Electromagnetics II

Course Information

College Akashi College Year 2019
Course Title Electromagnetics II
Course Code 0020 Course Category Specialized / Compulsory
Class Format Lecture Credits School Credit: 2
Department Electrical and Computer Engineering Electrical Engineering Course Student Grade 4th
Term Year-round Classes per Week 2
Textbook and/or Teaching Materials 参考図書:小塚 洋司著、「電気磁気学」、森北出版社
Instructor OHMUKAI Masato

Course Objectives

(1)磁気に関する諸法則を理解し、説明することができる。
(2)Maxwell 方程式から導かれる諸性質について説明できる。
(3)自立した学習態度と具体的な問題解決能力を獲得する。

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目[1]磁気に関する諸法則を理解し、詳しく説明することができる。磁気に関する諸法則を理解し、説明することができる。磁気に関する諸法則を理解し、説明することができない。
評価項目[2]Maxwell 方程式から導かれる諸性質について詳しく説明できる。Maxwell 方程式から導かれる諸性質について説明できる。Maxwell 方程式から導かれる諸性質について説明できない。
評価項目[3]自立した学習態度と具体的な問題解決能力を大いに獲得する。自立した学習態度と具体的な問題解決能力を獲得する。自立した学習態度と具体的な問題解決能力を獲得しない。

Assigned Department Objectives

学習・教育到達度目標 (D) See Hide
学習・教育到達度目標 (F) See Hide
学習・教育到達度目標 (H) See Hide

Teaching Method

Outline:
電気磁気学Iで学んだ静電界の知識を基礎として、主として磁界について学習する。その後Maxwell方程式として電気磁気学の体系全体を身につけ、電磁波についても学ぶ。理解度確認のための小テストを実施する。
Style:
講義により内容を説明し、自分のペースで学習する。最後に小テストを行う。小テストの結果が芳しくない場合は課題が与えられる。課題が未提出の場合は評価を減点することがある。
Notice:
本講義は能動的な姿勢が欠かせない。わからないところは授業中に質問することが不可欠である。課題が出された場合は必ず期限までに提出しなければならない。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st ビオ・サバールの法則
電流によってできる磁束密度の計算法を身につける。
2nd アンペアの周回積分の法則とヘルムホルツコイル
アンペアの周回積分の法則を学び、この法則を用いた磁束密度の計算法を身につける。また、ヘルムホルツについて定量的に理解する。
3rd ベクトルの回転(rot の導入)、ストークスの定理
ベクトルの回転の概念を学び、ストークスの定理について学ぶ。またこれを用いてアンペアの周回積分の法則の微分形を導くことができる。
4th ベクトルポテンシャルとゲージ問題
電場のスカラーポテンシャルと対応させながら磁束密度に対するポテンシャルであるベクトルポテンシャルについて理解する。またゲージ問題についても知る。
5th 電流密度とベクトルポテンシャルの関係、ベクトルポテンシャルの求め方 ベクトルポテンシャルの概念を把握するために、具体的な事例を知る。
6th ローレンツ力
磁場中を運動する荷電粒子にかかる力であるローレンツ力について学び、磁場内に置かれた電線にかかる力を計算できる。この応用としてモータの基礎を知る。
7th 電流ループのトルク、ホール効果
電流ループのトルクについて定式化する。またホール効果について知る。
8th 中間試験
60点を取得する。
2nd Quarter
9th 磁束密度と磁化と磁界
磁化の概念を導入し磁界の定義を身に着ける。
10th 境界条件、磁性体
磁束密度と磁界の境界条件を学ぶ。また磁界と磁束密度と磁化の関係について、誘電体と対比させながらその概念をしる。
11th 磁性体の分類
5種類の磁性体についてその性質を知る。
12th 反磁性の起源、磁化曲線とヒステリシス損
反磁性の起源を定量的に学ぶ。また磁化曲線の性質を学びヒステリシスについて知る。
13th 磁極に対するクーロンの法則、永久磁石と磁気回路
磁極に対して電荷と同様なクーロンの法則が成り立つことを知る。
14th 電磁石が鉄を吸引する力
永久磁石の特性と磁気回路の理論について学ぶ。また電磁石が鉄片を吸引する力を計算する方法を身につける。
15th 各座標系におけるdiv、rot、grad及びラプラシアン
円筒座標、極座標におけるdiv、rot、grad及びラプラシアンを導出できる。
16th 期末試験
60点を取得する。
2nd Semester
3rd Quarter
1st ファラデーの電磁誘導の法則
ファラデーの電磁誘導の法則について積分形と微分形について知る。
2nd 自己インダクタンスとその算出法
磁束、磁界エネルギーについて学ぶ。自己インダクタンスの定義を理解し、その算出法を身につける。
3rd 内部インダクタンスとエネルギー
内部インダクタンスの計算を行う。また磁場のエネルギーについて理解する。
4th 相互インダクタンス、ノイマンの式
相互インダクタンスの概念について学び、結合係数の定義を知る。
5th ノイマンの式の具体例、エネルギーの一般論

ノイマンの式を用いた計算の具体例をしり、磁気エネルギーの一般論についてしる。
6th 単極誘導、ベータトロン、導体内の電流
単極誘導における発生電圧の計算法を学ぶ。またベータトロンの原理について知る。また導体内の電流についてしる。
7th 導体内の電流分布と表皮効果
導体内の交流に対する電流分布について学び、表皮効果について定量的に解析できる。
8th 中間テスト 60点を取得する。
4th Quarter
9th Maxwell 方程式の積分形と微分形、変位電流、電荷保存則
マックスウエルの考えた変位電流の概念について学び、4つの方程式の積分形から微分形を導き出せる。
10th Maxwell 方程式のポテンシャル表現、遅延ポテンシャルとヘルツベクトル
時間に依存する場合のポテンシャルを考え、このポテンシャルを用いてマックスウエルの方程式を表せる。
11th Maxwell 電磁方程式と電磁波
マックスウエルの方程式から電磁波の満たす波動方程式を導出できる。
12th 電磁波の性質
マックスウエルの方程式から電磁波の持つべき性質を導出できる。
13th ポインティングベクトル
ポインティングベクトルの定義とその物理的意味を知る。
14th 誘電損失と電磁波の偏波面
誘電損失について定量的に学ぶ。また電磁波の偏波面についてしり、平面波と円偏波について知る。
15th 媒質中の電磁波
有限の抵抗を持つ媒質中での電磁波の伝播について、定量的にしる。
16th 期末試験
60点を取得する。

Evaluation Method and Weight (%)

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他Total
Subtotal70300000100
基礎的能力0000000
専門的能力70300000100
分野横断的能力0000000