概要:
本科目は、3年生まで学習した専門知識を統合的に展開し、空間構成の基本を学ぶ。具体的な与件に則して設計を行う。
構造体の形式やディテール、材料について考え、その特性を生かした形態や空間を持つ建築の設計を行う。
指定された条件に基づき、自由な発想で各種建築物の設計・デザインの基本を身につけることを目的とする。
建築製図用具を使用し、手書きによる線の描き分け、縮尺の概念、寸法・文字の記入方法を理解し、建築製図の規則を習得する。
これにより図面上での建築物の表現・投影方法ができることを目指す。
担当教員は、徳岡設計において代表取締役社長として建築設計に従事している。
授業の進め方・方法:
本授業では与えられた設計条件をもとに、設計課題の製作を行う。
1週、2週、10週、15週は本塚、工藤、7週は本塚、徳岡、3週〜6週、8週、9週、11週〜14週は本塚が担当する。
注意点:
本科目は、授業外での学修時間が単位数に含まれている。日常から建築分野に関わる多様な情報に対する関心を高め、建築物の現地見学を自主的に実践すること。
設計に当たってはスタディ模型などを使って空間を立体的に捉えていくこと。
提出期限に遅れないよう、計画的に課題に取り組み提出期限を守ること。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課。
授業は主に本塚・工藤が担当し、講評会においては、設計事務所において多様な建築設計業務を行なっている教員がその経験から講評を行う。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
第1課題 「図書館の設計」 課題説明、スタディ模型について |
設計趣旨、コンセプトを理解し、先入観に縛られず、自由な発想を育成する。与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。
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2週 |
エスキス1:敷地模型の作成とボリュームの検討 |
設計趣旨、コンセプトを理解し、先入観に縛られず、自由な発想を育成する。模型による計画案の検討を行うことができる。
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3週 |
エスキス2:敷地の読み解きとランドスケープの計画 |
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。
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4週 |
ワンデイエスキス: スタディ模型からエスキス図面を作成し提出する。 |
与えられた条件をもとに、模型による計画案の検討を行うことができ、それを元に配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。
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5週 |
図面作成および模型の作成 |
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。
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6週 |
第1課題の図面作成、第2課題「こども園の設計」課題説明 |
敷地調査と事例調査を行い、レポートにまとめることができる。
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7週 |
第1課題 講評会:図面・模型を提示し、設計趣旨を発表する 講評と学生同士の意見交換を行う |
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。
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8週 |
エスキス1 こども園の敷地模型作成 スタディ模型の作成 |
設計趣旨、コンセプトを理解し、先入観に縛られず、自由な発想を育成する。模型による計画案の検討を行うことができる。
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2ndQ |
9週 |
エスキス2:こども園の検討 |
設計趣旨、コンセプトを理解し、先入観に縛られず、自由な発想を育成する。与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。
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10週 |
ワンデイエスキス:スタディ模型とエスキス図面を作成し提出する |
与えられた条件をもとに、模型による計画案の検討を行うことができ、それを元に配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。
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11週 |
図面作成2:個別指導によるエスキスチェックと再検討を行い、下書き作業に取りかかる |
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。
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12週 |
図面作成3:図面作成 |
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。
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13週 |
図面作成4:図面作成および模型の作成 |
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。
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14週 |
図面作成5:仕上げ図面作成および模型の作成 |
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。
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15週 |
第2課題 講評会:図面・模型を提示し、設計趣旨を発表する 講評と学生同士の意見交換を行う |
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。
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16週 |
期末試験行わない |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 設計・製図 | 製図用具の特性を理解し、使用できる。 | 4 | 前4,前5,前6,前10,前11,前12,前13,前14 |
線の描き分け(3種類程度)ができる。 | 4 | 前4,前5,前6,前10,前11,前12,前13,前14 |
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。 | 3 | 前4,前5,前6,前11,前12,前13,前14 |
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。 | 3 | 前4,前5,前6,前11,前12,前13,前14 |
図面の種類別の各種図の配置を理解している。 | 3 | 前4,前5,前6,前11,前12,前13,前14 |
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。 | 3 | 前4,前5,前6,前11,前12,前13,前14 |
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。 | 3 | 前4,前5,前6,前11,前12,前13,前14 |
建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。 | 3 | 前7,前15 |
建築における形態(ものの形)について説明できる。 | 3 | 前7,前15 |
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。 | 3 | 前5,前6,前13,前14 |
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。 | 3 | 前1,前2,前8,前9,前10 |
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。 | 3 | 前1,前2,前3,前8,前9,前10 |
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。 | 3 | 前4,前5,前6,前11,前12,前13 |
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。 | 3 | 前2,前8 |
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。 | 3 | 前5,前6,前13,前14 |
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。 | 3 | 前7,前15 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 3 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 目標の実現に向けて計画ができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 3 | |
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。 | 3 | |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | |