建築計画Ⅳ

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 建築計画Ⅳ
科目番号 0087 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 資料を配付する。
担当教員 東野 アドリアナ

到達目標

(1) 講義で得られた建築計画の応用的な知識や考え方を基礎に、課題テーマに対して計画を作成し、意見発表することができる。
(2) 建築空間の計画に関する考え方や実務経験に裏付けられた建築計画理論を理解し、歴史的文化的社会的環境が建築にもたらした影響の蓄積を背景に組み立てられた建築計画の考え方が理解できる。
(3) 古くからの歴史が蓄積した地域を、歴史、景観等の観点から現地調査し、地域の将来を考慮した具体的な計画を提案できる。課題に対して建築計画の提案ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
建築計画の応用的な知識課題テーマに対して応用的な知識や考え方を活用し、計画を作成して的確な意見発表をすることが良くできる。課題テーマに対して応用的な知識や考え方を活用し、計画を作成して意見発表をすることができる。課題テーマに対して応用的な知識や考え方を活用し、計画を作成して意見発表をすることができない。
建築計画理論の理解建築計画理論を理解し、歴史的文化的社会的環境がもたらした影響を背景に組み立てられた建築計画の考え方が十分に理解できる。建築計画理論を理解し、歴史的文化的社会的環境がもたらした影響を背景に組み立てられた建築計画の考え方が理解できる。建築計画理論を理解し、歴史的文化的社会的環境がもたらした影響を背景に組み立てられた建築計画の考え方が理解できていない。
現地調査歴史、景観等の観点から現地調査し、地域の将来を考慮した具体的な計画を的確に提案することが良くできる。歴史、景観等の観点から現地調査し、地域の将来を考慮した具体的な計画を提案することができる。歴史、景観等の観点から現地調査し、地域の将来を考慮した具体的な計画を提案することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (D) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (E) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (H) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築計画の学習成果の上に、より広範な観点から建築計画を考究し、今日的具体的な問題 を解決するための知識と計画技術を学習する。建築計画における多様な問題や考え方, 取り組 みについてそれを取り巻く様々な社会的視点を取り上げ事例を通して考察する。また、環境に 関わる建築計画における現代的課題に関する理論、手法についても学ぶ。武家屋敷や町屋が多く残るたつの市において現地調査をおこない、報告書を作成する。 短期留学生と共に茶室を設計し、建築学科全学年に発表する。
授業の進め方・方法:
具体的な課題を提示し、計画案を提案することにより建築計画の応用的な学力の習得を目指す。計画対象地の見学や、施工現場の見学を行う。グループワークによる計画の作成や、計画についての発表と意見交換を行う。
注意点:
本科目は、授業で保証する学習時間と、予習・復習及び課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が180時間に相当する学習内容である。建築計画の応用的な考え方を身につけ、卒業研究等において総合化できるよう取り組むこと。見学旅行においては、室津の課題のヒントとなるものを収集すること。 建築史と 都市地域計画の履修が望ましい。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 課題と授業進行の説明 本科目の達成目標を理解する。
2週 課題 (歴史的まちを対象とした調査と計画作成) について課題の説明をおこなう。また現地調査を行う準備として 、たつの市に関する歴史、家屋、町並み等について学習する。 次週の現地調査のための準備的下調べができる。
3週 たつの市現地調査
室津へ行き、歴史、景観の観点から町並み、資料館、海を望む風景等を実地調査を行う。3,4,5週をまとめて実施する。
計画案を作成するための基本的な調査ができる。伝統的町並み、風景、地形読み取ることができ、課題を検討することができる。
4週 たつの市現地調査
室津へ行き、歴史、景観の観点から町並み、資料館、海を望む風景等を実地調査を行う。3,4,5週をまとめて実施する。
計画案を作成するための基本的な調査ができる。伝統的町並み、風景、地形読み取ることができ、課題を検討することができる。
5週 たつの市現地調査
室津へ行き、歴史、景観の観点から町並み、資料館、海を望む風景等を実地調査を行う。3,4,5週をまとめて実施する。
計画案を作成するための基本的な調査ができる。伝統的町並み、風景、地形読み取ることができ、課題を検討することができる。
6週 現代建築設計の理論と実践 (その 1)
設計業務に携わる建築家による建築設計理論に関する講義と見学
建築計画・設計の手法について、設計者による事例を通して現代の課題が理解できる。
7週 現代建築設計の理論と実践 (その 2)
設計業務に携わる建築家による建築設計理論に関する講義と見学
建築計画・設計の手法について、設計者による事例を通して現代の課題が理解できる。
8週 建築構成の手法 (その 1)
茶室の空間デザイン グループワーク
日本および海外の代表的な現代建築の特徴について理解し、計画に活用できる。
4thQ
9週 建築構成の手法 (その2
茶室の空間デザイン グループワーク
日本および海外の代表的な現代建築の特徴について理解し、計画に活用できる。
10週 建築構成の手法 (その 3)
茶室の空間デザイン グループワーク
日本および海外の代表的な現代建築の特徴について理解し、計画に活用できる。
11週 建築構成の手法 (その 4)
茶室の空間デザイン グループワーク
建築設計に関わる基本的な寸法の知識を有し、それを活用して計画を行うことができる。
12週 建築構成の手法 (その5)
茶室の空間デザイン グループワーク
日本および海外の代表的な現代建築の特徴について理解し、計画に活用できる。
13週 建築構成の手法 (その 6)
茶室の空間デザイン グループワーク
建築設計に関わる基本的な寸法の知識を有し、それを活用して計画を行うことができる。
14週 建築構成の手法 (その7)
茶室の空間デザイン グループワーク
建築設計に関わる基本的な寸法の知識を有し、それを活用して計画を行うことができる。
15週 課題発表
茶室の空間デザイン グループワーク 計画案のプレゼンテーション
課題テーマに対して計画を作成し、意見発表することができる。
16週 期末試験実施せず

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史近現代都市の特質と課題について説明できる。4
近代の都市計画論について説明できる。4
現代にいたる都市計画論について説明できる。4
方法・制度の変遷について説明できる。4
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。4後1
モデュールについて説明できる。6
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。6
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。5
建築計画・設計の手法一般について説明できる。6
都市と農村の計画について説明できる。4後2
古代(例えば、エジプト、オリエント、エーゲ海、ギリシャ、ローマなど)の特徴について説明できる。3
中世(例えば、ビザンチン、イスラム、ロマネスク、ゴシックなど)の特徴について説明できる。3
近世(例えば、ルネサンス、マニエリスム、バロック、ロココなど)の特徴について説明できる。3
原始(例えば、竪穴住居、高床建築、集落など)の特徴について説明できる。3
古代(例えば、住宅建築、寝殿造、都市計画、神社建築、寺院建築など)の特徴について説明できる。3
中世(例えば、住宅建築、神社建築、寺院建築(大仏様、禅宗様、折衷様など))の特徴について説明できる。3
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。3
日本および海外における近現代の建築様式の特徴について説明できる。5後3

評価割合

試験発表相互評価レポートポスターその他合計
総合評価割合050015350100
基礎的能力0000000
専門的能力050015350100
分野横断的能力0000000