建築設計演習ⅠB

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 建築設計演習ⅠB
科目番号 5132 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 コンパクト建築設計資料集成(日本建築学会、丸善株式会社)建築のしくみ(安藤直見他、丸善株式会社)建築設計製図(松本明、学芸出版)増補改訂版 レイアウト基本の「き」 (佐藤直樹 アジール)
担当教員 東野 アドリアナ,角野 嘉則

到達目標

(1)建築の形と空間の構成をイメージし、説明することができる。
(2)設計趣旨、コンセプトを理解し、建築における形態について説明できる。
(3) 先入観に縛られず、自由な発想を育成する。
(4)製図用具の特性を理解し、使用できる。
(5)手書きでの線の描き分け(3 種類程度)ができる。
(6) 図面の尺度・縮尺を理解し、作図に反映できる。文字・寸法の記入を理解し、実践できる。
(7) 図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置できる。
(8)正投影図、平行投影図法と一点透視図を用いて、図面上での立体的な表現ができる。
(9) 建築図面を、正確に美しく描ける。図面上での情報を立体的に作ることができる(建築模型)。模型を製作できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
(1)建築の形と空間の構成をイメージし、説が良くできる建築の形と空間の構成をイメージし、説ができる建築の形と空間の構成をイメージし、説ができない
(2)設計趣旨、コンセプトを理解し、建築における形態について説明が良くできる設計趣旨、コンセプトを理解し、建築における形態について説明ができる設計趣旨、コンセプトを理解し、建築における形態について説明ができない
(3)先入観に縛られず、自由な発想が良くできる先入観に縛られず、自由な発想ができる先入観に縛られず、自由な発想ができない
(4)製図用具の特性を理解し、使用が良くできる製図用具の特性を理解し製図用具の特性を理解し、使用ができる製図用具の特性を理解し、使用ができない
(5)手書きでの線の描き分け(3 種類程度)が良くできる手書きでの線の描き分け(3 種類程度)ができる手書きでの線の描き分け(3 種類程度)ができない
(6)図面の尺度・縮尺を理解し、作図に反映が良くできる図面の尺度・縮尺を理解し、作図に反映ができる図面の尺度・縮尺を理解し、作図に反映ができない
(7)文字・寸法の記入を理解し、実践が良くできる文字・寸法の記入を理解し、実践ができる文字・寸法の記入を理解し、実践ができない
(8)図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置が良くできる図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置ができる図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置ができない
(9)正投影図、平行投影図法と一点透視図を用いて、図面上での立体的な表現が良くできる正投影図、平行投影図法と一点透視図を用いて、図面上での立体的な表現ができる正投影図、平行投影図法と一点透視図を用いて、図面上での立体的な表現ができない
(10)建築図面を、正確に美しく描けることが良くできる建築図面を、正確に美しく描けることができる建築図面を、正確に美しく描けることができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建築設計演習では建築設計に必要な技術を学ぶ。本科目は、指定された条件に基づき、自由な発想で各種建築物の設計・デザインの基本を身につけることを目的とする。建築製図用具を使用し、手書きによる線の描き分け、縮尺の概念、寸法・文字の記入方法を理解し、建築製図の規則を習得する。これにより図面上での建築物の表現・投影方法ができることを目指す。授業は担当教員2名と技術職員と共に実施する。
授業の進め方・方法:
課題作成を通して学習する。
実際の建築をよく観察し、設計図面が実際の建築になった場合のイメージを常に描いてみること。
評価の対象としない欠席条件(割合) 1/4 以上の欠課
本科目は、授業外での学修時間が単位数に含まれている。各課題の製作には十分な 時間を確保すること。
注意点:
事前課題(夏休みの宿題)を提出
提出期限に遅れないよう、計画的に課題に取り組むこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 IAの夏休み課題を提出 第1 課題:「バルタン星人の家」学習目的と課題説明(ビデオ) 設計趣旨、コンセプトを理解し、先入観に縛られず、自由な発想を育成する。
2週 第2 課題:一点透視図 一点透視図を使って、立体的な発想とその表現ができる。
3週 第1 課題:「バルタン星人の家」エスキス 設計趣旨、コンセプトを理解し、先入観に縛られず、自由な発想を育成する。
4週 第1 課題:「バルタン星人の家」エスキス 提出
グループでエスキス発表
設計趣旨、コンセプトを理解し、先入観に縛られず、自由な発想を育成する。
5週 第1 課題:「バルタン星人の家」図面制作
模型提出
手書きでの線の描き分けができる。正投影図を用いた図面製作ができる。図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置できる。図面上(2次元)立体的な発想とその表現ができる。模型を製作できる。写真撮影に必要な知識(図構成、露出、焦点)を用いて、模型写真撮影ができる。
6週 第1 課題:「バルタン星人の家」図面制作 手書きでの線の描き分けができる。正投影図を用いた図面製作ができる。図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置できる。図面上(2次元)立体的な発想とその表現ができる。模型を製作できる。写真撮影に必要な知識(図構成、露出、焦点)を用いて、模型写真撮影ができる。
7週 第1 課題:「バルタン星人の家」講評会 手書きでの線の描き分けができる。正投影図を用いた図面製作ができる。図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置できる。図面上(2次元)立体的な発想とその表現ができる。模型を製作できる。写真撮影に必要な知識(図構成、露出、焦点)を用いて、模型写真撮影ができる。
8週 第1 課題:「バルタン星人の家」講評会 設計趣旨、コンセプトを理解し、先入観に縛られず、自由な発想を育成する。
4thQ
9週 第3 課題: コンペ「○○○○○軽井沢の暮らし」学習目的と課題説明  設計趣旨、コンセプトを理解し、先入観に縛られず、自由な発想を育成する。
10週 建築の塗り絵 手書きでの線の描き分けができる。正投影図を用いた図面製作ができる。図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置できる。図面上(2次元)立体的な発想とその表現ができる。模型を製作できる。写真撮影に必要な知識(図構成、露出、焦点)を用いて、模型写真撮影ができる。
11週 第3 課題: コンペ グループでエスキス 設計趣旨、コンセプトを理解し、先入観に縛られず、自由な発想を育成する。
12週 第3 課題: コンペ グループでエスキス  設計趣旨、コンセプトを理解し、先入観に縛られず、自由な発想を育成する。
13週 第3 課題: コンペの図面制作  手書きでの線の描き分けができる。正投影図を用いた図面製作ができる。図面の図構成を理解し、種類別の図と文字情報をバランス良く配置できる。図面上(2次元)立体的な発想とその表現ができる。模型を製作できる。写真撮影に必要な知識(図構成、露出、焦点)を用いて、模型写真撮影ができる。
14週 第2 課題: 「○○○○○軽井沢の暮らし」講評会 設計趣旨、コンセプトを理解し、先入観に縛られず、自由な発想を育成する。
15週 第2 課題: 「○○○○○軽井沢の暮らし」講評会 設計趣旨、コンセプトを理解し、先入観に縛られず、自由な発想を育成する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野設計・製図製図用具の特性を理解し、使用できる。2後2,後5,後6,後10,後13,後14,後15
線の描き分け(3種類程度)ができる。2後2,後5,後6,後10,後13,後14,後15
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。2後2,後5,後6,後10,後13,後14,後15
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。2後2,後5,後6,後10,後13,後14,後15
図面の種類別の各種図の配置を理解している。2後2,後5,後6,後10,後13,後14,後15
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。2後2,後5,後6,後10,後13,後14,後15
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。2後2,後5,後6,後10,後13,後14,後15
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。2後6,後7,後14,後15
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。2後1,後3,後4,後7,後9,後11,後12,後14,後15
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。2後1,後3,後4,後7,後9,後11,後12,後14,後15
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。2後1,後3,後4,後7,後9,後11,後12,後14,後15
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。2後1,後3,後4,後7,後9,後11,後12,後14,後15
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。2後1,後3,後4,後7,後9,後11,後12,後14,後15
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。2後1,後2,後3,後4,後7,後9,後11,後12,後14,後15
建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。2後1,後2,後3,後4,後7,後9,後11,後12,後14,後15
建築における形態(ものの形)について説明できる。2後1,後2,後3,後4,後7,後9,後11,後12,後14,後15
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。1後1
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。1後1
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。1後1
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。1後1
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。1後1
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。1後1
他者の意見を聞き合意形成することができる。1後1
合意形成のために会話を成立させることができる。1後1
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。1後1
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。1後1
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。1後1
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。1後1
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。1後1
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。1後1
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。1後1
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる1後1
複数の情報を整理・構造化できる。1後1
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。1後1
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。1後1
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。1後1
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。1後1
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。1後1
事実をもとに論理や考察を展開できる。1後1
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。1後1
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。2後1
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。2後1
目標の実現に向けて計画ができる。1後1
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。1後1
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。1後1
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。1後1
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。1後1
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。1後1
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。1後1
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。1後1
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。1後1
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている1後1
法令やルールを遵守した行動をとれる。1後1
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。1後1
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。1後1
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。1後1
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。1後1
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。1後1
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。1後1
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。1後1

評価割合

課題発表合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000