到達目標
1、CAD(VectorWorks) と レンダリングソフトの操作による3Dの基本操作の習得と3D図面表現の作成プロセスの理解。
2、図や画像作成をはじめとして、グラフィックデザインに関する基礎的事項を理解し、卒業研究や各種レポート課題に活かせる実践的な表現能力を身につけることをめざす。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 建築の3Dモデリングを的確に行うことができる。 | 建築の3Dモデリングを行うことができる。 | 建築の3Dモデリングを行うことができない。 |
評価項目2 | 建築の3Dモデルのレンダリングを的確に行うことができる。 | 建築の3Dモデルのレンダリングを行うことができる。 | 建築の3Dモデルのレンダリングを行うことができない。 |
評価項目3 | ビットマップデータとベクターデータを的確に扱え、ポスターを作成することができる。 | ビットマップデータとベクターデータを扱え、ポスターを作成することができる。 | ビットマップデータとベクターデータを扱え、ポスターを作成することができない。 |
評価項目4 | レイアウトデザインの基礎を理解し的確に実践できる。 | レイアウトデザインの基礎を理解し実践できる。 | レイアウトデザインの基礎を理解していない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
建築設計や都市計画の分野におけるコンピューター利用の基礎を習得し、積極的にコンピューターを利用する姿勢を身につける。VectorWorksによる3Dの基本操作を習得し、建築設計演習の課題等で図面作成に活用できるような基礎的能力とコンピューター利用を日常化できるような基本的姿勢を育成する。そうしたCADやCGなどによる図面などの視覚的表現能力とともに、多様なデータを総合的に扱い、図やグラフなどを多用した表現を習得する。
授業の進め方・方法:
チュートリアル課題を通して、CADとCGソフトを使用して建築モデルを表現する技術を習得する。
注意点:
各授業ごとに理解すべき内容を適格に把握し、積極的なコンピューター利用を通じて基礎的な操作法を身につけること。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課。本科目は、授業で保障する学習時間と、予習・演習レポート及び試験の復習 等に必要な標準的自己学習時間の総計は、90時間に相当する学習内容である 。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
CAD(VectorWorks)ソフトの3D基本操作 基本操作である3Dツール、コマンド、モデリング、視点と投影方法、レンダリングと光源について理解し操作方法を習得する。 |
3D-CADにより建築モデリングの基礎が理解出来る。
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2週 |
建物のモデリング1 建築平面図を元に、屋根、壁、ドアなどをモデリングして外観パースを作成する。モデリング1では基礎と壁、屋根を作成する。 |
3D-CADにより建築モデルを作成できる。
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3週 |
建物のモデリング2 建築平面図を元に、屋根、壁、ドアなどをモデリングして外観パースを作成する。モデリング2では建物の外形を完成させ、ドアとアプローチを作成する。 |
3D-CADにより建築モデルを作成できる。
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4週 |
建物のモデリング3 建築平面図を元に、屋根、壁、ドアなどをモデリングして外観パースを作成する。モデリング3では地面をつくり、光源を追加し、完成したパースを映像ファイルにして保存する。 |
3D-CADにより建築モデルを作成できる。
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5週 |
モデリングの応用操作 建築モデリングのポイントである壁・屋根・建具について詳しく解説し、レイヤリンクとシンボルの使い方、床、壁の変形方法についても解説する。 |
3D-CADにより建築モデルを作成できる。
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6週 |
レンダリング Render Worksを用いたレンダリングの基本操作を習得する。テクスチャの編集と作成、画像ファイルの保存について学習する。 |
3D-CADにより建築レンダリングの基礎が理解出来る。
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7週 |
建物のレンダリング 4週までにモデリングした建物をRender Worksを用いてレンダリングを行い光源操作を学習する。 |
3D-CADにより建築モデルのレンダリングを行い、光源操作ができる。
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8週 |
Illustratorの基礎 チュートリアルメニューを活用し基本操作を確認する。 |
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成でき、プレゼンテーションのためのポスターが作成のためのデータの相互利用ができる。
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4thQ |
9週 |
Illustratorの実践 サンプルデータを使い、実際に操作しながらIllustratorの機能を体験 |
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成でき、プレゼンテーションのためのポスターが作成のためのデータの相互利用ができる。
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10週 |
画像処理の基礎 画像の加工法を学ぶ。 |
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成でき、ラスターデータとベクターデータの基礎が理解で木、操作ができる。
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11週 |
応用技術の習得 ブジェクト、文字入力と編集、特殊効果など、Illustratorを使いこなす技術を学ぶ. VectorWorksからのデータの取り込みや変換を学ぶ。 |
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成でき、画像処理ができる。
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12週 |
レイアウト技術の基礎 ジャンプ率、視覚度、図版率、色相にかんする基礎的な技術を学ぶ。 |
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成でき、プレゼンテーションのためのテキストデータの基礎的技術を使用することができる。
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13週 |
ポスター作成の技術習得 作品例を参照しながら、自分の興味のある事柄についてポスターを作成する。 |
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成でき、ポスターレイアウトの基礎が理解できる。
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14週 |
ポスター作成の技術習得 作品例を参照しながら、自分の興味のある事柄についてポスターを作成する。 |
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成でき、プレゼンテーションのためのポスターが作成できる。
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15週 |
一般的なベクターデータを扱うソフトウエアのレビューと操作の基本について。 |
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成でき、別のソフトウエアとデータの互換ができる。
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16週 |
期末試験実施せず
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 設計・製図 | 建築の各種図面の意味を理解し、描けること。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5 |
図面の種類別の各種図の配置を理解している。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5 |
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5 |
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5 |
建築における形態(ものの形)について説明できる。 | 4 | 後13,後14,後15 |
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5 |
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8 |
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。 | 4 | 後13,後14,後15 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 3 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 住宅3Dモデル | 演習課題3Dモデル | 名刺ほか | ポスター | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 10 | 40 | 10 | 40 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 0 | 10 | 40 | 10 | 40 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |