材料(建築)領域は、建築物に使用される主な材料の製造方法、組成、性質等を理解し、使用目的に応じて適切に材料を選定し、計画的、経済的に材料を活用することができる能力を養う領域である。
(1)構造材料分野(木、コンクリート、金属)では、構造性能について理解するとともに、要求される性能を発揮するために必要な要因について理解できる。
(2)仕上げ材料分野(内装、外装)では、多くの仕上げ材料を適切に選定するために、機能性と適用環境について理解できる。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション(建築材料の分類・総論) |
建築材料の変遷や発展について説明できる。 建築材料の規格・要求性能について説明することができる。
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2週 |
木材(1) |
木材の種類について説明できる。 木材の成長と組織形成から、物理的性質の違いについて説明できる。
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3週 |
木材(2) |
傷(節など)について説明できる。 耐久性(例えば腐れ、枯渇、虫害など)について説明できる。 耐火性について説明できる。 近年の木材工業製品(集成材、積層材など)の種類について説明できる。
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4週 |
コンクリート(1) |
セメントの製造方法について説明できる。 セメントの種類・特徴について説明できる。 コンクリート用軽量骨材があることを知っている。 混和材(剤)料の種類をあげることができる。 コンクリートの調合のうち、水セメント比の計算ができる。 スランプ、空気量について、強度または、耐久性の観点でその影響について説明できる。
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5週 |
コンクリート(2) |
コンクリートの強度の関係について説明できる。 耐久性について現象名をあげることができる。 各種・特殊コンクリートの名称をあげることができる。 コンクリート製品の特徴について説明できる。
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6週 |
鋼材(1) |
鋼材の耐久性の現象と概要について説明できる。 鋼材の応力~ひずみ関係について説明でき、その特異点の特定と性質について説明できる。
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7週 |
鋼材(2) |
建築用構造用鋼材の種類・性質について説明できる。 建築用鋼製品の特徴・性質について説明できる。
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8週 |
メタル素材(ステンレス、アルミニウム、銅など) |
非鉄金属の分類、特徴をあげることができる。
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2ndQ |
9週 |
石材、ガラス |
石材の種類・性質について説明できる。 石材の使用方法について説明できる。 ガラスの製法、種類をあげることができる。
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10週 |
焼成品(タイル、れんが、瓦など) |
粘土焼成材料の特徴をあげることができる。 タイルの種類、特徴をあげることができる。
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11週 |
左官材料(土壁、しっくいなど) |
内装材料として(モルタル、しっくい、クロス、珪藻土、合板、ボードなど)をあげることができる。
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12週 |
高分子系材料 |
高分子系材料の種類・特徴をあげることができる。
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13週 |
新素材・高機能性材料 |
新素材・高機能性材料について特徴をあげることができる。
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14週 |
建築材料と環境 |
建築材料と環境問題の関係について説明することができる。
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15週 |
演習課題 |
建築材料に関する情報を適切に収集活用することができる。
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16週 |
期末試験 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 材料 | 建築材料の変遷や発展について説明できる。 | 4 | 前1 |
建築材料の規格・要求性能について説明することができる。 | 4 | 前1 |
木材の種類について説明できる。 | 4 | 前2 |
木材の成長と組織形成から、物理的性質の違いについて説明できる。 | 4 | 前2 |
傷(節など)について説明できる。 | 4 | 前2 |
耐久性(例えば腐れ、枯渇、虫害など)について説明できる。 | 4 | 前3 |
耐火性について説明できる。 | 4 | 前3 |
近年の木材工業製品(集成材、積層材など)の種類について説明できる。 | 4 | 前3 |
セメントの製造方法(廃棄物の利用も含む)について説明できる。 | 4 | 前4 |
セメントの種類・特徴について説明できる。 | 4 | 前4 |
コンクリート用軽量骨材があることを知っている。 | 4 | 前4 |
混和材(剤)料の種類(例えばAE剤と減水剤、フライアッシュやシリカフュームなど)をあげることができる。 | 4 | 前4 |
コンクリートの調合のうち、水セメント比の計算ができる。 | 4 | 前4 |
スランプ、空気量について、強度または、耐久性の観点でその影響について説明できる。 | 4 | 前4 |
コンクリートの強度(圧縮、引張、曲げ、せん断)の関係について説明できる。 | 4 | 前5 |
耐久性(例えば中性化、収縮、凍害、塩害など)について現象名をあげることができる。 | 4 | 前5 |
各種(暑中・寒中など)・特殊(水密、高強度など)コンクリートの名称をあげることができる。 | 4 | 前4 |
コンクリート製品(ALC、プレキャストなど)の特徴について説明できる。 | 4 | 前5 |
鋼材の耐久性(腐食、電食、耐火など)の現象と概要について説明できる。 | 4 | 前7 |
鋼材の応力~ひずみ関係について説明でき、その特異点(比例限界、弾性限界、上降伏点、下降伏点、最大荷重、破断点など)の特定と性質について説明できる。 | 4 | 前7 |
建築用構造用鋼材の種類(SS、SM、SNなど)・性質について説明できる。 | 4 | 前6 |
建築用鋼製品(丸鋼・形鋼・板など)の特徴・性質について説明できる。 | 4 | 前6 |
非鉄金属(アルミ、銅、ステンレスなど)の分類、特徴をあげることができる。 | 4 | 前8 |
石材の種類・性質について説明できる。 | 4 | 前9 |
石材の使用方法について説明できる。 | 4 | 前9 |
屋根材(例えば和瓦、洋瓦、金属、アスファルト系など)の特徴をあげることができる。 | 4 | 前10 |
タイルの種類、特徴をあげることができる。 | 4 | 前10 |
ガラスの製法、種類をあげることができる。 | 4 | 前9 |
塗料の種類に応じた下地、使用環境などの適合性について説明できる。 | 4 | 前12 |
下地材の種類(例えば繊維板、パーティクルボード、石こうボードなど)をあげることができる。 | 4 | 前11 |
内装材料(壁・天井)として(モルタル、しっくい、クロス、珪藻土、合板、ボードなど)をあげることができる。 | 4 | 前11 |
床の仕上げ材料(カーペット、フローリング、レベリング、長尺シート等)をあげることができる。 | 4 | 前12 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 1 | 前15 |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 1 | 前15 |