概要:
情報ネットワークの基礎を学習する。アナログ信号のディジタル化と伝送方式について学習する。LAN構築のためのトポロジー、およびOSI参照とTCP/IPを理解し、各種通信プロトコルを学習する。ネットワークセキュリティについて学習する。この科目では、ルータほかネットワーク機器開発の実務経験を有する教員が、講義形式と演習形式で授業を行う。
授業の進め方・方法:
LAN構築とインターネット、さらにセキュリティについて、ネットワーク技術の基礎を理解することを目標とし、第1週から第15週まで講義形式と演習形式で授業を行う。
注意点:
3年授業「情報工学概論」でのネットワークの知識を前提とする。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ネットワークの歴史と通信方式の変遷について説明する。 |
ネットワークの歴史と通信方式の変遷について理解できる。
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2週 |
アナログ信号のディジタル化、符号化と複合化について説明する。ディジタル伝送とシリアルインターフェース具体例について説明する。 |
アナログ信号のディジタル化、符号化と複合化について理解できる。ディジタル伝送とシリアルインターフェース具体例について理解できる。
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3週 |
回線交換方式からパケット交換方式への違い、インターネットを構成する技術について説明する。 |
回線交換方式からパケット交換方式への違い、インターネットを構成する技術について説明する。
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4週 |
OSI参照モデル、TCP/IPを構成する各層(レイヤ)の技術概要について説明する。 |
OSI参照モデル、TCP/IPを構成する各層(レイヤ)の技術概要について理解できる。
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5週 |
送信側と受信側でのカプセル化と非カプセル化、L2/L3/L4/L7処理の流れについて説明する。 |
送信側と受信側でのカプセル化と非カプセル化、L2/L3/L4/L7処理の流れについて理解できる。
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6週 |
バス型、スター型など各種ネットワークトポロジについて説明する。 LANを構成する技術、スイッチ/ルータについて説明する。 |
バス型、スター型など各種ネットワークトポロジについて理解できる。 LANを構成する技術、スイッチ/ルータについて理解できる。
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7週 |
イーサネットフレームフォーマット、ヘッダー、ペイロード、トレーラの役割とMACアドレスについて説明する。 |
イーサネットフレームフォーマット、ヘッダー、ペイロード、トレーラの役割とMACアドレスについて理解できる。
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8週 |
中間試験 |
中間試験
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2ndQ |
9週 |
IPパケットフォーマット、アドレスの設定方法、クラスフルアドレスについて説明する。ルーティングテーブルと経路制御について説明する。 |
IPパケットフォーマット、アドレスの設定方法、クラスフルアドレスについて理解できる。ルーティングテーブルと経路制御について理解できる。
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10週 |
IPアドレス、クラスフル/クラスレスの定義とネットワーク/ホスト数の計算について説明する。 |
IPアドレス、クラスフル/クラスレスの定義とネットワーク/ホスト数の計算について理解できる。
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11週 |
DHCPサーバー機能について説明する。IPを助ける技術ICMPエコー要求・応答について説明する。L2/L3間のARPについて説明する。 |
DHCPサーバー機能について理解できる。IPを助ける技術ICMPエコー要求・応答について理解できる。L2/L3間のARPについて理解できる。
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12週 |
コネクションレス型・コネクションレス型プロトコルについて説明する。ポート番号とL7への受け渡しについて説明する。 |
コネクションレス型・コネクションレス型プロトコルについて理解できる。ポート番号とL7への受け渡しについて理解できる。
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13週 |
DNS、Web.サーバーとHTTPなどインターネット利用におけるサービスとプロトコルについて説明する。 |
DNS、Web.サーバーとHTTPなどインターネット利用におけるサービスとプロトコルについて理解できる。
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14週 |
ネットワークに潜む脅威と情報を取り扱う上での倫理、ネットワークセキュリティと暗号化技術について説明する。 |
ネットワークに潜む脅威と情報を取り扱う上での倫理、ネットワークセキュリティと暗号化技術について理解できる。
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15週 |
移動体通信とアクセスネットワークについて説明する。 IoT(Internet of Things)と非IPネットワークについて説明する。 |
移動体通信とアクセスネットワークについて理解できる。 IoT(Internet of Things)と非IPネットワークについて理解できる。
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16週 |
期末試験 |
期末試験
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | 情報通信ネットワーク | プロトコルの概念を説明できる。 | 4 | |
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。 | 4 | |
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。 | 4 | |
インターネットの概念を説明できる。 | 4 | |
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。 | 4 | |
主要なサーバの構築方法を説明できる。 | 3 | |
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。 | 3 | |
無線通信の仕組みと規格について説明できる。 | 3 | |
有線通信の仕組みと規格について説明できる。 | 3 | |
SSH等のリモートアクセスの接続形態と仕組みについて説明できる。 | 3 | |
基本的なルーティング技術について説明できる。 | 3 | |
基本的なフィルタリング技術について説明できる。 | 3 | |
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。 | 3 | |
その他の学習内容 | コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。 | 3 | |
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。 | 3 | |
基本的な暗号化技術について説明できる。 | 3 | |
基本的なアクセス制御技術について説明できる。 | 3 | |
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 2 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 2 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 2 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 2 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 2 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 3 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 2 | |
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。 | 1 | |