Japanese History

Course Information

College Akashi College Year 2020
Course Title Japanese History
Course Code 0040 Course Category General / Compulsory
Class Format Lecture Credits School Credit: 2
Department Architecture Student Grade 3rd
Term Year-round Classes per Week 2
Textbook and/or Teaching Materials 笹山晴生他『詳説日本史B』山川出版社詳説日本史図録編集委員会(編)『山川詳説日本史図録』山川出版社
Instructor ONOZUKA Koichi

Course Objectives

1.幕末維新期以降の近代日本の歴史の基本的な事柄を、世界史的背景と関連付けて総合的に理解し、その知識を身に付ける。
2.単なる暗記として歴史を理解するのではなく、歴史的事実や現象を史料にもとづいて考え、過去の人々が直面した様々な選択肢の中から特定の道が選ばれた原因を考え、個々の歴史的事実のつながりを捉える思考力を身に付ける。
3.公共圏に溢れかえる歴史表象の真偽を冷静に判断する能力を養う。

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1世界史的背景を踏まえて、近代日本の歴史における政治・経済の基本的事柄を把握している。世界史的背景をある程度踏まえて、近代日本の歴史における政治・経済の基本的事柄を把握している。世界史的背景への目配りが不十分な上に、近代日本の歴史における政治・経済の基本的事柄を把握できていない。
評価項目2ある歴史的事象について、その形成・展開のプロセスやメカニズムを史料に基づいて考察できる。ある歴史的事象について、その形成・展開のプロセスやメカニズムを不完全ながらも史料に基づいて考察できる。史料から歴史的事象を考察することについて理解ができていない。
評価項目3身の回りの歴史に関する言説について、発信者の見解を批判的に検討・分析できる。身の回りの歴史に関する言説について、発信者の見解を不十分ながらも批判的に検討・分析する。身の回りの歴史に関する言説について、発信者の見解を無批判に受け入れてしまう。

Assigned Department Objectives

学習・教育到達度目標 (C) See Hide
学習・教育到達度目標 (H) See Hide

Teaching Method

Outline:
本科目では、幕末維新期以降の日本近代史の流れについて、政治・経済を中心に学習します。また、近年の歴史認識をめぐる問題についても理解を深めるため、史料を使って歴史的事象を捉え直すことも学習します。
Style:
板書・教科書・図録・配布資料などを用いて講義を中心に授業を進めます。
連絡員:荒川裕紀
Notice:
暗記物というイメージのつきまとう歴史学習ですが、授業では様々な出来事の因果関係を理解することに重点を置きます。授業計画は下記の通りですが、若干の前後や変更もあります。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st ガイダンス・序論(1)-「近代主義」を捉えなおす- そもそも「近代」とは何か。「前近代」との違いも含めて、その特徴を理解する。
2nd 序論(2)-ポスト3.11社会を考える- 未曾有の大災害となった東日本大震災。その直後から声高に叫ばれた政界や知識人の言説の問題点を理解する。
3rd 日本の近世社会とその動揺 近世社会の構造を理解するとともに、その構造の「揺らぎ」が何に起因したのかを理解する。
4th 開国と明治維新(1) 開国が日本社会にもたらした影響を踏まえ、江戸幕府滅亡から明治政府成立までの流れを理解する。
5th 開国と明治維新(2) 同上
6th 開国と明治維新(3) 同上
7th 地租改正と明治初期の外交 急激な中央集権化に伴う税制改革としての地租改正の意味を理解する。また、明治初期の外交政策の目的を国内の状況と合わせて理解する。
8th 中間試験
2nd Quarter
9th 自由民権運動 自由民権運動が目指したものは何か。政府と民権派を軸に19世紀後半の国内政治の課題と動きを理解する。
10th 松方財政と立憲制への動き インフレ・デフレ発生のメカニズムと、立憲制というシステムの特徴を理解する。
11th 憲法制定と立憲政治の展開 大日本帝国憲法の内容を理解し、立憲政治が目指したものを考える。
12th 条約改正と日清戦争 明治政府における条約改正交渉の意義と、開国後30年もたたずに対外戦争が起きた理由を考える。
13th 立憲政友会の成立と日露戦争 日露戦争発生の原因と当該期の明治政府と政党の関係について理解する。
14th 近代産業の発達と社会運動 技術の発達がもたらした産業構造の変化と、それによって引き起こされた社会問題、さらにその克服を目指した社会運動の連鎖的関係を理解する。
15th 日露戦後社会と第一次世界大戦 日露戦後の国際社会において日本がどのように認知されたかを理解する。また、第一次世界大戦の特徴と日本への影響を理解する。
16th 期末試験
2nd Semester
3rd Quarter
1st 政党政治の展開とワシントン体制 第一次世界大戦後の国際社会のあり方を踏まえて、当該期の日本の政治を理解する。
2nd 災害の歴史(関東大震災) 現在も頻発する災害が人間や社会にもたらすものは何か。関東大震災を事例に考える。
3rd 恐慌の時代と第二次護憲運動 日本をおそった相次ぐ恐慌の原因をおさえた上で、その対応策と国民の反応を理解する。
4th 世界恐慌と満州事変 世界恐慌の原因と諸外国への影響、満州に対する日本国内の考え方を総合的に理解する。
5th 政党政治の終焉と日中戦争 国民に望まれはずの政党政治が終焉した理由を考えるとともに、日中戦争へ向かう流れを理解する。
6th 第二次世界大戦と太平洋戦争(1) 資本主義・社会主義・ファシズムというイデオロギーの対立を踏まえた上で、人類史上最大の戦争となった第二次世界大戦の流れを理解する。
7th 第二次世界大戦と太平洋戦争(2) 同上。
8th 中間試験
4th Quarter
9th 戦後の世界秩序と占領下の日本 戦後の新たな世界秩序を理解するとともに、米軍統治下にあった沖縄の問題を中心に占領下の日本について理解する。
10th 冷戦の開始と講和 資本主義陣営と社会主義陣営の対立構造と、その中における日本の立ち位置を理解する。
11th 55年体制と安保法制 冷戦構造の日本型縮図である「55年体制」を理解するとともに、現在も議論が続く日本の安全保障の問題について考える。
12th 高度経済成長期の経済と社会 敗戦後の日本の経済的成功の裏側にも焦点をあて、当該期の光と影を理解する。
13th 冷戦の終結と日本 資本主義陣営勝利の理由をおさえた上で、1980年代~90年代の日本社会を考える。
14th 現代の日本を考える(1) これまでの授業を振り返りながら、われわれが生きている時代や社会とは何かを考える。
15th 現代の日本を考える(2) 同上。
16th 期末試験

Evaluation Method and Weight (%)

筆記試験提出課題相互評価授業態度ポートフォリオその他Total
Subtotal702001000100
基礎的能力702001000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000