自らの興味・関心を把握し、さらに他者と共有する。自ら調べ、共に考え行動し、ふりかえる能動的な学びを体験し、基盤となるマインド、知識や技能を取得していく。
互いに学びあう関係性づくりの考え方を知り、個人の興味関心とともにチームでの問題解決に取り組み、最適解を目指す学びを体験する。
以上の科目の目的をふまえ、以下の3点を到達目標とする。
1) 他者とコミュニケーションを取ろうとすることができる。
2) 他者の話を聴こうとすることができる。
3) 自分自身を振り返ろうとすることができる。
概要:
高等教育機関である高専では「自ら課題を設定し、それにふさわしい解を見つけ出す」ことが求められます。この授業では、自他を知り、学びあう関係性をあたため、チームでの問題解決に取り組み、「答え」をつくるという一連の流れにより、高専での学びにおける基礎的な力を身につけることを目的としています。
授業の進め方・方法:
個人ワークやグループワークを通じて、さまざまな探求の方法を学びます。成績評価は、講義内でのグループワーク、個人ワークの成果物で判断します。また、評価ポイントしては、それぞれの成果物の中で、相手に伝わる表現力、自分の出した答えまでの筋道を整理する論理的思考力、相手のフィードバックを受け取ってから自分の考えを内省する内省力などを評価します。
授業計画に示す4名の担当教員が、分担して講義を担当します。
連絡員:武田 字浦
注意点:
合格の対象としない欠席条件(割合):1/4以上の欠課。
学生同士の議論等を中心に参加型学習の手法によって展開します。自らの考えを声に出し、他者の声に丁寧に耳を傾けることで学びが豊かになるため、学びの場を共につくる過程に積極的に参与してください。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション(全員) |
授業の概要と目的を理解する。
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2週 |
自己紹介&お互いを知ろう(武田、荒木)
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共に授業を受ける仲間について知る。
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3週 |
科学的な文章表現(武田)
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根拠となる論文を適切に引用して、序論・本論・結論からなる文章を作成して自身の主張を示すことができる。
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4週 |
問題定義の基礎(武田) |
現状と目標の明文化により問題を定義した上で、発想法を用いて問題の解決策を提案することができる。
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5週 |
問題定義の応用(荒木) |
問題定義の技術や発想法を活用し、他者へのヒアリング内容をもとに問題の定義や解決策について検討する。
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6週 |
コミュニケーション①(荒木) |
対話的なコミュニケーションに必要な傾聴と質問の技術について理解し、実践する。
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7週 |
コミュニケーション②(安藤) |
さまざまな問題・課題を論じるために必要なディスカッションの手法について理解し、実践する。
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8週 |
チームワーク①(平野) |
仲間との学び合いを実践する。
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2ndQ |
9週 |
チームワーク②(平野) |
チームでの問題解決を実践する。
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10週 |
答えのない問い 社会編①(荒木) |
複雑性や不確実性の高い社会の中で対象を分析するための様々な手法を理解する。
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11週 |
答えのない問い 社会編②(荒木) |
複雑性や不確実性の高い社会の中で価値を創造するための考え方を理解する。
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12週 |
答えのない問い 科学編①(安藤) |
科学技術と社会の関係を踏まえて、専門分野間の共通点・相違点を知り、異分野協働の重要性を理解する。
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13週 |
答えのない問い 科学編②(安藤) |
科学技術と社会の関係を踏まえて、立てた問いや導いた答えを伝えるための手法を理解する。
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14週 |
まとめ①(武田) |
この授業での学びについて振り返り、これからの学び方について他者に話すことができる。
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15週 |
まとめ②(武田) |
この授業での学びについて振り返り、これからの学び方について他者に提案することができる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 3 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 3 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 3 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 3 | |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 3 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 3 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 3 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 3 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 2 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 3 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | |
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。 | 2 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 3 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 3 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 3 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 3 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 3 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 3 | |
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。 | 3 | |
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 3 | |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | |
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。 | 3 | |
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。 | 3 | |
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている | 3 | |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 3 | |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 3 | |
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。 | 3 | |
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。 | 3 | |
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。 | 3 | |
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。 | 3 | |
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。 | 2 | |