到達目標
建築生産における鉄骨工事、屋根・防水工事、仕上げ工事、塗装工事、設備工事に関する材料や施工管理の基本的な知識を習得する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 鉄骨工事の内容が十分に理解できる | 鉄骨工事の内容が理解できる | 鉄骨工事の内容が理解できない。 |
評価項目2 | 防水、屋根工事の内容が十分に理解できる。 | 防水、屋根工事の内容が理解できる。 | 防水、屋根工事の内容が理解できない。 |
評価項目3 | 内装、外装工事及び設備工事の内容が十分に理解できる。 | 内装、外装工事及び設備工事の内容が理解できる。 | 内装、外装工事及び設備工事の内容が理解できない。 |
評価項目4 | | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
建築生産における鉄骨工事、屋根・防水工事、仕上げ工事、塗装工事及び設備工事の材料・施工管理について基本的な事項を説明する。建築工事における工事管理に必要な基礎知識の習得を目指す。
この科目は企業において、建設現場での設計監理業務(山口、中川)を経て得た知識を基に、建築生産に関する各工事について講義、演習を行うものである。
授業の進め方・方法:
教科書及び補足説明資料に基づいて講義を行う。講義は山口が11週、演習、レポート、中間試験(監督)は中川が4週、担当する。
注意点:
建築は実際に建造されて目標が達成されます。5年間で学んだ基礎知識を元に、構造、材料、計画の集大成として建築生産を学習されたい。本科目は必修科目であるが、欠席超過に対する補充指導は原則、実施しない。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
鉄骨工事(1) 鉄骨工事のあらましと、鉄骨柱脚の形式について説明する。工場製作の手順と鉄骨構造に用いられる鋼材について説明する。 |
鉄骨工事のあらましと、鉄骨柱脚の形式について説明する。工場製作の手順と鉄骨構造に用いられる鋼材について説明ができる。
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2週 |
鉄骨工事(2) 工作図の概要、加工・組み立ての一般的な手順、溶接の種類とその特徴、製品検査の手順について説明する。 |
工作図の概要、加工・組み立ての一般的な手順、溶接の種類とその特徴、製品検査の手順について説明ができる。
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3週 |
鉄骨工事(3) 鉄骨建方の一般的な手順について説明する。建方に必要な建設機械、安全設備についても説明する。 |
鉄骨建方の一般的な手順について説明する。建方に必要な建設機械、安全設備についても説明できる。
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4週 |
鉄骨工事(4) 高力ボルト接合の手順、現場溶接における注意点、耐火被覆の概要について説明する。 |
高力ボルト接合の手順、現場溶接における注意点、耐火被覆の概要について説明ができる。
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5週 |
屋根・防水工事 屋根葺きの種類と特徴について説明する。防水工事とシーリング工事の種類とその特徴、一般的な施工手順について説明する。 |
屋根葺きの種類と特徴について説明する。防水工事とシーリング工事の種類とその特徴、一般的な施工手順について説明ができる。
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6週 |
仕上げ工事・左官工事 外部・内部仕上げ工事のあらまし、左官工事の種類と一般的な施工手順について説明する。 |
外部・内部仕上げ工事のあらまし、左官工事の種類と一般的な施工手順について説明ができる。
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7週 |
演習課題(1) 1~6週までの学習内容について演習を行う。 |
演習を通じて授業の内容が理解できる。
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8週 |
中間試験 第1~7週の範囲から試験を行う。 |
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4thQ |
9週 |
タイル・石工事 タイル・石工事の種類とその特徴、一般的な施工手順について説明する。 |
タイル・石工事の種類とその特徴、一般的な施工手順について説明ができる。
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10週 |
建具・ガラス工事、金属工事 建具・ガラスの種類とその特徴について説明する。金属工事の概要を説明する。 |
建具・ガラスの種類とその特徴について説明する。金属工事の概要を説明ができる。
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11週 |
内装工事 内装工事のあらましと、下地と仕上げ材料の種類、一般的な施工手順について説明する。 |
内装工事のあらましと、下地と仕上げ材料の種類、一般的な施工手順について説明ができる。
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12週 |
塗装・吹付工事、その他の仕上工事 塗装及び吹付工事の種類と適用、ユニット工事・断熱工事・カーテンウオール工事の概要について説明する。 |
塗装及び吹付工事の種類と適用、ユニット工事・断熱工事・カーテンウオール工事の概要について説明ができる。
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13週 |
設備工事、竣工引渡し、アフターケア 設備工事の種類とその概要について説明する。竣工時の検査、引渡し時の提出書類、アフターケアの要点について説明する。 |
設備工事の種類とその概要について説明する。竣工時の検査、引渡し時の提出書類、アフターケアの要点について説明ができる。
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14週 |
演習課題(2) 仕上げ工事全般(9~13週で学習した内容)に関する演習を行う。 |
演習を通じて、授業の内容が理解できる。
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15週 |
演習課題(3) 建築生産全般に関する演習及び2級建築士(学科Ⅳ)に関する演習を行う。 |
演習を通じて、授業の内容が理解できる。
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16週 |
期末試験
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 材料 | 石材の種類・性質について説明できる。 | 4 | 後9 |
石材の使用方法について説明できる。 | 4 | 後9 |
屋根材(例えば和瓦、洋瓦、金属、アスファルト系など)の特徴をあげることができる。 | 4 | 後5 |
タイルの種類、特徴をあげることができる。 | 4 | 後9 |
ガラスの製法、種類をあげることができる。 | 4 | 後10 |
塗料の種類に応じた下地、使用環境などの適合性について説明できる。 | 4 | 後12 |
下地材の種類(例えば繊維板、パーティクルボード、石こうボードなど)をあげることができる。 | 4 | 後11 |
内装材料(壁・天井)として(モルタル、しっくい、クロス、珪藻土、合板、ボードなど)をあげることができる。 | 4 | 後6,後11 |
床の仕上げ材料(カーペット、フローリング、レベリング、長尺シート等)をあげることができる。 | 4 | 後11 |
施工・法規 | 工事の流れ(仮設・準備・基礎・地業・躯体・仕上げ・設備(電気・空調・給排水・衛生)・解体)について説明できる。 | 4 | 後13 |
建築物の保守・維持管理の概要・現状について説明できる。 | 4 | 後13 |
現場組立て(建方)方法、工法について説明できる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4 |
分野横断的能力 | 態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。 | 3 | 後7,後8,後14,後15,後16 |
評価割合
| 試験 | 演習課題 | | | | | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 80 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |