概要:
構造物を安全に建設するためには地盤とは何かを理解し、地盤を構成する土の性質や挙動について知る必要がある。本科目では地盤に関する基礎的な知識である土の圧縮・圧密ならびにせん断について学習する。
授業の進め方・方法:
主に講義形式で授業を行うとともに、講義内容に関する演習問題を用いて具体的な課題について計算を行う。
注意点:
物理(力学)と化学の基本知識をよく理解しておくこと。講義後には学習した内容を復習することが大切である。
評価の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
土の圧密(1) 有効応力と土の圧縮性;有効応力の原理ならびに土の圧縮と圧密の違いを学習する。 |
有効応力の原理ならびに土の圧縮と圧密の違いについて説明できる。
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2週 |
土の圧密(2) 正規圧密と過圧密;粘土の正規圧密と過圧密について学習する。 |
正規圧密と過圧密;粘土の正規圧密と過圧密について説明できる。
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3週 |
土の圧密(3) 圧密モデルと基礎方程式;Terzaghiの圧密基礎方程式について学習する。 |
圧密モデルと基礎方程式;Terzaghiの圧密基礎方程式について説明できる。
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4週 |
土の圧密(4) 圧密度;圧密度の概念について学習する。 |
圧密度の概念について説明できる。
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5週 |
土の圧密(5) 圧密時間と沈下量;圧密に要する時間の計算ならびに沈下量について学習する。 |
圧密に要する時間の計算ならびに沈下量について説明できる。
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6週 |
土の圧密(6) 圧密促進工法;地盤改良工法の一種である圧密促進工法について学習する。 |
地盤改良工法の一種である圧密促進工法について説明できる。
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7週 |
第1週から第6週までの演習問題を解説する。 |
圧密問題に関する演習問題について計算できる。
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8週 |
中間試験 |
圧密現象に関する問題について解答できる。
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4thQ |
9週 |
土のせん断(1) 土の破壊;地盤の破壊現象ならびに土の破や土のせん断強さについて学習する。 |
地盤の破壊現象ならびに土の破壊や土のせん断強さについて説明できる。
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10週 |
土のせん断(2) 地盤内の応力;地盤内の応力状態ならびに表示方法について学習する。 |
地盤内の応力状態ならびに表示方法について説明できる。
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11週 |
土のせん断(3) モールの応力円;モールの応力円の概念ならびに用極法について学習する。 |
モールの応力円の概念ならびに用極法について説明できる。
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12週 |
土のせん断(4) 土の破壊規準;モール・クーロンの破壊規準について学習する。 |
モール・クーロンの破壊規準について説明できる。
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13週 |
土のせん断(5) 砂質土のせん断特性;砂質土のせん断特性と液状化のメカニズムについて学習する。 |
砂質土のせん断特性と液状化のメカニズムについて説明できる。
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14週 |
土のせん断(6) 粘性土のせん断特性;粘性土のせん断特性と間隙水圧について学習する。 |
粘性土のせん断特性と間隙水圧について説明できる。
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15週 |
第9週から第14週までの演習問題を解説する。 |
せん断特性に関する演習問題について計算できる。
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16週 |
期末試験 |
せん断特性に関する問題について解答できる。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 地盤 | 土のせん断試験を説明できる。 | 4 | 後9,後10,後11 |
土のせん断特性を説明できる。 | 4 | 後9,後10,後11 |
土の破壊規準を説明できる。 | 4 | 後9,後10,後11,後12 |
土の圧密現象及び一次元圧密理論について、説明できる。 | 4 | 後1,後3 |
圧密沈下の計算を説明できる。 | 4 | 後4,後5 |
有効応力の原理を説明できる。 | 4 | 後1,後2 |
飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。 | 4 | 後13,後14 |
地盤改良工法や液状化対策工法について、説明できる。 | 4 | 後13,後14 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 2 | 後1,後15 |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 2 | 後1,後15 |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | 後1,後15 |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 3 | 後1,後15 |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 3 | 後1,後15 |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 2 | 後1,後15 |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。 | 4 | 後14 |
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。 | 4 | 後14 |
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。 | 4 | 後14 |
企業には社会的責任があることを認識している。 | 4 | 後14 |
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。 | 4 | 後14 |
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。 | 4 | 後14 |
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。 | 4 | 後14 |
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。 | 4 | 後14 |
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。 | 4 | 後14 |
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。 | 4 | 後14 |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。 | 4 | 後14 |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。 | 4 | 後14 |
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。 | 4 | 後14 |
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。 | 4 | 後14 |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。 | 3 | 後1,後15 |
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。 | 3 | 後1,後15 |
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。 | 3 | 後1,後15 |
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。 | 2 | 後1,後15 |
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。 | 2 | 後1,後15 |
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。 | 1 | 後1,後15 |