日本事情Ⅲ(留学生科目)

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 日本事情Ⅲ(留学生科目)
科目番号 4324 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 担当者がプリントを作成し配布する。
担当教員 久保田 育美

到達目標

1. 身近な話題をテーマにして論理的な文章を書いたり、明瞭な構成、適切な日本語で話したりできる。
2. クラスメートとのアイディア共有や意見交換をとおして、自分の日本語力や考え方を見直すことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理的に文章が書ける。また、明瞭な構成、適切な日本語で話せる。ある程度論理的に文章が書ける。また、準備した範囲であれば明瞭な構成、適切な日本語で話せる。論理的に文章が書けない。また、準備した範囲であっても明瞭な構成、適切な日本語で話せない。
評価項目2クラスメートとの言語活動に参加し、自分の日本語や考えを見直すだけでなく、相手にもコメントや助言をすることができる。クラスメートとの言語活動に参加し、自分の日本語や考えを見直すことができる。クラスメートとの言語活動に参加できず、自分の日本語や考えを見直すことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では、さまざまなコミュニケーション活動をとおして、論理的に文章を書く力や口頭表現を身につけることを目的とする。
授業の進め方・方法:
本授業は日本語Ⅳ(後期・留学生4年生)との合同授業で、さまざまなコミュニケーション活動を行い、受講者が互いに日本語力・思考力を高め合うことを期待する。
※受講生のレベル等によって授業で扱うテーマを変更する場合がある。
注意点:
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/4以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション 授業の目標および内容を把握する。
2週 具体的に描写する 視覚的情報を客観的かつ具体的に説明できる。
3週 解釈を述べる 視覚的情報から読み取れることが述べられる。
4週 自分ごととして考える 第3週で述べた解釈を自分と結びつけて考え、意見や行動が提示できる。
5週 留学生活の充実に向けて提案する 充実した留学生活を送るためのアイディア、意見が出せる。また、アイディアをグループで共有し、それらをグループのやり方で分類できる。
6週 留学生活の充実に向けて提案する 第5週で分類したアイディアを他のグループに分かりやすく効果的に伝えるためにどうしたらいいかを考え、発表の準備ができる。
7週 留学生活の充実に向けて提案する 留学生活の充実に向けた提案について、グループで発表できる。
8週 まとめと振り返り 授業を通して新たに発見したこと、考えが変わったこと、さらには自分の日本語の能力と技能がどうなったかについて説明できる。
4thQ
9週 非常識を主張する 一般的に非常識と捉えられているテーマで賛成の立場をとり、相手を説得するための根拠が示せる。
10週 非常識を主張する 第9週で示した根拠を他者に見てもらい、よりよい根拠の内容や提示方法(日本語)を協同的に検討し、文章を修正することができる。
11週 非常識を主張する 第10週で検討した文章を改善し、再度相手を説得することができる。
12週 常識を証明する ある常識を証明するための証拠を文章にまとめることができる。
13週 常識を証明する 第12週の内容を他者に見てもらい、効果的な証拠の提示について、内容、構成、日本語の面から協同的な検討が行える。
14週 常識を証明する 第13週で行った検討と教師からのフィードバックをもとに、より確証性の高い文章が書ける。
15週 常識を証明する 第13週で行った検討と教師からのフィードバックをもとに、より確証性の高い文章が書ける。
16週 まとめと振り返り 授業を通して新たに発見したこと、考えが変わったこと、さらには自分の日本語の能力と技能がどうなったかについて説明できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。4
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。4後2,後3,後9,後10,後12,後13,後14,後15
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3後6,後7
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3後5,後6,後7,後10,後13
他者の意見を聞き合意形成することができる。3後5,後6,後10,後13
合意形成のために会話を成立させることができる。3後5,後6,後10,後13
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3後5,後6
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3後6
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3後6
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3後6
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3後6
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3後6
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3後7
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる4
複数の情報を整理・構造化できる。4後2,後3,後4,後5,後6,後8,後9,後11,後12,後14,後15,後16
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。4後4,後9,後11,後12,後14,後15
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。4後3,後4,後9,後11,後12,後14,後15
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。4後4,後8,後16
事実をもとに論理や考察を展開できる。4後3,後4,後9,後11,後12,後14,後15
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。4後12,後14,後15
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3後5,後6,後7,後10,後13
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3後5,後6,後7,後10,後13
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3後5,後6,後7,後10,後13
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3後5,後6,後7,後10,後13
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3後5,後6,後7,後10,後13
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3後5,後6,後7,後10,後13
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3後5,後6,後7,後10,後13

評価割合

発表・成果物課題提出授業態度合計
総合評価割合701020100
基礎的能力2010030
専門的能力200020
分野横断的能力3002050