概要:
本科目では、これまで習得した電気情報の知識や技術を、実験テーマを通じて理解・確認しながら、新たな問題にも実践的に解決できる能力の習得を目標とする。また各テーマごとに報告書の提出を求め、科学的報告書に必要な文章表現の習得も目標とする。班単位で実験を進めていくことで、自主性や協調性、計画性、指導性などの涵養にも配慮する。情報関係は井上、中井が回路関係は周山、廣田が制御・マイコン関係は上、寺澤が担当する。ネットワークに係る実験では、ルータほかネットワーク機器開発の実務経験を有する者が、機器の設定とLAN構築の実験を進める。後期第9週の実験は、企業で電子機器開発業務等に従事していた者が担当する。
授業の進め方・方法:
情報技術,制御,マイコンなど,情報工学分野に関連が深いテーマについて,4,5名からなる班単位で実験を行い,報告書を提出する.
実験を行うにあたり,必要な各自の準備・予習,および,その場での実験担当者からの説明内容をもとに,自主的に与えられた実験を進めていく.
情報工学実験においてネットワークに係る実験では、ルータほかネットワーク機器の実務開発経験を有する者が、機器の設定とLAN構築の実験を進める
注意点:
期限内に報告書の受け取り完了をされないと合格にならない。実験室の清掃と器具、用具の片付けまで行うこと。実験についての諸注意は前期後期の第1週に指示する。全ての実験に参加すること
合格の対象としない欠席条件(割合) :すべての実験に参加していないと合格の対象としない.
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
実験のガイダンス
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工学実験に関する諸注意と、各実験テーマの概要を理解できる
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2週 |
ネットワークアドレス
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アドレス指向型(centric)ネットワーク、L2,L3アドレスが理解できる
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3週 |
有線(Wired)LANルータの設定
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有線ルータを用いたルート設定、LAN構築が理解できる
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4週 |
無線(Wireless)LANルータの設定
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無線LANルータを用いたセキュリティ設定、LAN構築が理解できる
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5週 |
レポート整理
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実験を行ったテーマについて、結果を検討し、報告書にまとめることができる
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6週 |
転置インデックス
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文書検索のための索引作成を行うことができる
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7週 |
類似度による文書の並び替え
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転置インデックスを参照し得られた文書を類似度順に並び替えることができる
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8週 |
ロジックトレーナII (設計)
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4ビット入力に対し、指定されたコード変換で7セグメント素子に表示する符号変換器を設計することができる
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2ndQ |
9週 |
ロジックトレーナII (回路製作)
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前週に設計した符号変換器を、ロジックトレーナ上で実現できる
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10週 |
LEGO ロボットI
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LEGO ロボットの組立と、コントロールプログラムの作成ができる
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11週 |
LEGO ロボットII
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前週作成したロボットのデバッグ作業を行い、完成度を高めることができる
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12週 |
コンピュータ計測I
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コンピュータと計測用インターフェースを用いて、波形測定と処理を行うことができる
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13週 |
コンピュータ計測II
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コンピュータと計測用インターフェース・サーミスタを用いて、温度計の作製を行うことができる
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14週 |
レポート整理
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実験を行ったテーマについて、結果を検討し、報告書にまとめることができる
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15週 |
見学
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社会に対する理解を深めることができる
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16週 |
期末試験実施せず
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後期 |
3rdQ |
1週 |
実験のガイダンス
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工学実験に関する諸注意と、各実験テーマの概要を理解できる
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2週 |
Androidアプリの開発(1)
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Androidアプリの開発を行うツールであるApp Inventor 2を利用するための基礎知識を理解できる
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3週 |
Androidアプリの開発(2)
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先週の内容に基づきサンプルプログラムを作成できる
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4週 |
Androidアプリの開発(3)
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与えられたテーマに基づきAndroidアプリを作成できる
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5週 |
Androidアプリの開発(4)
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与えられたテーマに基づきAndroidアプリを作成できる
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6週 |
Androidアプリの開発(5)
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与えられたテーマに基づきAndroidアプリを作成できる
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7週 |
Androidアプリの開発(6)
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与えられたテーマに基づきAndroidアプリを作成できる
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8週 |
レポート整理
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実験を行ったテーマについて、結果を検討し、報告書にまとめることができる
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4thQ |
9週 |
マイコン
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組込み用マイクロコンピュータを用いた制御システムを構築できる
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10週 |
レポート整理
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実験を行ったテーマについて、結果を検討し、報告書にまとめることができる
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11週 |
シーケンス制御I
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リレーシーケンス制御の基礎を理解できる
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12週 |
シーケンス制御II
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リレーシーケンス制御方式により指定された仕様を満足する制御回路を構築できる
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13週 |
光PCM 通信
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E/ O 、O/ E 変換器の入出力特性の測定、光PCM 通信の基礎について理解できる
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14週 |
レポート整理
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実験を行ったテーマについて、結果を検討し、報告書にまとめることができる
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15週 |
まとめと整理
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実験のまとめと整理を行うことができる
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16週 |
期末試験実施せず
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 4 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 4 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 4 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 4 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 4 | |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 4 | |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 4 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 4 | |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 4 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 4 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 4 | |
情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。 | 3 | |
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。 | 2 | |
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。 | 3 | |
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。 | 3 | |
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。 | 1 | |
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。 | 1 | |
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。 | 1 | |
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。 | 2 | |
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。 | 2 | |
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している | 2 | |
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。 | 2 | |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 情報系分野【実験・実習能力】 | 情報系【実験・実習】 | 与えられた仕様に合致した組合せ論理回路や順序回路を設計できる。 | 4 | |
基礎的な論理回路を構築し、指定された基本的な動作を実現できる。 | 4 | |
論理回路などハードウェアを制御するのに最低限必要な電気電子測定ができる。 | 4 | |
標準的な開発ツールを用いてプログラミングするための開発環境構築ができる。 | 3 | |
要求仕様にあったソフトウェア(アプリケーション)を構築するために必要なツールや開発環境を構築することができる。 | 3 | |
要求仕様に従って標準的な手法によりプログラムを設計し、適切な実行結果を得ることができる。 | 1 | |