鉄筋コンクリート構造

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 鉄筋コンクリート構造
科目番号 0076 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 槇谷栄次:「鉄筋コンクリート構造の設計」、森北出版日本建築学会:「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」、日本建築学会
担当教員 角野 嘉則

到達目標

(1)長方形断面の梁及び柱の力学的特性が理解できる。
(2)材料の許容応力度に基づく断面設計(主筋とせん断補強筋の算定)ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1梁や柱の力学的特性を十分理解している。梁や柱の力学的特性を理解している。梁や柱の力学的特性を理解していない。
評価項目2梁や柱の断面設計法を十分に理解し実行できる。梁や柱の断面設計法を理解し実行できる。梁や柱の断面設計法を理解、実行できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (D) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (F) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (H) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
コンクリートと鉄筋の材料特性を学び、許容応力度に基づく設計法の概要を学習する。主に、建築物の主要構造部材である曲げを受ける梁、曲げと軸力を受ける柱の力学的特性と断面設計法について学習する。また、梁及び柱のせん断力に対する抵抗性能を確保するためのせん断補強筋の設計法について学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義形式。
注意点:
コンクリートと鉄筋の材料特性をよく理解し、それを部材の断面設計に生かすよう心がけること。電卓を持参し、授業中に活用すること。本科目は、授業で保障する学習時間と、予習・復習・課題レポート等に必要な標準的自己学習時間の総計が90時間に相当する学習内容である。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週
鉄筋コンクリート構造の歴史、長所と短所、複合構造としての成立条件などについて述べる。
鉄筋コンクリートの歴史や長所・短所等について理解できる。
2週 材料と許容応力度-1
コンクリートと鉄筋の諸特性について述べる。
コンクリートと鉄筋の材料特性と許容応力度について理解できる。
3週 材料と許容応力度-2
コンクリートと鉄筋の許容応力度について述べる。
コンクリートと鉄筋の材料特性と許容応力度について理解できる。
4週 曲げを受ける梁-1
単筋梁の力学的性質について述べる。
単筋梁の中立軸位置、各部応力、つり合い断面等について理解できる。
5週 曲げを受ける梁-2
単筋梁断面の許容曲げモーメント、終局曲げモーメント等について述べる。
単筋梁の断面設計が理解できる。
6週 曲げを受ける梁-3
複筋梁の力学的性質について述べる。
複筋梁の中立軸位置、各部応力、つり合い断面等について理解できる。
7週 曲げを受ける梁-4
複筋梁断面の許容応力度設計について述べる。
複筋梁の断面設計が理解できる。断面算定図を用いた断面算定ができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 曲げと軸力を受ける柱-1
柱断面の力学的特性について述べる。
柱断面の中立軸位置、各部応力、つり合い断面等について理解できる。
10週 曲げと軸力を受ける柱-2
柱断面の力学的特性について述べる。
柱断面の中立軸位置、各部応力、つり合い断面等について理解できる。
11週 曲げと軸力を受ける柱-3
柱の許容軸力、許容曲げモーメントについて述べる。
柱断面の許容軸力、許容曲げモーメントが理解できる。
12週 曲げと軸力を受ける柱-4
柱断面の許容応力度設計について述べる。
柱断面の断面算定図が理解できる。また、断面算定図を用いて主筋の断面算定ができる。
13週 せん断補強-1
梁断面のせん断応力度分布、許容せん断力等について述べる。
せん断補強の目的や意義、及びコンクリートや補強筋が負担するせん断力等が理解できる。
14週 せん断補強-2
梁のせん断補強設計について述べる。
梁の設計用せん断力や許容せん断力を理解し、あばら筋の算定ができる。
15週 せん断補強-3
柱のせん断補強設計について述べる。
柱の設計用せん断力や許容せん断力を理解し、帯筋の算定ができる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。2
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。2
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。2
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。2
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。2
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。2
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。2
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。2
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。2
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。2
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。2
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。2
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50500000100
基礎的能力0000000
専門的能力50500000100
分野横断的能力0000000