建築史Ⅲ

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 建築史Ⅲ
科目番号 0112 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 テキスト:鈴木博之編著『近代建築史―部分カラー版』市ヶ谷出版社,2009
担当教員 東野 アドリアナ

到達目標

(1)近代社会の根底にある「人類に普遍的な価値」が西洋世界において建築ではどのような造形として成立したかを理解するとともに、それが世界に拡大する過程で生じた地域文化との軋轢のなかで、世界が多様な建築文化で成り立っていることを理解し、説明することができる。
(2)近代社会に生きる建築家たちが、都市問題や住宅問題に取り組んだ建築家の倫理観についても触れ、その意義を理解し、説明することができる。
(3)歴史上、建築構造学が土木工学を含めた広い技術から生じたこと理解し、隣接分野への関心を深める。
目標を達成するために自己学習が必要である。教科書に目を通してから授業に参加すること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1近代建築の代表的な建築理念やモダンデザインの成立過程を理解し、説明することができる。建築家の社会的な取り組みを理解し、説明することができる。近代建築の代表的な建築理念やモダンデザインの成立過程を理解し、説明することができる。近代建築の代表的な建築理念やモダンデザインの成立過程を理解し、説明することができない。
評価項目2各自調査した近現代建築を批評の視点を明らかにしてレポートにまとめることができる。各自調査した近現代建築をレポートにまとめることができる。各自調査した近現代建築をレポートにまとめることができない。
評価項目3調査内容をスライド形式でまとめ、論旨を明快にして説明することができる。調査内容をスライド形式でまとめ、説明することができる。調査内容をスライド形式でまとめ、説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 学習・教育到達度目標 (C) 学習・教育到達度目標 (H)

教育方法等

概要:
20世紀を中心に日本や西洋の近代建築について講じる。近代建築が確立するまでの様々な造形理念を時系列的に紹介し、近代社会が求めた「人類に普遍的な価値」が建築においてどのように帰結したか、またそのことへの批判から様々な方向に広がるポストモダンと呼ばれる状況までの過程を講義する。また、近代建築を成立させた構造技術も合わせて理解を深める。
授業の進め方と授業内容・方法:
授業は講義形式で行い、レポート課題を課す。最後にレポート内容の発表を踏まえて、総評を行う。
注意点:
各週のテキスト該当箇所の予習と復習を行うこと。近現代建築の研究対象を選んで各自調査し、その成果をレポートにまとめること。調査の成果をスライド形式でまとめ、発表の準備をすること。
本科目は、授業で保証する学習時間と、予習・復習及び課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が、90時間に相当する学習内容である。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/4以上の欠課

授業計画

授業内容・方法 週ごとの到達目標
前期
1週 西洋近代:近代化の衝撃
19世紀の西洋建築の近代化と近代都市計画の近代化の過程について説明できる。
2週 西洋近代:近代建築の模索 20世紀初頭の近代建築の造形と理念を説明できる。
3週 西洋近代:近代運動の推進
1920年代のヨーロッパ各地の近代建築運動について説明できる。
4週 西洋近代:近代運動の普及と反動
1930-40年代の近代建築、アールデコ、全体主義、北欧の建築について説明できる。
5週 西洋近代:国際化社会と多様性の萌芽
1950-60年代の近代建築、巨匠の晩年の作品、構造主義について説明できる。
6週 日本近代:開国から維新期
初期洋風建築、擬洋風建築、お雇い外国人について説明できる。
7週 日本近代:洋風建築の本格的導入
日本人建築家の系譜、伝統建築の再発見の過程について説明できる。
8週 中間試験
9週 日本近代:住宅建築と都市
洋風住宅、公園、集合住宅の諸相について説明できる。
10週 日本近代:近代都市のなかの建築
近代都市計画におけるオフィスビル、公共建築、日本的表現について説明できる。
11週 日本近代:近代建築の導入と展開
建築運動の台頭、合理主義建築、ライト、タウト、レーモンドの作品について説明できる。
12週 現代建築:世界と日本の共振
1960年代の建築、丹下健三、ル・コルビュジエの弟子たち、メタボリズムについて説明できる。
13週 現代建築:モダニズムの反省とポストモダン
1970−80年代の建築、フォルマリズム、批判的地域主義、ポストモダニズム、デコンについて説明できる。
14週 発表
各自調査した建築の5分間プレゼンテーション
各自まとめた建築家、建築作品について批評的な視点を明らかにして説明することができる。
15週 発表
各自調査した建築の5分間プレゼンテーション
各自まとめた建築家、建築作品について批評的な視点を明らかにして説明することができる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。4
近現代都市の特質と課題について説明できる。4
近代の都市計画論について説明できる。4
現代にいたる都市計画論について説明できる。4
古代(例えば、エジプト、オリエント、エーゲ海、ギリシャ、ローマなど)の特徴について説明できる。4
中世(例えば、ビザンチン、イスラム、ロマネスク、ゴシックなど)の特徴について説明できる。4
近世(例えば、ルネサンス、マニエリスム、バロック、ロココなど)の特徴について説明できる。4
原始(例えば、竪穴住居、高床建築、集落など)の特徴について説明できる。4
古代(例えば、住宅建築、寝殿造、都市計画、神社建築、寺院建築など)の特徴について説明できる。4
中世(例えば、住宅建築、神社建築、寺院建築(大仏様、禅宗様、折衷様など))の特徴について説明できる。4
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。4
日本および海外における近現代の建築様式の特徴について説明できる。6
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3

評価割合

発表1発表1動画課題態度合計
総合評価割合303040000100
基礎的能力0000000
専門的能力3030000060
分野横断的能力004000040