概要:
構造物を安全に建設するためには地盤とは何かを理解し、地盤を構成する土の性質や挙動について知る必要がある。本科目では地盤に関する基礎的な知識である土の基本的性質、土中の水理、土の締固めについて学習する。
授業の進め方・方法:
主に講義形式で授業を行うとともに、講義内容に関する演習問題を用いて具体的な課題について計算を行う。
注意点:
物理(力学)と化学の基本知識をよく理解しておくこと。講義後には学習した内容を復習することが大切である。
評価の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
地盤の形成,地盤とは何か;地盤を構成する土の種類や地盤の形成について解説する。 |
地盤を構成する土の種類や地盤の形成について説明できる。
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2週 |
土の基本的性質(1)土の組成と間隙量の表示方法;土の間隙量や水分量を表す指標について解説する。 |
土の組成と間隙量の表示方法;土の間隙量や水分量を表す指標について説明できる。
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3週 |
土の基本的性質(2)密度の表示方法;土の密度の種類とその定義について解説する。 |
密度の表示方法;土の密度の種類とその定義について説明できる。
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4週 |
土の基本的性質(3)土の粒度の表示方法;土粒子の粒径区分粒径加積曲線について解説する。 |
土の粒度の表示方法;土粒子の粒径区分粒径加積曲線について説明できる。
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5週 |
土の基本的性質(4)土のコンシステンシー;土のコンシステンシーの意味と指標について解説する。 |
土のコンシステンシー;土のコンシステンシーの意味と指標について説明できる。
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6週 |
土の基本的性質(5)土の分類;日本統一分類に基づく土の分類について解説する。 |
日本統一分類に基づく土の分類について説明できる。
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7週 |
第1週から第6週までの演習問題を解説する。 |
土の基本的性質に関する演習問題について計算できる。
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8週 |
中間試験 |
土の基本的性質に関する問題に解答できる。
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2ndQ |
9週 |
土中の水理(1)ダルシーの法則;土中水の分類と流れに関するダルシーの法則について解説する。 |
土中水の分類と流れに関するダルシーの法則について説明できる。
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10週 |
土中の水理(2)透水係数;ダルシーの法則ならびに透水係数とは何かについて解説する。 |
ダルシーの法則ならびに透水係数とは何かについて説明できる。
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11週 |
土中の水理(3)透水係数の測定方法;室内・原位置において透水係数の試験法について解説する。 |
室内・原位置において透水係数の試験法について説明できる。
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12週 |
土中の水理(4)浸透流解析;土中水の浸透理論ならびに浸透に伴う地盤の破壊について解説する。 |
土中水の浸透理論ならびに浸透に伴う地盤の破壊について説明できる。
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13週 |
土の締固め(1)土の締固めと締固め試験;土の締固めとは何か、締固め試験について解説する。 |
土の締固めとは何か、締固め試験について説明できる。
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14週 |
土の締固め(2)締固め特性;土質や仕事量による締固め特性について解説する。 |
土質や仕事量による締固め特性について説明できる。
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15週 |
第9週から第14週までの演習問題を解説する。 |
土中の水理および土の締固めに関する演習問題について計算できる。
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16週 |
期末試験 |
土中水の水理と土の締固めに関する問題に解答できる。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 地盤 | 土の生成、基本的物理量、構造などについて、説明できる。 | 4 | 前2,前3,前4 |
土の粒径・粒度分布やコンシステンシーを理解し、地盤材料の工学的分類に適用できる。 | 4 | 前2,前3,前4 |
土の締固め特性を説明できる。 | 4 | 前13,前14 |
ダルシーの法則を説明できる。 | 4 | 前9,前10,前11,前12 |
透水係数と透水試験について、説明できる。 | 4 | 前9,前10,前11,前12 |
透水力による浸透破壊現象を説明できる。 | 4 | 前9,前10,前11,前12 |
地盤調査の分類と内容について、説明できる。 | 4 | 前6 |
計画 | 性能指標に関する道路構造令の概要を説明できる。 | 4 | 前13,前14 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 2 | 前2,前3 |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 2 | 前2,前3 |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | 前2,前3 |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 3 | 前2,前3 |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 3 | 前2,前3 |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 2 | 前1 |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。 | 3 | 前1,前15 |
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。 | 3 | 前1,前15 |
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。 | 3 | 前1,前15 |
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。 | 2 | 前1,前15 |
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。 | 2 | 前1,前15 |
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。 | 1 | 前1,前15 |