建築設計演習ⅠA

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 建築設計演習ⅠA
科目番号 5131 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 コンパクト建築設計資料集成(日本建築学会、丸善株式会社)建築のしくみ(安藤直見他、丸善株式会社)建築家の自 邸に学ぶ設計製図 (彰国社、水谷他)増補改訂版 レイアウト基本の「き」 (佐藤直樹 アジール)
担当教員 東野 アドリアナ,大久保 武志

到達目標

(1)製図用具の特性を理解し、使用できる。
(2)手書きでの線の描き分け(3 種類程度)ができる。
(3)図面の尺度・縮尺を理解し、作図に反映できる。文字・寸法の記入を理解し、実践できる。
(4)図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置できる。
(5)正投影図、平行投影図法を用いて、図面上での立体的な表現ができる。
(6)建築図面を、正確に美しく描ける。
(7)図面上での情報を立体的に作ることができる(建築模型)。模型を製作できる。
(8)建築物の写真撮影に必要な知識(図構成、露出、焦点)を用いて、写真撮影ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
(1)製図用具製図用具の特性を理解し、使用が良くできる製図用具の特性を理解し、使用ができる製図用具の特性を理解し、使用ができない。
(2)手書きでの線の描き分け手書きでの線の描き分け(3 種類程度)が良くできる。手書きでの線の描き分け(3 種類程度)ができる。手書きでの線の描き分け(3 種類程度)がでない。
(3)図面の尺度・縮尺、文字・寸法図面の尺度・縮尺を図面の尺度・縮尺・文字・寸法の記入を理解し、作図に反映が良くできる。図面の尺度・縮尺・文字・寸法の記入を理解し、作図に反映ができる。図面の尺度・縮尺・文字・寸法の記入を理解し、作図に反映ができない。
(4)図面の図構成文字・寸法の記入を図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置が良くできる図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置できる。図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置できない。
(5)正投影図図面の図構成を理解し、種類別の図と文正投影図、平行投影図法を用いて、図面上での立体的な表現が良くできる図面の図構成を理解し、種類別の図と文正投影図、平行投影図法を用いて、図面上での立体的な表現ができる。図面の図構成を理解し、種類別の図と文正投影図、平行投影図法を用いて、図面上での立体的な表現ができない。
(6)図面を美しく建築図面を、正確に美しく描くことが良くできる。正投影図、平行投影図法を用いて、図面建築図面を、正確に美しく描くことが良くできる。正投影図、平行投影建築図面を、正確に美しく描くことができない。
(7)建築模型体的に作ることが良くできる。体的に作ることが良くできる。体的に作ることが良くできる。
(8)写真撮影図面上での情報を立建築物の写真撮影に必要な知識(図構成、露出、焦点)を用いて、 写真撮影することが良くできる。建築物の写真撮影に必要な知識(図構成、露出、焦点)を用いて、 写真撮影することができる。建築物の写真撮影に必要な知識(図構成、露出、焦点)を用いて、 写真撮影することができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建築設計演習では建築設計に必要な技術を学ぶ。演習課題を通して製図作成方法を学ぶ。
授業の進め方・方法:
本科目は、名作建築の模写を通して建築製図の基本を身につけることを目的とする。建築製図用具を使用し、手書きによる線の描き分け、縮尺の概念、寸法・文字の記入方法を理解し、建築製図の規則を習得する。これにより図面上での建築物の表現・投影方法ができることを目指す。授業は担当教員2名と技術職員と共に実施する。実際の建築をよく観察し、設計図面が実際の建築になった場合のイメージを常に描いてみること。本科目は、授業外での学修時間が単位数に含まれている。各課題の製作には十分な時間を確保し、自己学習時間の総計が90時間に相当する学習内容である。実際の建築をよく観察し、設計図面が実際の建築になった場合のイメージを常に描いてみること。
注意点:
本科目は、授業外での学修時間が単位数に含まれている。各課題の製作には十分な時間を確保し、自己学習時間の総計が90時間に相当する学習内容である。提出期限に遅れないよう注意する。
評価の対象としない欠席条件(割合)1/4
目標達成度(成績)の 評価方法と基準 トレース課題の提出物(55%)模型作成課題(40%)写真撮影発表課題(5%)で評価し、60 点以上で合格とする。期末試験は実施しない。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 課題の説明と製図用具の使い方、第1 課題:「住吉の長屋のトレース」学習目的の解説と課題の説明
写真撮影課題の説明
製図用具の特性を理解したうえで、用具を使用できる。
2週 第2 課題:「日本橋の家」平面図
A3 ケント紙必要 (第1 課題の提出)
鉛筆仕上げの図面製作ができる。手書きでの線の描き分けができる。正投影図を用いた図面製作ができる。図面を汚さず、正確に美しく描くこと。図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置できる。
3週 第3 課題:「日本橋の家」立面図と断面図
A3 ケント紙必要 (第2 課題を提出)
鉛筆仕上げの図面製作ができる。手書きでの線の描き分けができる。正投影図を用いた図面製作ができる。図面を汚さず、正確に美しく描くこと。図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置できる。
4週 日本橋の家を見学 鉛筆仕上げの図面製作ができる。手書きでの線の描き分けができる。正投影図を用いた図面製作ができる。図面を汚さず、正確に美しく描くこと。図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置できる。
5週 第4 課題:「日本橋の家の段ボール模型」 ペン仕上げの図面製作ができる。手書きでの線の描き分けができる。正投影図を用いた図面製作ができる。図面を汚さず、正確に美しく描くこと。図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置できる。
6週 第5課題:「前川國男自邸」
テキスト:建築家の自 邸に学ぶ設計製図 (A2 ケント紙必要)
ペン仕上げの図面製作ができる。手書きでの線の描き分けができる。正投影図を用いた図面製作ができる。図面を汚さず、正確に美しく描くこと。図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置できる。
7週 第5課題:「前川國男自邸」
テキスト:建築家の自 邸に学ぶ設計製図 (A2 ケント紙必要)
断面図提出(第2 課題)
第4 課題:「サヴォア邸模型製作」 学習目的の解説と課題の説明 立面図・断面図提出(第3 課題)
図面上での情報を立体的に作ることができる(建築模型)。模型を製作できる。
8週 建築写真撮影発表(GW の宿題) 建築物の写真撮影に必要な知識(図構成、露出、焦点)を用いて、 写真撮影することが良くできる。
2ndQ
9週 第4課題:「住吉の長屋」45°アクソメ図(平行投影図法) 単面投象、45 度アクソノメトリク、立体的な発想とその表現ができる。
10週 第4 課題:「サヴォア邸模型製作」1F 図面上での情報を立体的に作ることができる(建築模型)。模型を製作できる。
11週 第4 課題:「サヴォア邸模型製作」1F 図面上での情報を立体的に作ることができる(建築模型)。模型を製作できる。
12週 第4 課題:「サヴォア邸模型製作」2F 図面上での情報を立体的に作ることができる(建築模型)。模型を製作できる。
13週 第4 課題:「サヴォア邸模型製作」2F 図面上での情報を立体的に作ることができる(建築模型)。模型を製作できる。
14週 第4 課題:「サヴォア邸模型製作」3F 図面上での情報を立体的に作ることができる(建築模型)。模型を製作できる。
15週 第4 課題:「サヴォア邸模型製作」 模型提出(第4 課題)と写真撮影 建築物の写真撮影に必要な知識(図構成、露出、焦点)を用いて、 写真撮影することが良くできる。
16週 期末試験実施せず

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野設計・製図製図用具の特性を理解し、使用できる。2前2,前3,前4,前5,前6
線の描き分け(3種類程度)ができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。2前1,前2,前3,前4,前5,前6
図面の種類別の各種図の配置を理解している。2前1,前2,前3,前4,前5,前6
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。2前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。2前8
建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。1前8,前14,前15
建築における形態(ものの形)について説明できる。1前8,前14,前15
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2前1
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2前1
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2前1
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2前1
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。2前1
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2前1
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。2前1
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。2前1
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。2前1
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。2前1
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。2前1
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2前1
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。2前1
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2前1
事実をもとに論理や考察を展開できる。2前1
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。2前1
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。2前1
目標の実現に向けて計画ができる。2前1
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。2前1
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。2前1
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。2前1

評価割合

図面課題模型課題発表(写真)合計
総合評価割合55405100
基礎的能力0000
専門的能力55405100
分野横断的能力0000