概要:
建築設計演習では建築設計に必要な技術を学ぶ。演習課題を通して製図作成方法を学ぶ。
授業の進め方・方法:
本科目は、名作建築の模写を通して建築製図の基本を身につけることを目的とする。建築製図用具を使用し、手書きによる線の描き分け、縮尺の概念、寸法・文字の記入方法を理解し、建築製図の規則を習得する。これにより図面上での建築物の表現・投影方法ができることを目指す。授業は担当教員2名と技術職員と共に実施する。実際の建築をよく観察し、設計図面が実際の建築になった場合のイメージを常に描いてみること。本科目は、授業外での学修時間が単位数に含まれている。各課題の製作には十分な時間を確保し、自己学習時間の総計が90時間に相当する学習内容である。実際の建築をよく観察し、設計図面が実際の建築になった場合のイメージを常に描いてみること。
注意点:
本科目は、授業外での学修時間が単位数に含まれている。各課題の製作には十分な時間を確保し、自己学習時間の総計が90時間に相当する学習内容である。提出期限に遅れないよう注意する。
合格の対象としない欠席条件(割合)1/4 以上の欠課
目標達成度(成績)の 評価方法と基準 第1〜3、第5 課題の提出物(60%)第4 課題の模型(35%)写真撮影発表課題(5%)で評価し、60 点以上で合格とする。期末試験は実施しない。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
課題の説明と製図用具の使い方、第1 課題:「線の練習1」学習目的の解説と課題の説明 写真撮影課題の説明 |
製図用具の特性を理解したうえで、用具を使用できる。
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2週 |
第2 課題:「住吉の長屋」平面図 テキスト:「建築のしくみ」p55-67 A3 ケント紙必要 (第1 課題の提出) |
鉛筆仕上げの図面製作ができる。手書きでの線の描き分けができる。正投影図を用いた図面製作ができる。図面を汚さず、正確に美しく描くこと。図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置できる。
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3週 |
第2 課題:「住吉の長屋」立面図 テキスト:「建築のしくみ」p43 平面図提出(第2 課題) |
鉛筆仕上げの図面製作ができる。手書きでの線の描き分けができる。正投影図を用いた図面製作ができる。図面を汚さず、正確に美しく描くこと。図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置できる。
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4週 |
第2 課題:「住吉の長屋」断面図 テキスト:「建築のしくみ」p73-p79 立面図提出(第2 課題) |
鉛筆仕上げの図面製作ができる。手書きでの線の描き分けができる。正投影図を用いた図面製作ができる。図面を汚さず、正確に美しく描くこと。図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置できる。
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5週 |
第3 課題:「前川國男自邸」 テキスト:建築家の自 邸に学ぶ設計製図 (A2 ケント紙必要) 断面図提出(第2 課題) |
ペン仕上げの図面製作ができる。手書きでの線の描き分けができる。正投影図を用いた図面製作ができる。図面を汚さず、正確に美しく描くこと。図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置できる。
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6週 |
第3 課題:「前川國男自邸」 テキスト:建築家の自 邸に学ぶ設計製図 (A2 ケント紙必要) 断面図提出(第2 課題) |
ペン仕上げの図面製作ができる。手書きでの線の描き分けができる。正投影図を用いた図面製作ができる。図面を汚さず、正確に美しく描くこと。図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置できる。
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7週 |
第4 課題:「サヴォア邸模型製作」 学習目的の解説と課題の説明 立面図・断面図提出(第3 課題) |
図面上での情報を立体的に作ることができる(建築模型)。模型を製作できる。
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8週 |
建築写真撮影発表(GW 中の宿題) |
建築物の写真撮影に必要な知識(図構成、露出、焦点)を用いて、 写真撮影することが良くできる。
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2ndQ |
9週 |
第4 課題:「サヴォア邸模型製作」1F |
図面上での情報を立体的に作ることができる(建築模型)。模型を製作できる。
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10週 |
第4 課題:「サヴォア邸模型製作」1F |
図面上での情報を立体的に作ることができる(建築模型)。模型を製作できる。
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11週 |
第4 課題:「サヴォア邸模型製作」2F |
図面上での情報を立体的に作ることができる(建築模型)。模型を製作できる。
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12週 |
第4 課題:「サヴォア邸模型製作」2F |
図面上での情報を立体的に作ることができる(建築模型)。模型を製作できる。
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13週 |
第4 課題:「サヴォア邸模型製作」3F |
図面上での情報を立体的に作ることができる(建築模型)。模型を製作できる。
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14週 |
第4 課題:「サヴォア邸模型製作」 模型提出(第4 課題)と写真撮影 |
図面上での情報を立体的に作ることができる(建築模型)。模型を製作できる。
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15週 |
第5 課題:「住吉の長屋」45°アクソメ図(平行投影図法) |
単面投象、45 度アクソノメトリク、立体的な発想とその表現ができる。
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16週 |
期末試験実施せず |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 設計・製図 | 製図用具の特性を理解し、使用できる。 | 2 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6 |
線の描き分け(3種類程度)ができる。 | 2 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6 |
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。 | 2 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6 |
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。 | 2 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6 |
図面の種類別の各種図の配置を理解している。 | 2 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6 |
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。 | 2 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6 |
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。 | 2 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6 |
建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。 | 1 | 前8,前14,前15 |
建築における形態(ものの形)について説明できる。 | 1 | 前8,前14,前15 |
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。 | 2 | 前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14 |
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。 | 2 | 前8 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 2 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 2 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 2 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 2 | |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 2 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 2 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 2 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 2 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 2 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 2 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 2 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 2 | |
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。 | 2 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 2 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 2 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 2 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 2 | |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 2 | |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 2 | |
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。 | 2 | |
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 2 | |