到達目標
1)論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。
2)文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。
3)報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 構成と展開を説明でき、大意・要約ができる。 | 構成が説明でき、要約できる。 | 要旨は分かるが、構成を捉えられない。 |
評価項目2 | 人物形象から主題を捉え、批判的に考察できる。 | 登場人物の整理ができ、主題が捉えられる。 | 人物造型の違いは把握できるが、主題が捉えられない。 |
評価項目3 | 明確な意見・結論を論理的・実証的文章として構成・展開できる。 | 明確な意見とそれを表す段落構成を作成できる。 | 結論・意見を設け、段落分けできるが論理性・実証性に乏しい。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育目標 (A)
説明
閉じる
学習・教育目標 (E)
説明
閉じる
教育方法等
概要:
様々な文章を通し、基本的読解技術の習得と幅広い知識の獲得をはかる。文献の批判的検討を通じて思考力と感性を養う。
授業の進め方・方法:
講義形式。質疑応答により、構成・人物把握・主題解明・表現の特徴を明らかにする。定期試験までに3回、小テストを課し、習熟度を確認する。次回の問題点を示し、事前に調査・考察させる。
注意点:
事前学習によって問題点を明らかにした上で、授業に集中し、意欲的に臨むこと。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業ガイダンス、「水の東西」(山﨑正和)の読解 |
本文の構成を理解し、適切な音読ができ、要旨を把握することができる。
|
2週 |
「水の東西」の読解 |
修辞が用いられた表現箇所の特徴と内容が理解でき、批判的に自分の意見を持つことができる。
|
3週 |
「水の東西」の読解・「羅生門」(芥川龍之介)の概説 |
教科書の設問に対する解答を作成できる。作者の文学史的理解を得ることができる。
|
4週 |
「羅生門」の読解 |
適切な音読ができる。本文の構成と作者の創作意識を本文から読み取ることができる。
|
5週 |
「羅生門」の読解 |
典拠についての理解と、個々の多様な修辞表現を理解し、適切に解釈できる。
|
6週 |
「羅生門」の読解 |
本文に用いられた論理的展開と論証を説明することができる。
|
7週 |
「羅生門」の読解・これまでの整理 |
教科書の設問に対する解答を作成できる。作品への批判的意見を持つことができる。
|
8週 |
中間試験 |
各種問題に対する整理と理解ができ、簡潔で論理的な解答を作成できる。
|
2ndQ |
9週 |
物語の概説・「伊勢物語」の読解 |
作品を(中古の)文学史的に理解できる。適切に音読できる。注釈的内容を資料から確認できる。
|
10週 |
「伊勢物語」の読解・「平家物語」の概説 |
適切に本文を解釈できる。教科書の設問に解答できる。作品を(中世の)文学史的に理解できる。
|
11週 |
「平家物語」の読解 |
敬語法から本文を説明できる。適切な解釈ができる。
|
12週 |
「平家物語」の読解・「鏡」(村上春樹)の読解 |
教科書の設問に解答できる。資料から「鏡」の書誌的理解ができる。
|
13週 |
「鏡」の読解 |
適切に音読できる。本文の構成と展開を説明できる。
|
14週 |
「鏡」の読解 |
典拠との異同を説明できる。修辞表現の箇所の特徴と解釈を説明できる。
|
15週 |
「鏡」の読解・これまでの整理 |
作品の批判的意見を表すことができる。教科書の設問に対する適切な解答を作成できる。
|
16週 |
期末試験 |
各種問題に対する整理と理解ができ、簡潔で論理的な解答を作成できる。
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
「働くことの意味」(内田樹)の読解 |
本文の構成を理解し、適切な音読ができ、要旨を把握することができる。
|
2週 |
「働くことの意味」(内田樹)の読解 |
論証の妥当性を検証し、個々の特徴と内容が理解でき、批判的に自分の意見を持つことができる。
|
3週 |
「働くことの意味」(内田樹)の読解 |
教科書の設問に対する解答を作成できる。要約し、批判的に自分の意見を持つことができる。
|
4週 |
「詩」の読解 |
適切に音読できる。各作品の形式・様式が理解できる。
|
5週 |
「詩」の読解・「短歌」の読解 |
作家論を踏まえ、作品の解釈・鑑賞ができる。短歌・俳句の形式・様式・文学史が理解できる。
|
6週 |
「短歌」の読解・「俳句」の読解 |
作家論を踏まえ、適切な解釈・鑑賞ができる。
|
7週 |
「俳句」の読解・これまでの整理 |
作品の批判的意見を表すことができる。教科書の設問に対する適切な解答を作成できる。
|
8週 |
中間試験 |
各種問題に対する整理と理解ができ、簡潔で論理的な解答を作成できる。
|
4thQ |
9週 |
「世界中がハンバーガー」(多木浩二)の読解 |
本文の構成を理解し、適切な音読ができ、要旨を把握することができる。
|
10週 |
「世界中がハンバーガー」(多木浩二)の読解 |
論証の妥当性を検証し、個々の特徴と内容が理解でき、批判的に自分の意見を持つことができる。
|
11週 |
「世界中がハンバーガー」(多木浩二)の読解 |
教科書の設問に対する解答を作成できる。要約し、批判的に自分の意見を持つことができる。
|
12週 |
「蛇足」の読解 |
漢文の基本的読解法を理解し、適切に音読できる。
|
13週 |
「蛇足」の読解・「唐詩」の読解 |
適切な解釈ができる。漢詩のきまりを理解し、個々の作品について説明できる。
|
14週 |
「唐詩」の読解 |
作家論を踏まえた鑑賞を行い、批判的意見を持つことができる。
|
15週 |
「唐詩」の読解・これまでの整理 |
漢文と日本語の違いが説明できる。教科書の設問に対する適切な解答を作成できる。
|
16週 |
期末試験 |
各種問題に対する整理と理解ができ、簡潔で論理的な解答を作成できる。
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。 | 1 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |