建築材料

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 建築材料
科目番号 4316 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 野口貴文ほか『ベーシック建築材料』彰国社
担当教員 角野 嘉則

到達目標

材料(建築)領域は、建築物に使用される主な材料の製造方法、組成、性質等を理解し、使用目的に応じて適切に材料を選定し、計画的、経済的に材料を活用することができる能力を養う領域である。
(1)構造材料分野(木、コンクリート、金属)では、構造性能について理解するとともに、要求される性能を発揮するために必要な要因について理解できる。
(2)仕上げ材料分野(内装、外装)では、多くの仕上げ材料を適切に選定するために、機能性と適用環境について理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1構造材料分野では、構造性能および要求される性能を発揮するために必要な要因について十分理解できる。構造材料分野では、構造性能および要求される性能を発揮するために必要な要因について理解できる。構造材料分野では、構造性能および要求される性能を発揮するために必要な要因について理解できていない。
評価項目2仕上げ材料分野では、多くの仕上げ材料を適切に選定するために、機能性と適用環境について十分理解できる。仕上げ材料分野では、多くの仕上げ材料を適切に選定するために、機能性と適用環境について理解できる。仕上げ材料分野では、多くの仕上げ材料を適切に選定するために、機能性と適用環境について十分理解できていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建築材料について、素材毎の特徴と主要な製品を知ること。各建築部位に求められる基本的な性能を知ること。
授業の進め方・方法:
講義形式
注意点:
身の周りの環境をよく観察し、どのような材料がどのように使われているのか興味・関心を持つこと。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション(建築材料の分類・総論) 建築材料の変遷や発展について説明できる。
建築材料の規格・要求性能について説明することができる。
2週 木材(1) 木材の種類について説明できる。
木材の成長と組織形成から、物理的性質の違いについて説明できる。
3週 木材(2) 傷(節など)について説明できる。
耐久性(例えば腐れ、枯渇、虫害など)について説明できる。
耐火性について説明できる。
近年の木材工業製品(集成材、積層材など)の種類について説明できる。
4週 コンクリート(1) セメントの製造方法について説明できる。
セメントの種類・特徴について説明できる。
コンクリート用軽量骨材があることを知っている。
混和材(剤)料の種類をあげることができる。
コンクリートの調合のうち、水セメント比の計算ができる。
スランプ、空気量について、強度または、耐久性の観点でその影響について説明できる。
5週 コンクリート(2) コンクリートの強度の関係について説明できる。
耐久性について現象名をあげることができる。
各種・特殊コンクリートの名称をあげることができる。
コンクリート製品の特徴について説明できる。
6週 鋼材(1) 鋼材の耐久性の現象と概要について説明できる。
鋼材の応力~ひずみ関係について説明でき、その特異点の特定と性質について説明できる。
7週 鋼材(2) 建築用構造用鋼材の種類・性質について説明できる。
建築用鋼製品の特徴・性質について説明できる。
8週 メタル素材(ステンレス、アルミニウム、銅など) 非鉄金属の分類、特徴をあげることができる。
2ndQ
9週 石材、ガラス 石材の種類・性質について説明できる。
石材の使用方法について説明できる。
ガラスの製法、種類をあげることができる。
10週 焼成品(タイル、れんが、瓦など) 粘土焼成材料の特徴をあげることができる。
タイルの種類、特徴をあげることができる。
11週 左官材料(土壁、しっくいなど) 内装材料として(モルタル、しっくい、クロス、珪藻土、合板、ボードなど)をあげることができる。
12週 高分子系材料 高分子系材料の種類・特徴をあげることができる。
13週 新素材・高機能性材料 新素材・高機能性材料について特徴をあげることができる。
14週 建築材料と環境 建築材料と環境問題の関係について説明することができる。
15週 演習課題 建築材料に関する情報を適切に収集活用することができる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。2
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。2
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。2
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。2
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。2
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。1
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。2
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。2
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。1
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。2
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。1
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。1
他者の意見を聞き合意形成することができる。2
合意形成のために会話を成立させることができる。2
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2

評価割合

試験小テスト合計
総合評価割合4060100
基礎的能力000
専門的能力4060100
分野横断的能力000