防災リテラシー

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 防災リテラシー
科目番号 4114 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 都市システム工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 太田敏一、松野泉:防災リテラシー第2版、森北出版、2021
担当教員 鍋島 康之,本塚 智貴,難波 良彰,木作 尚子,梶本 忠,皐月 建豪

到達目標

(1) わが国で発生する自然災害について理解し,減災・防災に関する知識・意識・技能を習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1わが国で発生する自然災害について詳細に説明でき,減災・防災に関する知識を習得しているだけでなく,行動できる。わが国で発生する自然災害について説明でき,減災・防災に関する知識を習得している。わが国で発生する自然災害について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
社会生活における様々な場面で、あるいは所属する組織において、減災・防災のリーダーとなるべく、災害を理解し減災・防災に関する知識・意識・技能を習得するとともに、希望者は防災士資格の取得を目指す。
連絡員:鍋島康之、本塚智貴
授業の進め方・方法:
各テーマの担当者によるオムニバス形式の講義形式で行うが,クロスロードゲームような協同学習も含む。
鍋島担当:第1,3,4,6,15週,本塚担当:第2,9~11,13週,外部講師:第5,7,12,14週
注意点:
災害が多発する先進国である日本で生きていくために、最低限知っておくべきことを学びます。現実の社会での出来事にも関心を持って学習し、将来、防災リーダーとして活躍してもらうことを期待しています。  
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス,災害とは【鍋島】 わが国における近年の自然災害について理解し、防災・減災の概念について説明できる。
2週 クロスロードゲーム【本塚】 災害時にとっさの判断を適切にすることができる。
3週 地震災害【鍋島】 わが国における地震について発生原因など基本的な事項ならびに住宅の耐震化について説明することができる。
4週 津波災害【鍋島】 地震に伴う津波の発生原因など基本的な事項について説明できる。
5週 気象災害(台風・豪雨・異常気象)【外部講師】 台風や豪雨による洪水災害や異常気象の発生要因やその防止・軽減対策について説明できる。
6週 土砂災害(地震,豪雨災害)【鍋島】 地震や豪雨に伴う土砂災害の発生要因やその対策について説明できる。
7週 火災・救急・救助活動【外部講師】 火災などの災害発生時における救急・救助活動の現状について説明できる。
8週 中間試験 第1週から第8週までの講義内容を確認する。
4thQ
9週 ライフラインの被害と復旧【本塚】 大震災でのライフラインの被害と復旧,災害に強いライフラインの構築について説明できる.
10週 復興計画および復興まちづくり【本塚】 地震などの災害発生後の復興計画や復興まちづくりについて説明できる。
11週 災害時における情報に関する話題【本塚】 災害発生後の情報の流れや重要性に関する基本的な内容を説明できる。
12週 避難所運営と仮設住宅の暮らし【外部講師】 災害時の避難所の実情や運営方法について説明できる。
13週 災害時の要配慮者への対応【本塚】 災害時において特に配慮を要する人々への対応事例とその課題について説明できる。
14週 自主防災組織・地域防災計画・ハザードマップ【外部講師】 明石市の地域防災計画ならびに自主防災組織の活動について説明できる。
15週 災害リスクマネジメントと事業継続計画【鍋島】 災害時に対するリスクの評価ならびに対策について学習し、事業継続計画について説明できる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3後1,後14
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3後1,後14
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者の意見を聞き合意形成することができる。1後15
合意形成のために会話を成立させることができる。1後15
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。1後15
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。1後2,後14
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。1後2,後14
目標の実現に向けて計画ができる。1後2,後14
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。1後2,後14
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。1後2,後14
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。1後2,後14,後15
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。1後2
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。1後2
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。1後2
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。1後2
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。1後2,後15
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。1後2,後15
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている1後2,後15

評価割合

試験その他合計
総合評価割合1000100
基礎的能力000
専門的能力80080
分野横断的能力20020