測量学Ⅱ

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 測量学Ⅱ
科目番号 4214 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 都市システム工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 測量入門(大杉和由, 福島博行ほか:実教出版),教科書を補足するための資料も随時配布する.
担当教員 石松 一仁

到達目標

基本測量の習得を前提に(1) 基準点測量と(2) 応用測量の路線測量について,その原理,方法を理解し,説明できることを到達目標とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 基準点測量の方法を理解し,説明できる.基準点測量の方法を理解し,測量体系(国家基準点等)を説明できる.基準点測量の方法を理解し,説明できる.基準点測量の方法を理解し,説明できない.
評価項目2 路線測量の方法を理解し,説明できる.路線測量の方法を理解し,十分な計算能力を有し,説明できる.路線測量の方法を理解し,説明できる.路線測量の方法を理解し,説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この科目は、建設会社に土木技術者として在籍し、高速道路の建設現場で測量業務を担当していた教員が、その経験を活かし、1年次と同様の現況測量の基礎理論に加え、各種測設工事に必要な測量技術および地形図について講義する。
授業の進め方・方法:
測量演習と連携した講義形式
注意点:
多くの演習課題によって理解を深めるよう心掛ける。本科目は,授業で保証する学習時間と,予習・復習および課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が90時間に相当する学習内容である.
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 三角測量(踏査・選点) 区域の大小、順序、方法、目的および法律による分類について、説明できる。
測量体系(国家基準点等)を説明できる。
2週 〃(基線測定1) 区域の大小、順序、方法、目的および法律による分類について、説明できる。
測量体系(国家基準点等)を説明できる。
3週 〃(基線測定2) 区域の大小、順序、方法、目的および法律による分類について、説明できる。
測量体系(国家基準点等)を説明できる。
4週 〃(水平角の測定1) 区域の大小、順序、方法、目的および法律による分類について、説明できる。
測量体系(国家基準点等)を説明できる。
5週 〃(水平角の測定2) 区域の大小、順序、方法、目的および法律による分類について、説明できる。
測量体系(国家基準点等)を説明できる。
6週 〃(三角網の調整1) 区域の大小、順序、方法、目的および法律による分類について、説明できる。
測量体系(国家基準点等)を説明できる。
7週 〃(三角網の調整2) 区域の大小、順序、方法、目的および法律による分類について、説明できる。
測量体系(国家基準点等)を説明できる。
8週 〃(三角網の調整3) 区域の大小、順序、方法、目的および法律による分類について、説明できる。
測量体系(国家基準点等)を説明できる。
2ndQ
9週 路線測量(路線計画及び実測方法)(単心曲線設計) 単心曲線、緩和曲線、縦断曲線が説明できる。
10週 〃(単心曲線測設方法1) 単心曲線、緩和曲線、縦断曲線が説明できる。
11週 〃(単心曲線測設方法2・演習) 単心曲線、緩和曲線、縦断曲線が説明できる。
12週 〃(緩和曲線設計) 単心曲線、緩和曲線、縦断曲線が説明できる。
13週 〃(緩和曲線測設方法) 単心曲線、緩和曲線、縦断曲線が説明できる。
14週 〃(演習) 単心曲線、緩和曲線、縦断曲線が説明できる。
15週 〃(縦断曲線概説) 単心曲線、緩和曲線、縦断曲線が説明できる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野測量区域の大小、順序、方法、目的および法律による分類について、説明できる。3前1,前4,前8,前16
測量体系(国家基準点等)を説明できる。3前1,前4,前8,前16
巻尺による測量で生じる誤差を説明でき、測量結果から計算ができる。3前2,前3,前4,前16
光波・電波による距離測量を説明できる。3前2,前3,前4,前16
単測法、倍角法、方向法を説明でき、測量結果から計算ができる。3前2,前3,前4,前16
生じる誤差の取扱いを説明できる。3前2,前3,前4,前16
種類、手順および方法について、説明できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前16
地形測量の方法を説明できる。4前2,前3,前10,前16
等高線の性質とその利用について、説明できる。4前2,前3,前10,前16
単心曲線、緩和曲線、縦断曲線が説明できる。4前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
有効数字、数値の丸め方を説明でき、これを考慮した計算ができる。3前2,前3,前14,前16
最小二乗法の原理を説明でき、これを考慮した計算ができる。2前2,前3,前14,前15,前16
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2前1,前12
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2前1,前12,前15
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2前1,前15
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2前1,前15
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。2前1,前12
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2前1,前15
他者の意見を聞き合意形成することができる。2前2,前3
合意形成のために会話を成立させることができる。2前2,前3,前5,前12,前15
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2前2,前3,前4,前12
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。2前4,前5,前9
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。2前4,前5,前15
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。2前5,前6,前9
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。2前5,前6,前7
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。2前5,前6
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2前6,前7
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる2前6,前7,前8,前15
複数の情報を整理・構造化できる。2前7,前15
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。2前7,前8
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。2前7,前8
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。2前8,前10
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2前9
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。2前9
事実をもとに論理や考察を展開できる。2前9,前10
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2前9,前10
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。2前11,前15
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。2前9,前11
目標の実現に向けて計画ができる。2前11
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。2前10,前11
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。2前10,前11
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。2前11,前15
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。2前12,前15
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。2前12,前15
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。2前12
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。2前12
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。2前15
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。2前15
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている2前15
法令やルールを遵守した行動をとれる。2前15
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。2前15
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。2前12
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。2前14
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。2前12,前14
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。2前14,前15
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。2前14
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。2前15
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。2前14
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。2前14
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。2前14
企業には社会的責任があることを認識している。2前15
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。2前15
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。2前14
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。2前15
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。2前15
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。2前14
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。2前14
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。2前14
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。2前14
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。2前14
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。2前13
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。2前13,前14
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。2前13,前14
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。1前13,前14
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。1前13
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。1前13

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70003000100
基礎的能力5000300080
専門的能力200000020
分野横断的能力0000000