建築計画Ⅱ

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 建築計画Ⅱ
科目番号 5329 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 岡田光正他『新訂 建築計画1』,参考:『コンパクト建築設計資料集成』フランシス・D.K. チン『建築のかたちと空間をデザインする』
担当教員 水島 あかね

到達目標

1)人間の知覚や行動にについて説明することができる
2)空間を構成している要素について説明することができる
3)特徴的な外部空間の構成について説明することができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1人間の知覚や行動にについて事例を挙げて説明することができる人間の知覚や行動にについて簡単に説明することができる人間の知覚や行動にについて説明することができない
評価項目2空間を構成している要素について、その特徴を説明することができる空間を構成している要素について説明することができる空間を構成している要素について説明することができない
評価項目3特徴的な外部空間の構成を事例を挙げて説明することができる特徴的な外部空間の構成について説明することができる特徴的な外部空間の構成について説明することができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
気候、風土、歴史、文化など、建築がその土地が持つ様々な要素から形作られてきたことを知り、建築に対する多角的なものの見方や建物を計画する上で必要な基礎知識を身につけることを目標とする。
授業の進め方・方法:
この授業はスライドを用いた講義と授業内のグループワーク、事前に取り組んだ課題レポートを踏まえた授業中のグループディスカッション等による。課題提出やクラス内でのファイル共有のためGoogle Classroomを利用する。
注意点:
普段から身の回りの環境に関心を持ち、人の行為と空間との関係などを良く観察するようにすること。授業中のグループディスカッション等では積極的に発言して自分の意見を伝え、人の話を聞くときはメモに取る習慣を身につけること。評価の対象としない欠席条件(割合): 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション
夏休み課題の講評
本授業の進め方や評価方法、目標を理解し、人に説明することができる
2週 空間の性能(1):利便性 動線計画について説明することができる
3週 空間の性能(2):快適性・安全性 照明計画や避難計画について説明することができる
4週 空間の性能(3):耐久性・経済性 建築のライフサイクルを理解し、いくつかの対応方法について説明することができる
5週 空間の性能(4):持続可能性と省エネルギー 省エネルギー建築を理解する
6週 計画の技法(1):計画のプロセス 計画のプロセスを理解する
7週 計画の技法(2):空間構成の技法 様々な空間構成の考え方があることを理解する
8週 計画の技法(3):空間構成の手法1 ドミノシステム、ユニバーサルスペースを理解する
4thQ
9週 計画の技法(4):空間構成の手法2 コアシステム、グルーピング、ゾーニングを理解する
10週 良い景観・悪い景観 景観に関する自分の見解を述べることができる
11週 空間形成のエレメント(1) 壁・床・屋根・天井・開口部など空間を形成する要素には様々な役割があることを理解する
12週 空間形成のエレメント(2) 壁・床・屋根・天井・開口部など空間を形成する要素には様々な役割があることを理解する
13週 外部空間の構成(1):外部空間のスケールと歩行空間 歩行空間の計画手法について説明することができる
14週 外部空間の構成(2):外部空間の構成 建築の配置形態を幾つか挙げて特徴を説明することができる
15週 まとめ 本科目で学んだことをふりかえることができる
16週 期末試験 空間を形成する要素を幾つか挙げて説明することができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。1後1
近現代都市の特質と課題について説明できる。1後1
近代の都市計画論について説明できる。1後1
現代にいたる都市計画論について説明できる。1後1
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。2後1
街路計画の手法と理念について説明できる。2後13,後14
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。1後9
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。1後3,後9,後13,後14
モデュールについて説明できる。3後4,後8,後11,後12
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。3後4,後8,後12
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。1後1
教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。1後1
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。1後1
医療・業務系の施設(例えば、オフィスビル、病院、オーディトリアム、宿泊施設等)あるいは類似施設の計画について説明できる。1後1
建築計画・設計の手法一般について説明できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。1後1
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2後8,後14
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2後8,後9,後14
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2後9,後12,後14
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2後9,後12,後14
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。1後9,後12,後14
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。1後9,後12,後14
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3後9,後14
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3後9,後12,後14
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3後9,後14
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3後9,後12,後14
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3後9,後14
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3後9,後12,後14
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる1後9,後12,後14
複数の情報を整理・構造化できる。1後8,後9,後12,後14
事実をもとに論理や考察を展開できる。2後1
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2後1
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。1後1
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。1後1
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。1後1
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。1後1
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。1後1

評価割合

試験・小テストレポート・課題授業内レポート合計
総合評価割合504010100
基礎的能力1010525
専門的能力4020565
分野横断的能力010010