到達目標
(1)地震をはじめとする様々な自然災害の種類とその発生原因および防災対策について正確に理解し、他者に説明できる。
(2)振動の基礎理論について理解し、振動方程式を立て、その解を求めることができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 自然災害の種類と発生原因について具体的に説明でき,対策についても説明できる。 | 自然災害の種類と発生原因について理解でき,対策についても理解できる。 | 自然災害の種類と発生原因について説明できず,対策についても説明できない。 |
評価項目2 | 振動の基礎方程式をたて,その解をもとめ,共振の原理を説明できる。 | 振動の基礎方程式をたて,その解をもとめることができる。 | 振動の基礎方程式をたてることができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
わが国は地震、火山噴火、津波および水害などの自然災害が多発し、その度に多くの人命や社会資産が失われている。これらの被害を最小限にとどめるため、自然災害についての基礎知識を習得すると共に防災技術について学習する。(オムニバス形式、鍋島:第1~7週,澁谷:第9~14週)
この科目では民間建設会社の研究所で気候変動プロジェクトならびに沿岸災害研究に従事していた教員がその経験を活かして沿岸災害からの防災について講義形式で授業を行う。
授業の進め方・方法:
主に講義形式で行うが,必要に応じて具体的な自然災害について課題を課す。(オムニバス形式、鍋島:第1~7週,澁谷:第9~14週)
注意点:
自然災害に対する防災技術について学習するため、これまでに学習した構造力学、水理学、地盤工学などを復習し、整理しておくことが必要である。また、本科目は、授業で保証する学習時間と、予習・復習および課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が90時間に相当する学習内容である。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
災害総説【鍋島】 わが国における自然災害の種類とその発生原因について解説する。 |
わが国における自然災害の種類とその発生原因について理解できる。
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2週 |
地震とその原因【鍋島】 わが国および世界各国で発生した地震の歴史と地球の内部構造およびプレートテクトニクスについて解説する。 |
わが国および世界各国で発生した地震の歴史と地球の内部構造およびプレートテクトニクスについて理解できる。
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3週 |
地震の尺度【鍋島】 地震の規模を表すマグニチュードや震度階などの様々な尺度について解説する。 |
地震の規模を表すマグニチュードや震度階について理解できる。
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4週 |
地震動【鍋島】 地震波の種類(P波,S波,表面波)、震源距離および距離減衰について解説する。 |
地震波の種類(P波,S波,表面波)、震源距離および距離減衰について理解できる。
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5週 |
地盤と振動【鍋島】 地盤の種類と卓越周期の関係およびその重要性を解説すると共に、液状化現象とその被害についても解説する。 |
地盤の種類と卓越周期の関係について理解でき,液状化現象とその被害についても理解できる。
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6週 |
振動の基礎理論【鍋島】 耐震設計の基礎となる1自由度系の振動基礎理論、特に自由振動について解説する。 |
耐震設計の基礎となる1自由度系の振動基礎方程式をたてることができる。
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7週 |
振動の基礎理論【鍋島】 強制振動を与えた場合の振動について解説する。 |
強制振動を与えた場合の振動方程式をたてることができる。
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8週 |
中間試験【鍋島】 |
第1週から第8週の内容について試験を行う。
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4thQ |
9週 |
沿岸災害【澁谷】 我が国における沿岸災害の種類と発生原因について解説する。 |
沿岸災害と発生原因について理解できる。
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10週 |
過去の津波事例【澁谷】 国内外の津波事例とその被害を中心に学習する。 |
国内外の過去の津波の被害について理解できる。
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11週 |
津波の発生メカニズムと防災【澁谷】 津波の発生メカニズムおよび津波防災について学習する。 |
津波の発生メカニズムと津波防災について理解できる。
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12週 |
過去の高潮事例【澁谷】 過去の高潮事例とその被害を中心に学習する。 |
過去の高潮災害・被害について理解できる。
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13週 |
高潮予測と防災【澁谷】 高潮発生メカニズムと予測および防災について学習する。 |
高潮発生メカニズムおよび高潮予測と防災について理解できる。
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14週 |
砂浜の防災機能【澁谷】 砂浜海岸の現状とその防災機能について学習する。 |
国内外の砂浜海岸の現状およびその防災機能について理解できる。
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15週 |
将来気候における沿岸災害【澁谷】 気候変動に伴う沿岸災害の影響について学習する。 |
気候変動に伴う沿岸災害の将来変化について理解できる。
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16週 |
期末試験
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第9週から第15週の内容について試験を行う。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | ライフサイエンス/アースサイエンス | ライフサイエンス/アースサイエンス | 大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。 | 3 | |
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。 | 3 | |
植生の遷移について説明でき、そのしくみについて説明できる。 | 3 | |
世界のバイオームとその分布について説明できる。 | 3 | |
日本のバイオームの水平分布、垂直分布について説明できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 地盤 | 飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。 | 4 | 後1,後2,後4,後5 |
地盤改良工法や液状化対策工法について、説明できる。 | 4 | 後1,後2 |
水理 | 津波と高潮の特徴を説明できる。 | 4 | 後10,後11,後12,後13 |
波の基本的性質を説明できる。 | 4 | 後9,後11,後14,後15 |
分野横断的能力 | 態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。 | 3 | |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。 | 3 | |
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。 | 3 | |
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。 | 3 | |
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。 | 3 | |
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 演習 | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 70 | 20 | 0 | 90 |
分野横断的能力 | 10 | 0 | 0 | 10 |