建築計画Ⅰ

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 建築計画Ⅰ
科目番号 4317 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 岡田光正他『新訂 建築計画1』鹿島出版会 参考:『コンパクト建築設計資料集成』丸善
担当教員 水島 あかね

到達目標

1)建築空間が地理的環境、構造・機能、建築技術によって形作られていることを説明できる
2)人体寸法や身の回りの寸法、単位寸法などについて説明することができる
3)歴史的建造物の保存活用や建物の持続可能なしくみ

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建築空間が地理的環境、構造・機能、建築技術によって形作られていることを系統立てて説明できる建築空間が地理的環境、構造・機能、建築技術によって形作られていることを説明できる建築空間が地理的環境、構造・機能、建築技術によって形作られていることを説明できない
評価項目2人体寸法や身の回りの寸法、単位寸法などについて具体的に説明することができる人体寸法や身の回りの寸法、単位寸法などについてある程度説明することができる人体寸法や身の回りの寸法、単位寸法などについて説明することができない
評価項目3歴史的建造物の保存活用や建物の持続可能なしくみについて、具体例をあげながら説明できる歴史的建造物の保存活用や建物の持続可能なしくみについて説明できる歴史的建造物の保存活用や建物の持続可能なしくみについて説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
気候、風土、歴史、文化など、建築がその土地が持つ様々な要素から形作られてきたことを知り、建築に対する多角的なものの見方や建物を計画する上で必要な基礎知識を身につけることを目標とする。
授業の進め方・方法:
この授業はスライドを用いた講義と授業内のグループワーク、事前に取り組んだ課題レポートを踏まえた授業中のグループディスカッション等による。課題提出やクラス内でのファイル共有のためGoogle Classroomを利用する。
注意点:
普段から身の回りの環境に関心を持ち、人の行為と空間との関係などを良く観察するようにすること。授業中のグループディスカッション等では積極的に発言して自分の意見を伝え、人の話を聞くときはメモに取る習慣を身につけること。合格の対象としない欠席条件(割合): 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
建築計画とは
本授業の進め方や評価方法、目標を理解し、人に説明することができる
2週 空間の形態(1):地理的環境と形態 気候や風土、歴史や文化などから形作られてきた建築の特徴について説明することができる
3週 空間の形態(2):構造・機能と形態 構造や機能から形作られてきた建築の特徴について説明することができる
4週 空間の形態(3):建築技術と形態 設計の標準化について説明することができる
5週 空間の形態(4):美しさ・象徴性と形態 美しいとされる比例関係や対称性、バランスなどを説明することができる
6週 寸法と規模の計画(1):人体寸法・動作寸法 自分自身の体の寸法を把握し、その寸法を使って身近なものの寸法を測ることができる
7週 寸法と規模の計画(2):身の回りの寸法 身近な空間を実測し図面化することができる
8週 寸法と規模の計画(3):単位空間の寸法・寸法のシステム モデュールや単位空間の寸法について説明できる
2ndQ
9週 人間の知覚と行動(1):知覚の特性 人間の知覚の特性について説明できる
10週 人間の知覚と行動(2):色彩 色彩計画で考慮すべき事柄を挙げて説明することができる
11週 人間の知覚と行動(3):心理的環境と形態 人間の心理を生かした計画手法について説明することができる
12週 住宅の見学(1) 和館と洋館の違いに違いについて説明できる
13週 住宅の見学(2) 和館と洋館の違いに違いについて説明できる
14週 建物の保存と活用 建物の保存活用の現状について理解することができる
15週 まとめ これまで学んだことをふりかえることができる
16週 期末試験(夏休み課題)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。2
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
複数の情報を整理・構造化できる。2
事実をもとに論理や考察を展開できる。2
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。1
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。2
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。1
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。1
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。1
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。1
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。1
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。1
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。1
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。1

評価割合

試験・小テストレポート・課題授業内レポート合計
総合評価割合504010100
基礎的能力1010525
専門的能力4020565
分野横断的能力010010