建築生産B

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 建築生産B
科目番号 5518 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 【教科書】初学者の建築講座「建築施工」(第3版)、市ヶ谷出版社、中澤明夫、角田誠共著、【参考図書】建築工事標準仕様書(日本建築学会編)JASS 6 鉄骨工事
担当教員 中川 肇

到達目標

建築生産における鉄骨工事、屋根・防水工事、仕上げ工事、塗装工事、設備工事に関する材料や施工管理の基本的な知識を習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1鉄骨工事の内容が十分に理解できる鉄骨工事の内容が理解できる鉄骨工事の内容が理解できない。
評価項目2防水、屋根工事の内容が十分に理解できる。防水、屋根工事の内容が理解できる。防水、屋根工事の内容が理解できない。
評価項目3内装、外装工事及び設備工事の内容が十分に理解できる。内装、外装工事及び設備工事の内容が理解できる。内装、外装工事及び設備工事の内容が理解できない。
評価項目4

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建築生産における鉄骨工事、屋根・防水工事、仕上げ工事、塗装工事及び設備工事の材料・施工管理について基本的な事項を説明する。建築工事における工事管理に必要な基礎知識の習得を目指す。
この科目は企業において、建設現場での設計監理業務を経て得た知識を基に、建築生産に関する各工事について講義、演習を行うものである。
授業の進め方・方法:
教科書を中心にスライドを用いて講義を行う。
注意点:
建築は実際に建造されて目標が達成されます。5年間で学んだ基礎知識を元に、構造、材料、計画の集大成として建築生産を学習されたい。
評価の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 鉄骨工事(3)
高力ボルト接合の手順、現場溶接における注意点、耐火被覆の概要について説明する。
高力ボルト接合の手順、現場溶接における注意点、耐火被覆の概要について説明ができる。
2週 鉄骨工事(4)
鉄骨現場のビデオを見て、鉄骨工事の施工を学習する。
鉄骨現場のビデオを見て、鉄骨工事の施工が説明できる。
3週 屋根・防水工事(1)
屋根葺きの種類と特徴について説明する。防水工事の種類とその特徴、一般的な施工手順について説明する。
屋根葺きの種類と特徴について説明する。防水工事の種類とその特徴、一般的な施工手順について説明ができる。
4週 防水工事(2)、シーリング工事
防水工事の種類と施工方法、シーリング工事の種類、特徴を説明する。
防水、シーリング工事の種類とその特徴、一般的な施工手順について説明ができる。
5週 仕上げ工事・左官工事
外部・内部仕上げ工事の概要、左官工事の種類と一般的な施工手順について説明する。
外部・内部仕上げ工事の概要、左官工事の種類と一般的な施工手順について説明ができる。
6週 演習課題(1)
1~5週までの学習内容について演習を行う。
鉄骨工事、3~5週目の内容が演習を通じて理解できる。
7週 レポートの作成 鉄骨工事~左官工事までのレポート課題に取り組める。
8週 レポートの発表 7週目までに作成したレポートを発表する。
4thQ
9週 タイル・石工事
タイル・石工事の種類とその特徴、一般的な施工手順について説明する。
タイル・石工事の種類とその特徴、一般的な施工手順について説明ができる。
10週 建具・ガラス工事、金属工事
建具・ガラスの種類とその特徴について説明する。金属工事の概要を説明する。
建具・ガラスの種類とその特徴について説明する。金属工事の概要を説明ができる。
11週 内装工事
内装工事のあらましと、下地と仕上げ材料の種類、一般的な施工手順について説明する。
内装工事のあらましと、下地と仕上げ材料の種類、一般的な施工手順について説明ができる。
12週 塗装・吹付工事、その他の仕上工事
塗装及び吹付工事の種類と適用、ユニット工事・断熱工事・カーテンウオール工事の概要について説明する。
塗装及び吹付工事の種類と適用、ユニット工事・断熱工事・カーテンウオール工事の概要について説明ができる。
13週 設備工事、竣工引渡し、アフターケア
設備工事の種類とその概要について説明する。竣工時の検査、引渡し時の提出書類、アフターケアの要点について説明する。
設備工事の種類とその概要について説明する。竣工時の検査、引渡し時の提出書類、アフターケアの要点について説明ができる。
14週 演習課題(2)
仕上げ工事全般(9~13週で学習した内容)に関する演習を行う。
演習を通じて、授業の内容が理解できる。
15週 演習課題(3)
一級建築士学科Ⅴ)に関する演習を行う。
演習を通じて、授業の内容が理解できる。
16週 期末試験
期末試験を通じて、後期に学習した内容が理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野材料石材の種類・性質について説明できる。4後9
石材の使用方法について説明できる。4後9
屋根材(例えば和瓦、洋瓦、金属、アスファルト系など)の特徴をあげることができる。4後5
タイルの種類、特徴をあげることができる。4後9
ガラスの製法、種類をあげることができる。4後10
塗料の種類に応じた下地、使用環境などの適合性について説明できる。4後12
下地材の種類(例えば繊維板、パーティクルボード、石こうボードなど)をあげることができる。4後11
床の仕上げ材料(カーペット、フローリング、レベリング、長尺シート等)をあげることができる。4後11
内装材料(壁・天井)として(モルタル、しっくい、クロス、珪藻土、合板、ボードなど)をあげることができる。4後6,後11
施工・法規現場組立て(建方)方法、工法について説明できる。4後1,後2
工事の流れ(仮設・準備・基礎・地業・躯体・仕上げ・設備(電気・空調・給排水・衛生)・解体)について説明できる。4後13
建築物の保守・維持管理の概要・現状について説明できる。4後13
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3後7,後8,後14,後15,後16

評価割合

試験レポート・演習課題合計
総合評価割合60400000100
基礎的能力0000000
専門的能力60400000100
分野横断的能力0000000