測量学Ⅲ

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 測量学Ⅲ
科目番号 4522 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 都市システム工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 測量学Ⅰ,Ⅱ(コロナ社),配布資料
担当教員 江口 忠臣,生田 麻実

到達目標

測量学Ⅰ、Ⅱおよび測量実習、測量演習Ⅰ、Ⅱの学習内容を踏まえ、地形測量、写真測量、誤差論を説明できるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
地形測量十分に、地形測量について理解し、器具を使って測量できる。地形測量について理解し、器具を使って測量できる。地形測量について理解し、器具を使って測量できない。
写真測量十分に、写真測量について理解し、器具を使って測量できる。写真測量について理解し、器具を使って測量できる。写真測量について理解し、器具を使って測量できない。
誤差論十分に、誤差論について理解し、測量データを適切に取扱い計算できる。誤差論について理解し、測量データを適切に取扱い計算できる。誤差論について理解し、測量データを適切に取扱い計算できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
測量学Ⅰ、Ⅱおよび測量実習、測量演習Ⅰ、Ⅱの学習内容を踏まえ、地形測量、写真測量、誤差論について実習・演習・講義を行う。
授業の進め方・方法:
本授業は複数教員形式で行う。
地形測量は実習形式で行う。 写真測量は演習形式で行う。 誤差論は講義形式で行う。 提出課題(50%)、取組み(20%)、定期試験(30%)を総合して評価し、60%以上を合格とする。
注意点:
測量学Ⅰ・Ⅱ、測量実習、測量演習Ⅰ、Ⅱの内容をよく復習すること。また、本科目は、授業で保証する学習時間と、予習・復習および課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が90時間に相当する学習内容である。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 地形測量(1)
平板による細部測量を実習形式にて行う。第1回
区域の大小、順序、方法、目的および法律による分類について、説明できる。測量体系(国家基準点等)を説明できる。
2週 地形測量(2)
平板による細部測量を実習形式にて行う。第2回
器機の取り扱いを理解し、地形測量の方法を説明できる。トラバース測量における種類、手順および方法について、説明できる。
3週 地形測量(3)
平板による細部測量を実習形式にて行う。第3回
器機の取り扱いを理解し、地形測量の方法を説明できる。トラバース測量における種類、手順および方法について、説明できる。
4週 地形測量(4)
平板による細部測量を実習形式にて行う。第4回
器機の取り扱いを理解し、地形測量の方法を説明できる。トラバース測量における種類、手順および方法について、説明できる。
5週 地形測量(5)
トータルステーションによる細部測量を実習形式にて行う。第1回
光波・電波による距離測量を説明できる。
6週 地形測量(6)
トータルステーションによる細部測量を実習形式にて行う。第2回
トータルステーションによる地形測量の方法を説明できる。
7週 地形測量(7)
トータルステーションによる細部測量を実習形式にて行う。第3回
トータルステーションによる地形測量の方法を説明できる。
8週 地形測量(8)
トータルステーションによる細部測量を実習形式にて行う。第4回
トータルステーションによる地形測量の方法を説明できる。
4thQ
9週 写真測量(1)
空中写真を用いた比高測定を反射実体鏡、視差測定桿により行う。第1回
写真測量の原理や方法について、説明できる。等高線の性質とその利用について、説明できる。
10週 写真測量(2)
空中写真を用いた比高測定を反射実体鏡、視差測定桿により行う。第2回
写真測量の原理や方法について、説明できる。等高線の性質とその利用について、説明できる。
11週 写真測量(3)
判読基準カードの解説を行い、選択した写真の判読を行う。
写真測量の原理や方法について、説明できる。等高線の性質とその利用について、説明できる。
12週 測量における誤差
観測誤差について誤差の種類、性質および分類につい て解説する。
誤差の種類、分類および性質について説明できる。
13週 最小二乗法の原理
誤差の生じる確率と最確値の意味について述べ,最小 二乗法の原理ならびに算術平均・重量平均について解説する。
最小二乗法の原理を説明でき、これを考慮した計算が できる。
14週 独立直接観測値の最確値と精度
独立直接観測値の精度について確率誤差と中等誤差の 考え方を用いて解説する。
観測値の精度が説明でき、その指標となる確率誤差、中東誤差(平均二乗誤差)等を計算できる。
15週 誤差伝播 重み伝播
1観測の平均二乗誤差が既知である時,観測値の関数 であるところの未知量の値にはそれらの誤差がどのよ うに影響するかについて解説する。 重み伝播 互いに独立な直接観測値の関数である未知量の重みに ついて,重み伝播の一般式を誘導し,実測事例の解説 を行う。
誤差伝播の一般式、重み伝播の式を説明でき、各観測の誤差の影響を評価できる。
16週 学年末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野測量区域の大小、順序、方法、目的および法律による分類について、説明できる。3後1,後13,後15
測量体系(国家基準点等)を説明できる。3後1
光波・電波による距離測量を説明できる。4後1,後5
種類、手順および方法について、説明できる。3後1,後2,後3,後4
地形測量の方法を説明できる。4後1,後5,後6,後7,後8
等高線の性質とその利用について、説明できる。4後8,後9,後10,後11
写真測量の原理や方法について、説明できる。4後9,後10,後11
最小二乗法の原理を説明でき、これを考慮した計算ができる。4後12,後13,後14,後15
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。3
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。3
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。3
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。3
企業には社会的責任があることを認識している。3
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。3
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。3
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。3
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。3
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。3
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

提出課題演習試験取組みポートフォリオその他合計
総合評価割合500302000100
基礎的能力100550020
専門的能力30020100060
分野横断的能力100550020