社会基盤マネジメント

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 社会基盤マネジメント
科目番号 4420 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 都市システム工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 施工管理学(改訂版) (友久誠司,竹下治之、江口忠臣:コロナ社)
担当教員 江口 忠臣,武田 字浦

到達目標

(1)社会基盤マネジメントの概念、理論・手法について説明できる。
(2)社会基盤をマネジメントする技術者として、基本的な考え方や知識を修得し説明できる。
(3)建設工事における基本的・応用的技術や工法を理解し、説明できる。
(4)建設工事における環境配慮や運営管理に関する基本的な考え方や知識を習得し、説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1社会基盤マネジメントの概念、理論・手法について理解し説明できる。社会基盤マネジメントの概念、理論・手法について説明できる。社会基盤マネジメントの概念、理論・手法について理解していない。
評価項目2社会基盤をマネジメントする技術者として、基本的な考え方や知識を修得し説明できる。社会基盤をマネジメントする技術者として、基本的な考え方や知識について説明できる。社会基盤をマネジメントする技術者として、基本的な考え方や知識について理解していない。
評価項目3建設工事における基本的・応用的技術や工法を理解し説明できる建設工事における基本的技術や工法を理解し説明できる建設工事における基本的技術や工法を理解し説明できない
評価項目4建設工事における環境配慮や運営管理に関する基本的・応用的知識を説明できる建設工事における環境配慮や運営管理に関する基本的知識を説明できる建設工事における環境配慮や運営管理に関する基本的知識を説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科目では、社会基盤マネジメントの概念、理論・手法について学び、技術者として、社会基盤マネジメントの基本的な考え方や知識の修得をめざす。また、建設工事における、基本的・応用的技術や工法の理論を理解し、環境配慮や運営管理について学ぶ(武田担当11.5時間)。さらに建設機械による施工方法について、土量配分などの土工計画や施工機械の種類などと合わせて学ぶ(江口担当3.5時間)。
授業の進め方・方法:
2名の教員によるオムニバス形式で講義を中心とした授業を行う。
1~4週および8~15週は武田が、社会基盤マネジメントの概念、理論・手法、社会基盤構造物の施工管理手法について、講義する。また、適宜、実務経験者による講演や、現場見学を取り入れる。
5~6週は江口が、土工計画など機械施工について講義する。
定期試験(50%)、レポートなど(40%)、取組姿勢(10%)を総合し、60%以上を合格とする。
注意点:
授業に集中して、ノートをしっかりとること。本科目は、授業で保証する学習時間と、予習・復習及び課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が、90時間に相当する学習内容である。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 社会基盤マネジメント総論-1(武田)
社会基盤マネジメントの概要と取り扱う課題について学ぶ。
社会基盤マネジメントの概要と取り扱う課題を理解し、説明できる。
2週 社会基盤マネジメント総論-2(武田)
コンストラクション・マネジメントの概要と工程について学ぶ。
コンストラクション・マネジメントの概要と工程を理解し、説明できる。
3週 社会基盤マネジメント総論-3(武田)
調達・契約マネジメントの概要と方法について学ぶ。
調達・契約マネジメントの概要と方法を理解し、説明できる。
4週 社会基盤マネジメント総論-4(武田)
調達・契約マネジメントの概要と公共事業の実施プロセスについて学ぶ。
調達・契約マネジメントの概要と公共事業の実施プロセスを理解し、説明できる。
5週 機械施工(1)(江口)
土量配分など土工計画にあたっての基礎的知識を学習する。
土量配分など土工計画にあたっての基礎的知識を説明できる
6週 機械施工(2)(江口)
土砂掘削と運搬などについて、施工機械の種類や方法とその特徴について学習する。
土砂掘削と運搬などについて、施工機械の種類や方法とその特徴について説明できる
7週 機械施工(3)(江口)
盛土と締固め、および浚渫と埋め立てなどについて、工法の種類や特徴について学習する。
盛土と締固めおよび浚渫と埋め立てなどについて、工法の種類や特徴について説明できる
8週 施工-1(武田)
公共工事の種類と特徴について学ぶ。
公共工事の種類と特徴について説明できる。
2ndQ
9週 施工-2(武田)
公共工事の種類と特徴について学ぶ。
公共工事における調査・設計業務の種類と特徴について説明できる。
10週 施工-3(武田)
公共工事の種類と特徴について学ぶ。
鋼橋の架橋工法の種類と特徴を理解し、説明できる。
11週 施工-4(武田)
公共工事の種類と特徴について学ぶ。
PC橋の架橋工法の種類と特徴を理解し、説明できる。
12週 建設機械(武田)
ブルドーザーやショベル系掘削機械など各種施工機械の特徴と施工能力について学習する。
ブルドーザーやショベル系掘削機械など各種施工機械の特徴と施工能力について理解できる
13週 施工管理-1(武田)
施工管理の目的や種類、方法などを学習し、ネットワーク式工程管理方法を解説する。
施工管理の目的や種類、方法などを学習し、ネットワーク式工程管理方法について説明できる
14週 施工管理-2(武田)
施工管理の目的や種類、方法などを学習し、ネットワーク式工程管理方法を解説する。
施工管理の目的や種類、方法などを学習し、ネットワーク式工程管理方法について説明できる
15週 調査・設計・環境アセスメント-2(武田)
施工計画の立案に必要な、設計項目と手法について学ぶ。
施工計画の立案に必要な、設計項目と手法を理解し、説明できる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野施工・法規工事執行までの各プロセスを説明できる。4前1,前2,前3,前4,前14,前15,前16
施工計画の基本事項を説明できる。4前1,前2,前3,前4,前14,前15,前16
品質管理、原価管理、工程管理、安全衛生管理、環境管理の仕組みについて、説明できる。4前1,前2,前3,前4,前13,前14,前15,前16
建設機械の概要を説明できる。4前5,前6,前7,前12,前13,前16
主な建設機械の作業能力算定法を説明できる。4前5,前6,前7,前12,前13,前16
土工の目的と施工法について、説明できる。4前5,前6,前7
掘削と運搬および盛土と締固めの方法について、説明できる。4前5,前6,前7
基礎工の種類別に目的と施工法について、説明できる。4前8,前9,前10,前11,前16
コンクリート工の目的と施工法について、説明できる。4前8,前9,前10,前11,前16
型枠工・鉄筋工・足場支保工・打設工の流れについて、説明できる。4前8,前9,前10,前11,前16
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
複数の情報を整理・構造化できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
事実をもとに論理や考察を展開できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
目標の実現に向けて計画ができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合504001000100
基礎的能力20100100040
専門的能力3030000060
分野横断的能力0000000