロセス評価)(自立)個人評価(プロセス評価)(協働)個人評価(プロセス評価)(創造)チーム評価(成果物、報告会)(協働)チーム評価(成果物、報告会)(創造)合計
総合評価割合3232161010100
基礎的能力000000
専門的能力000000
分野横断的能力3232161010100