情報工学実験ⅠB

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 情報工学実験ⅠB
科目番号 5431 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気情報工学科(情報工学コース) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 必要に応じてプリントを配布したり参考文献を紹介する。
担当教員 中井 優一,寺澤 真一,榎本 隆二

到達目標

1.班毎の実験に積極的に参加し,班員と協力しながら実験を遂行できる
2.基礎的な実験遂行能力を基に,計画的に実験を行い,実験結果を解析できる
3.実験結果を正しい文章表現で報告書に纏めることができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1班毎の実験に積極的に参加し,班員と協力しながら実験を遂行できる班員と協力しながら実験を遂行できる実験を遂行できない
評価項目2計画的に実験を行い,実験結果を解析できる実験結果を解析できる実験結果を解析できない
評価項目3実験結果を正しい文章表現で報告書に纏め,提出期限を守って提出することができる実験結果を正しい文章表現で報告書に纏めることができる実験結果を報告書に纏めることができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科目では、これまで習得した電気情報の知識や技術を、実験テーマを通じて理解・確認しながら、新たな問題にも実践的に解決できる能力の習得を目標とする。また各テーマごとに報告書の提出を求め、科学的報告書に必要な文章表現の習得も目標とする。班単位で実験を進めていくことで、自主性や協調性、計画性、指導性などの涵養にも配慮する。情報関係は中井、榎本が、マイコン関係は寺澤が担当する。前期第9週~11週の実験は、企業で組込みシステムに関する設計開発に従事していた者が担当する。
授業の進め方・方法:
情報技術,マイコンなど,情報工学分野に関連が深いテーマについて,4,5名からなる班単位で実験を行い,報告書を提出する.
実験を行うにあたり,必要な各自の準備・予習,および,その場での実験担当者からの説明内容をもとに,自主的に与えられた実験を進めていく.
注意点:
期限内に報告書の受け取り完了をされないと合格にならない。実験室の清掃と器具、用具の片付けまで行うこと。実験についての諸注意は前期後期の第1週に指示する。全ての実験に参加すること
合格の対象としない欠席条件(割合) :すべての実験に参加していないと評価の対象としない.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 実験のガイダンス
工学実験に関する諸注意と、各実験テーマの概要を理解できる
2週 Pythonによるドローン制御(1)
Pythonを用いてドローンを制御するための基礎知識を理解できる
3週 Pythonによるドローン制御(2)
Pythonを用いて簡単なドローン制御ができる
4週 Pythonによるドローン制御(3)
与えられたタスクを実行するPythonプログラムを作成できる
5週 Pythonによるドローン制御(4)
与えられたタスクを実行するPythonプログラムを作成できる
6週 Pythonによるドローン制御(5)
与えられたタスクを実行するPythonプログラムを作成できる
7週 Pythonによるドローン制御(6)
完成したプログラムでタスクを実行できる
8週 中間試験実施せず
4thQ
9週 マイコン演習Ⅰ
組込み用マイコンの構造を理解し、組込みプログラムの作成と実装ができる。
10週 マイコン演習Ⅱ 組込み用マイコンを用いた周辺回路の制御システムを構築できる。
11週 マイコン演習Ⅲ
組込み用マイコンの内蔵回路を理解し、外部割込み処理やタイマ機能などを制御できる。
12週 レポート整理 実験を行ったテーマについて、結果を検討し、報告書にまとめることができる
13週 特異値分解による画像圧縮
Gnu Scientific Library など特異値分解パッケージを使って画像圧縮することができる
14週 サイバーセキュリティ対策技術 (講義・実演・実習) サイバーセキュリティ対策技術を理解できる。
15週 まとめと整理
実験のまとめと整理を行うことができる
16週 期末試験実施せず

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後13
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後13
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後13
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後13
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後13
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後13

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80002000100
基礎的能力0000000
専門的能力80002000100
分野横断的能力0000000