国語Ⅰ

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 国語Ⅰ
科目番号 4101 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 中島国彦 他『精選現代の国語』『精選言語文化』(明治書院)『新訂総合国語便覧』(第一学習社)
担当教員 善塔 正志

到達目標

1)論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。
2)文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。
3)整理した情報をもとに、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫した報告を行ったり、文章を作成することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1構成と展開を説明でき、大意を捉えて要約ができる。構成が説明でき、要約できる。要旨は分かるが、構成を捉えられない。
評価項目2人物形象から主題を捉え、批判的に考察できる。登場人物の整理ができ、主題が捉えられる。人物造型の違いは把握できるが、主題が捉えられない。
評価項目3明確な意見・結論を論理的・実証的文章として構成・展開できる。明確な意見とそれを表す段落構成を作成できる。結論・意見を設け、段落分けできるが論理性・実証性に乏しい。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
小説や評論、古典文学など、様々な文章を読むことを通し、豊かな感性と論理的思考力を養い、的確な読解力と表現力を獲得する
授業の進め方・方法:
授業は講義形式で行う。適宜に小テストを行い、習熟度を確認する。
注意点:
国語は理科系科目も含めすべての教科の基礎であることを念頭に、予習・復習を怠らず積極的に授業に取り組むこと
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス、「マルジャーナの智恵」の読解 一年間の目標を立てることができる
2週 「マルジャーナの智恵」の読解 表現に即して内容を適切に理解することができる
3週 「マルジャーナの智恵」の読解 内容を理解した上で、自分の意見を述べることができる
4週 「羅生門」の読解 表現に即して内容を理解することができる
5週 「羅生門」の読解 表現に即して登場人物の人物像を読み取ることができる
6週 「羅生門」の読解 登場人物たちのやり取りを適切に理解し、物語の展開を読み取ることができる
7週 「羅生門」の読解 主題を理解し、作品に対する自分の意見を述べることができる
8週 「羅生門」の読解 作品の特徴を文学史的位置を含めて理解できる
2ndQ
9週 「伊勢物語」の読解 文学史の上から理解できる。適切に音読し、文意を理解できる
10週 「伊勢物語」の読解 適切に解釈し、教科書の設問に答えるることができる
11週 「宇治拾遺物語」の読解 文学史の上から理解できる。適切に音読し、文意を理解できる
12週 「宇治拾遺物語」の読解 適切に解釈し、教科書の設問に答えるることができる
13週 「美意識は資源である」の読解 適切に音読でき、本文の構成と展開を説明できる
14週 「美意識は資源である」の読解 作品内容に対して批判的意見をあげることができる
15週 「美意識は資源である」の読解 作品内容に対して批判的意見をあげることができる
16週 期末試験
後期
3rdQ
1週 「働くことの意味」の読解 論説文について、適切に音読し、表現に即して構成を理解することができる
2週 「働くことの意味」の読解 論説文について、論理的展開と論証を理解し、説明することができる
3週 「働くことの意味」の読解 論説文について、論理的展開と論証を理解し、説明することができる
4週 「平家物語」の読解 文学史上の評価、古文の文法について理解し、作品の様式が理解できる
5週 「平家物語」の読解 文学史上の評価、古文の文法について理解し、作品の様式が理解できる
6週 「平家物語」の読解 人物造型を把握し、作者の主題意識を理解することができる
7週 「平家物語」の読解 読み本系・語り本系の違いを念頭に、場面の特徴を理解することができる
8週 「平家物語」の読解 史的位置をとらえ、作品評価としての意見をあげることができる
4thQ
9週 「世界中がハンバーガー」の読解 適切に音読し、表現に即して構成を理解することができる
10週 「世界中がハンバーガー」の読解 論理的展開と論証を理解し、説明することができる
11週 「世界中がハンバーガー」の読解 教科書の設問に答え、主題を理解することができる
12週 「蛇足」の読解 漢文の基本的読解法を理解し、適切に音読できる
13週 「蛇足」の読解・「唐詩」の読解 内容を理解し、文化的影響をとらえることができる
14週 「唐詩」の読解 漢詩のきまりを理解した上で個々の作品を鑑賞することができる
15週 「唐詩」の読解 漢詩のきまりを理解した上で個々の作品を鑑賞し、作品評価することができる
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。2前1
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。2前13,前14,前15,後1,後10,後11
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。2前6,前7,前8,前10
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。2前2
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。2後9
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。2前5
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前2
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3後12
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3前3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3後6,後15
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3前11,後7
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3前12,後8
複数の情報を整理・構造化できる。3前4,後4,後5,後14
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3後2,後3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3前9

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000