到達目標
(1)都市や都市施設が社会や自然に及ぼす影響・責任を理解するとともに、人々の幸福で快適な生活を保障し、良好な都市環境を保全について考えることができる。
(2)都市計画の基本的な考え方を修得し、いろいろな地域の個別計画や総合計画に応用できる。
(3)都市や地域に興味を持ち、都市のメカニズムを理解したうえで、よりよい都市を創造的に探求できる。
目標を達成するためには、授業以外に次の自己学習が必要である。
1)都市問題を整理する。
2)身近な都市を取り上げ、都市の地域特性と望ましい都市像を検討する。
3)土地利用上の問題点を整理する。
4)都市交通の問題点を整理し、改善策を検討する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 十分に、都市や都市施設が社会や自然に及ぼす影響・責任を理解するとともに、人々の幸福で快適な生活を保障し、良好な都市環境を保全について考えることができる。 | 都市や都市施設が社会や自然に及ぼす影響・責任を理解するとともに、人々の幸福で快適な生活を保障し、良好な都市環境を保全について考えることができる。 | 都市や都市施設が社会や自然に及ぼす影響・責任を理解しておらず、人々の幸福で快適な生活を保障し、良好な都市環境を保全について考えることができない。 |
評価項目2 | 十分に、都市計画の基本的な考え方を修得し、いろいろな地域の個別計画や総合計画に応用できる。 | 都市計画の基本的な考え方を修得し、いろいろな地域の個別計画や総合計画に応用できる。 | 都市計画の基本的な考え方を修得できておらず、いろいろな地域の個別計画や総合計画に応用できない。 |
評価項目3 | 十分に、都市や地域に興味を持ち、都市のメカニズムを理解したうえで、よりよい都市を創造的に探求できる。 | 都市や地域に興味を持ち、都市のメカニズムを理解したうえで、よりよい都市を創造的に探求できる。 | 都市や地域に興味を持っているが、都市のメカニズムを理解しておらず、よりよい都市を創造的に探求できていない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育目標 (C)
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学習・教育目標 (F)
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学習・教育目標 (H)
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教育方法等
概要:
都市システム工学が対象とする多くのものは都市施設などの社会資本であるが、都市計画では、都市施設のみならず、法的な規制も重要な政策手段となる。本講義では、都市計画の置かれた立場を確認し、都市計画手法の基本的な考え方を理解するとともに、都市や地域の実例を通して都市地域空間を計画的な視点から見る目を養う。受講生との対話を重視し、講義中の質問や小テスト・演習課題などで理解度を確認しながら講義する。
授業の進め方・方法:
教科書に基づいた講義を行う。
成績評価は、定期試験(60%)、小テスト・演習課題など(30%)、質疑応答など授業への取り組み姿勢(10%)から総合して評価し、60%以上の評価点を合格とする。
注意点:
本科目は、授業で保証する学習時間と、予習・復習及び課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が、45時間に相当する学習内容である。都市計画の手法や用語を単に覚えるというのではなく、現象や対策の背景を理解するとともに、都市計画の基本的な考え方を広く理解することが重要である。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
講義の全体概要の説明、 都市計画の考え方 都市計画が対象とする空間を分類整理し、都市計画で用いることが可能な手段を解説する。公的介入である都市計画の立場を理解させ、都市計画の基本的な考え方を修得させる。 |
都市計画が対象とする空間を分類整理し、都市計画で用いることが可能な手段を理解する。公的介入である都市計画の立場を理解し、都市計画の基本的な考え方を説明することができる。
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2週 |
都市計画の歴史(外国その1) 産業革命以後の都市に焦点を当て、欧米諸国の都市計画や、ハワードの田園都市などを代表とするニュータウンの成立と意義について講義する。 |
産業革命以後の都市として欧米諸国の都市計画や、ハワードの田園都市などを代表とするニュータウンの成立と意義について説明することができる。
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3週 |
都市計画の歴史(外国その2) 大ロンドン計画を事例に、英国の伝統的な都市政策手法であるグリーンベルト政策と都市の分散化について講義する。 |
大ロンドン計画を事例に、英国の伝統的な都市政策手法であるグリーンベルト政策と都市の分散化について説明することができる。
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4週 |
都市計画の歴史(国内その1) 我が国の都市は固有の文化や伝統を継承しながら現代に至っている。わが国の都市の変革を考察し、江戸期の都市に焦点を当て、都市の歴史と計画性について講義する。 |
わが国の都市の変革を考察し、江戸期の都市の歴史と計画性について説明することができる。
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5週 |
都市計画の歴史(国内その2) 我が国の都市は固有の文化や伝統を継承しながらも、近代では西欧からの強い影響を受けて現代に至っている。明治以降から現在に至るまでの、我が国都市計画の経緯を講義する。 |
明治以降から現在に至るまでの、我が国都市計画の経緯を説明することができる。
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6週 |
都市のメカニズム 市場メカニズムに立脚して行動する家計・企業と公的介入を目指す政府の3つの主体の行動目的と制約条件を明確化し、都市形成の基本的メカニズムを解説する。 |
市場メカニズムにおける各主体の行動目的と制約条件を明確化し、都市形成の基本的メカニズムについて説明することができる。
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7週 |
都市基本計画と都市計画調査 都市基本計画マスタープランの位置づけと、都市計画で必要となるデータの特性とその収集について講義する。 |
都市基本計画と都市計画調査 都市基本計画マスタープランの位置づけと、都市計画で必要となるデータの特性とその収集について説明することができる。
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8週 |
中間試験 7回目までの内容を中間において試験する。 |
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2ndQ |
9週 |
試験結果の返却と答え合わせ、都市スプロールと都市計画区域の設定 我が国の都市計画の大命題はスプロールの防止と解消であり、都市計画法による都市計画区域設定と、市街化区域と市街化調整区域の線引きの考え方を講義する。 |
都市スプロールと都市計画区域の設定について説明することができる。
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10週 |
土地利用計画 都市計画区域における12個の用途地域と用途規制、建築物の形態や容積規制、更には、用途地域を補完する特別用途地区などのその他の地域地区制度などについて講義する。 |
都市計画区域における12個の用途地域と用途規制、建築物の形態や容積規制、さらにはその他の地域地区制度などについて説明することができる。
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11週 |
市街地開発事業 土地区画整理事業や市街地再開発事業など、都市空間の面的な整備を行なう市街地開発事業の考え方と、その方法について講義する。 |
土地区画整理事業や市街地再開発事業など、都市空間の面的な整備を行なう市街地開発事業の考え方と、その方法について説明することができる。
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12週 |
交通問題と交通計画土地区画整理 我が国の都市交通の実態と交通問題を解説する。また、交通需要予測の概略と交通計画の基本的な考え方を講義する。 |
我が国の都市交通の実態と交通問題を理解する。また、交通需要予測の概略と交通計画の基本的な考え方について説明することができる。
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13週 |
都市景観と環境 都市の景観設計を行なうための考え方や方法を説明するとともに、持続的発展可能な社会を目指すための環境問題についても講義する。 |
都市の景観設計を行なうための考え方や方法を理解するとともに、持続的発展可能な社会を目指すための環境問題について説明することができる。
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14週 |
国土計画・地域計画 狭い国土に過疎・過密地域を併せ持つ我が国において、これまでの国土計画を概観するとともに、今後の我が国に望まれる国土計画・地域計画を検討する。 |
我が国における国土計画を概観し、今後の我が国に望まれる国土計画・地域計画を検討することができる。
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15週 |
まちづくり まちづくりの参考事例を紹介しながら、まちづくりの必要性・考え方・方法などについて講義する。 |
各地域のまちづくりの参考事例を学ぶとともに、まちづくりの必要性・考え方・方法などについて説明することができる。
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16週 |
期末試験
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 演習課題レポート | 相互評価 | 授業への取り組み姿勢 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 20 | 0 | 10 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 70 | 20 | 0 | 10 | 0 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |