建築環境工学Ⅰ

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 建築環境工学Ⅰ
科目番号 0058 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 建築環境工学 (初学者の建築講座) 倉渕 隆著
担当教員 平石 年弘

到達目標

本講義では、省エネルギーと快適性を両立するために必要な知識を習得する。その後、自らが選んだテーマについて調査とプレゼンテーションを行い、そのプレゼンテーションに対して相互に質問することで理解を深める。講義内容は、建築のどの専門分野に就いても実社会で必要とされ地球環境保全、新エネルギー利用等の今日的なテーマを含んでいる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
知識建築環境工学に関する基礎知識を習得し、具体例をあげて説明できる。建築環境工学に関する基礎知識を説明できる。建築環境工学に関する基礎知識を説明できない。
プレゼンテーション能力建築環境工学の知識についてクラスメイトが理解できるプレゼンテーションが的確にできる。建築環境工学の知識についてクラスメイトが理解できるプレゼンテーションができる。建築環境工学の知識についてクラスメイトが理解できるプレゼンテーションができない。
質問力クラスメイトのプレゼンテーションについて的確な質疑ができる。クラスメイトのプレゼンテーションについて質疑できる。クラスメイトのプレゼンテーションについて質疑できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (A) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (C) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (D) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
快適性と省エネルギーの両立をどのように達成するか、その建築学的手法を理解し、定常状態での予測計算が出来る。
授業の進め方・方法:
第1~7週:屋外・都市環境、熱環境、湿度、空気環境の概要に関して必要な基礎知識を得る。
第8~14週は 第1~7週に学んだ内容の中からそれぞれの学生が興味を持ったテーマを選び、そのテーマについて5分間のプレゼンテーションと3分間の学生からの質疑を行う。題材が重ならないように7週目に調整を行う。
注意点:
プレゼンテーションでは自分が調べた内容を伝える方法を工夫し、聴衆は質問をすることで相互の理解を深める。本科目は、授業で保障する学習時間と、予習・
復習・課題レポート等に必要な標準的自己学習時間の総計が90時間に相当する学習内容である。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 風土と建築、気候、気象、雨、雪による温度、湿度について解説する。 風土と建築、気候、気象、雨、雪による温度、湿度について説明できる。
2週 ヒートアイランドの現象、大気汚染の歴史と現象、都市環境における緑の役割について解説する。 ヒートアイランドの現象、大気汚染の歴史と現象、都市環境における緑の役割について説明できる。
3週 伝導、放射、対流、物質移動による熱の伝わり、材料の熱的性質について解説する。温湿度の測定方法、実験方法について解説し、放射温度計を用いて物体の温度を測定する。 伝導、放射、対流、物質移動による熱の伝わり、材料の熱的性質について説明できる。温度湿度の測定方法、実験方法が説明できる。
4週 室温の形成、壁体を貫流する熱量の計算する。 室温の形成、壁体を貫流する熱量の計算できる。
5週 湿り空気、空気線図、温熱環境要素、温熱環境指標について解説する。 湿り空気、空気線図、温熱環境要素、温熱環境指標について説明できる。
6週 空気汚染の種類と室内空気環境基準について解説する。 空気汚染の種類と室内空気環境基準について説明できる。
7週 自然換気と機械換気についての解説および必要換気量について計算する。
各自が調べる課題の調整と決定。9週以降の授業の進め方と注意点の説明。
自然換気と機械換気についての解説および必要換気量について計算できる。
8週 1週からの7週に学んだ範囲の中からテーマの5分間プレゼンテーション、3分間質疑。未解答の質問に対しては翌週に解答する。 1週からの7週に学んだ範囲の中からテーマの5分間プレゼンテーション、3分間質疑ができる。
2ndQ
9週 1週からの7週に学んだ範囲の中からテーマの5分間プレゼンテーション、3分間質疑。未解答の質問に対しては翌週に解答する。 1週からの7週に学んだ範囲の中からテーマの5分間プレゼンテーション、3分間質疑ができる。
10週 1週からの7週に学んだ範囲の中からテーマの5分間プレゼンテーション、3分間質疑。未解答の質問に対しては翌週に解答する。 1週からの7週に学んだ範囲の中からテーマの5分間プレゼンテーション、3分間質疑ができる。
11週 1週からの7週に学んだ範囲の中からテーマの5分間プレゼンテーション、3分間質疑。未解答の質問に対しては翌週に解答する。 1週からの7週に学んだ範囲の中からテーマの5分間プレゼンテーション、3分間質疑ができる。
12週 1週からの7週に学んだ範囲の中からテーマの5分間プレゼンテーション、3分間質疑。未解答の質問に対しては翌週に解答する。 1週からの7週に学んだ範囲の中からテーマの5分間プレゼンテーション、3分間質疑ができる。
13週 1週からの7週に学んだ範囲の中からテーマの5分間プレゼンテーション、3分間質疑。未解答の質問に対しては翌週に解答する。 1週からの7週に学んだ範囲の中からテーマの5分間プレゼンテーション、3分間質疑ができる。
14週 1週からの7週に学んだ範囲の中からテーマの5分間プレゼンテーション、3分間質疑。未解答の質問に対しては翌週に解答する。 1週からの7週に学んだ範囲の中からテーマの5分間プレゼンテーション、3分間質疑ができる。
15週 1週からの7週に学んだ範囲の中からテーマの5分間プレゼンテーション、3分間質疑。未解答の質問に対しては翌週に解答する。 1週からの7週に学んだ範囲の中からテーマの5分間プレゼンテーション、3分間質疑ができる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野環境・設備風土と建築について説明できる。4前1
気候、気象について説明できる。4前1
気温、温度、湿度および気温と湿度の形成について説明できる。4前1
雨、雪による温度、湿度の関係について説明できる。4前1
ヒートアイランドの現象について説明できる。4前2
大気汚染の歴史と現象について説明できる。4前6
都市環境における緑の役割について説明できる。4前2
伝熱の基礎について説明できる。4前3
熱貫流について説明できる。4前4
室温の形成について理解している。4前4
温熱環境要素について説明できる。4前5
温熱環境指標について説明できる。4前5
湿り空気、空気線図について説明できる。4前5
結露現象について説明できる。4前5
空気汚染の種類と室内空気環境基準について説明できる。4前6
必要換気量について計算できる。4前7
自然換気と機械換気について説明ができる。4前6
分野別の工学実験・実習能力建築系分野【実験・実習能力】建築系【実験実習】実験の目的と方法を説明できる。4前3
建築を取巻く環境(例えば音、光、温度、湿度、振動など)を実験により把握できる。4前3
実験結果を整理し、考察できる。4前3

評価割合

試験発表相互評価質疑回数ポートフォリオその他合計
総合評価割合504001000100
基礎的能力0000000
専門的能力5040000090
分野横断的能力000100010