Discrete Mathematics

Course Information

College Akashi College Year 2019
Course Title Discrete Mathematics
Course Code 0019 Course Category Specialized / Compulsory
Class Format Lecture Credits School Credit: 2
Department Electrical and Computer Engineering Computer Engineering Course Student Grade 4th
Term Year-round Classes per Week 2
Textbook and/or Teaching Materials 守屋悦朗:「離散数学入門」、サイエンス社
Instructor HAMADA Yukihiro

Course Objectives

[1] 数えるとはどういうことなのかを説明できる
[2] 証明で用いられる論法を習得することにより、自主的・継続的学習能力を養う
[3] 再帰的なものの考え方ができる
[4] 等しいということ、大きい(小さい)ということを一般化した概念を説明できる
[5] グラフ理論の基礎的な事項を説明できる
[6] 形式言語理論の基礎的な事項を説明できる

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1集合と関数を分類しながら説明でき、2つの集合の濃度が等しいかどうか判別できる集合と関数を説明でき、2つの集合の濃度が等しいかどうか判別できる集合と関数を説明できず、2つの集合の濃度が等しいかどうかも判別できない
評価項目2命題と述語を的確に説明でき、対偶法、背理法、および数学的帰納法を用いて正しく証明が書ける命題と述語を説明でき、対偶法、背理法、および数学的帰納法を用いて証明が書ける命題と述語を説明できず、対偶法、背理法、および数学的帰納法を用いて証明が書けない
評価項目3集合と関数を再帰的に正しく定義できる集合と関数を再帰的に定義できる集合と関数を再帰的に定義できない
評価項目4同値関係、半順序、および全順序を的確に説明できる同値関係、半順序、および全順序を説明できる同値関係、半順序、および全順序を説明できない
評価項目5グラフの道・連結度と木の性質を的確に説明できるグラフの道・連結度と木の性質を説明できるグラフの道・連結度と木の性質を説明できない
評価項目6バッカス記法、文脈自由文法、有限オートマトン、および正規文法を正しく使うことができるバッカス記法、文脈自由文法、有限オートマトン、および正規文法を使うことができるバッカス記法、文脈自由文法、有限オートマトン、および正規文法を使うことができない

Assigned Department Objectives

学習・教育到達度目標 (D) See Hide
学習・教育到達度目標 (F) See Hide

Teaching Method

Outline:
離散数学は有限の対象ないしは離散的対象を扱う数学の一分野で、計算機科学の礎の1つである。この科目では、集合と関数、数学的帰納法と再帰的定義、バッカス記法と文脈自由文法、集合上の関係、グラフと木、有限オートマトンと正規文法について学ぶ。
Style:
講義形式
Notice:
用語の定義を正確に理解して、形式的に記述されていることから直観的なイメージを得ることを心掛ける。例題や演習問題を自力で解き、解答と照らし合わせて採点してみること。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st 基本的な記法
集合や条件を表すための記法を使うことができる。
2nd 集合の間の関係
種々の集合演算が行え、基本的公式を使うことができる。
3rd 関数 1/2
関数の基礎的事項について説明できる。
4th 関数 2/2
単射、全射、全単射、関数の合成、合成に関する結合律、逆関数、および置換について説明できる。
5th 無限集合と濃度 1/2
集合の濃度を説明でき、2つの集合の濃度が等しいか否か判別できる。
6th 無限集合と濃度 2/2
数えるということと連続の濃度について説明できる。
7th 命題と背理法
命題とその逆、裏、対偶を説明できる。対偶方と背理法を用いて証明が書ける。
8th 中間試験
2nd Quarter
9th 述語
述語(値として真または偽しかとらないような関数)を説明できる。
10th 命題論理とその記述能力の限界
命題論理の論理式を説明でき、陳述を論理式で表すことができる。述語論理の論理式を説明できる。
11th 言語
形式言語の基礎的事項を説明できる。
12th 数学的帰納法 1/2
数学的帰納法を用いて証明が書ける。
13th 数学的帰納法 2/2
完全帰納法を用いて証明が書ける。2重帰納法を説明できる。
14th 再帰的定義
集合、関数などを再帰的に定義できる。
15th バッカス記法と文脈自由文法
バッカス記法と文脈自由文法を扱うことができる。
16th 期末試験
2nd Semester
3rd Quarter
1st 2項関係 1/2 2項関係の基本的事項を説明できる。
2nd 2項関係 2/2
2項関係の合成とべき乗を計算できる。
3rd 同値関係 1/2
等しいという概念の一般化である同値関係を説明できる。
4th 同値関係 2/2
同値類、商集合、同値関係の細分を扱うことができる。
5th 順序 1/2
等号付きの不等号(≦)の一般化である半順序と全順序を説明できる。
6th 順序 2/2 半順序集合の極大値、極小値、最大値、および最小値を扱うことができ、上に(下に)有界を説明できる。
7th 2項関係の図示
2項関係を有向グラフとして図示することができる。
8th 中間試験
4th Quarter
9th ハッセ図、トポロジカルソート、関係の閉包
半順序集合のハッセ図を書くことができ、トポロジカルソートと関係の閉包を説明できる。
10th グラフの基礎 1/2
グラフの基礎的事項を説明できる。
11th グラフの基礎 2/2
部分グラフ、誘導部分グラフ、辺誘導部分グラフ、補グラフ、n部グラフを説明できる。
12th グラフにおける道と閉路
グラフにおける道、閉路、およびそれらに関する定理を説明できる。
13th グラフの連結度
グラフの連結度とそれに関する定理を説明できる。
14th 木と木に関する基礎的な定理を説明できる。
15th 有限オートマトン
有限オートマトンを扱うことができる。
16th 期末試験

Evaluation Method and Weight (%)

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他Total
Subtotal10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000