数学ⅢA

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 数学ⅢA
科目番号 4303 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 4
開設学科 都市システム工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 高遠節夫他著:新微分積分Ⅱ 大日本図書  高遠節夫他著:新微分積分Ⅱ問題集 大日本図書
担当教員 高田 功

到達目標

これまでに学習した数学を基礎として、工学技術者として大切な数学的思考と問題解決能力を養う。さらに専門的な応用数学が理解できる能力を習得することを目標とする。
(1)まず数列の収束・発散,級数の収束・発散,マクローリン級数を理解する。そして2変数関数を空間における曲面として理解し、偏微分や重積分の計算ができるようになる。
(2) 理論の忠実な理解と自らも理論的に文章表現できる能力を獲得する。
(3) 抽象的枠組を具体的問題に適用する能力を獲得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1数列の収束・発散,級数の収束・発散,マクローリン級数を理解が十分にできる。そして2変数関数を空間における曲面として十分に理解し、偏微分や重積分の計算が十分にできる。数列の収束・発散,級数の収束・発散,マクローリン級数を理解できる。そして2変数関数を空間における曲面として理解でき、偏微分や重積分の計算ができる。 数列の収束・発散,級数の収束・発散,マクローリン級数を理解できない。そして2変数関数を空間における曲面として理解できず、偏微分や重積分の計算ができない。
評価項目2理論の忠実な理解と自らも理論的に文章表現できる能力を十分に獲得している。理論の忠実な理解と自らも理論的に文章表現できる能力を獲得している。理論の忠実な理解と自らも理論的に文章表現できる能力を獲得していない。
評価項目3抽象的枠組を具体的問題に適用する能力を十分に獲得している。抽象的枠組を具体的問題に適用する能力を獲得している。抽象的枠組を具体的問題に適用する能力を獲得していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
微分積分の基本概念及びそこから発展したいろいろな計算手法を習得し、専門分野で応用する際のさまざまな事象の解析に必要な素養を獲得する。主に数列の収束と発散,級数の収束と発散,マクローリン展開,2変数関数の偏微分とその応用、2重積分とその応用について講義する。
授業の進め方・方法:
シラバスに添って、動画を使って予習してきてもらう。授業中はグループ学習をしてもらい、理解度を確認する。
注意点:
授業時にしっかりと理解に努めること。疑問点は必ず質問して、その都度解消するように努めること。またその日のうちに必ず復習し問題演習を十分に行うこと。
いずれかの週でCBTを行う。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課
本科目は、授業で保証する学習時間と、予習・復習及び課題レポート作成に 必要な標準的な自己学習時間の総計が、180時間に相当する学習内容である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 関数の展開
多項式による近似を求めることができる。
2週 関数の展開 無限等比級数等の簡単な級数の収束・発散を調べ、その和を求めることができる。
3週 関数の展開 べき級数を理解し、簡単なマクローリン展開を求めることができる。
4週 関数の展開 簡単なべき級の収束半径を求めることができる。
5週 総括 いままでの学習の確認する。
6週 偏微分法 簡単な2変数関数のグラフを描くことができる。
7週 偏微分法 簡単な2変数関数の極限を求めることができる。
8週 偏微分法
偏導関数を求めることができる。
2ndQ
9週 偏微法法 接平面の方程式を求めることができる。また、全微分の計算ができる。
10週 偏微分法 合成関数の偏微分法を利用して、偏導関数を求めることができる。
11週 総括 いままでの学習の確認する。
12週 偏微分の応用 高次偏導関数を求めることができる。
13週 偏微分の応用 2変数関数の極値を求めることができる。
14週 偏微分の応用 陰関数の微分法の計算ができる。
15週 総括 総復習をする。
16週 期末試験
いままでの学習の確認をする。
後期
3rdQ
1週 復習 期末試験の説明をする。
2週 偏微分の応用 条件付き極値の問題を解くことができる。
3週 偏微分の応用 包絡線の方程式を求めることができる。
4週 総括 いままでの学習の確認する。
5週 2重積分 2重積分の定義を理解し、簡単な2重積分を求めることができる。
6週 2重積分 2重積分の順序の入れ替えができる。
7週 2重積分 2重積分を使って、立体の体積を求めることができる。
8週 変数の変換と重積分
極座標に変換することによって2重積分を求めることができる。
4thQ
9週 変数の変換と重積分 重積分の変数変換が計算できる。
10週 変数の変換と重積分 広義積分を求めることができる。
11週 CBT CBTを使って総復習ができる。
12週 変数の変換と重積分 重積分を用いて曲面積を求めることができる。
13週 変数の変換と重積分 重積分を用いて平均と重心を求めることができる。
14週 総括 いままでの学習の確認する。
15週 総括 総復習をする。
16週 期末試験
いままでの学習の確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学不定形を含むいろいろな数列の極限を求めることができる。3前2
無限等比級数等の簡単な級数の収束・発散を調べ、その和を求めることができる。3前2
2変数関数の定義域を理解し、不等式やグラフで表すことができる。3前6
合成関数の偏微分法を利用して、偏導関数を求めることができる。3前10
簡単な関数について、2次までの偏導関数を求めることができる。3前8
偏導関数を用いて、基本的な2変数関数の極値を求めることができる。3前13
2重積分の定義を理解し、簡単な2重積分を累次積分に直して求めることができる。3後5,後6
極座標に変換することによって2重積分を求めることができる。3後8
2重積分を用いて、簡単な立体の体積を求めることができる。3後7
簡単な1変数関数の局所的な1次近似式を求めることができる。3前1
1変数関数のテイラー展開を理解し、基本的な関数のマクローリン展開を求めることができる。3前3
オイラーの公式を用いて、複素数変数の指数関数の簡単な計算ができる。3前3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2前1,前8,前15,後1,後8,後15

評価割合

定期試験理解度確認テスト復習テスト課題等の提出物出席点合計
総合評価割合2520251515100
基礎的能力2520251515100
専門的能力000000
分野横断的能力000000