1. 自然科学分野のレポート、社会的な内容を扱う論説文を読むのに必要な言語知識、構造について学び、各自の専門分野の文章を独力で読んでいくための基礎的読解力を身につける。
2. 広汎な範囲の話題について、文章構造に注意を払いながらテクストを作ることができ、自己の視点も説明できる。
3. 内容が抽象的でない限り、流暢かつ自然に産出、やりとりすることができ、相手や場面に応じた言葉遣いができる。
概要:
受講生はこれまで幅広いトピックを通じて言語知識やスキルを獲得してきたと思う。本授業では、より専門性の高い自然科学分野、社会的で広範な内容を扱う読み物を通じて、受講生が日本語能力を総合的に伸ばし、自助努力で難解な文章を読んでいくための基礎的読解力を身につけることを目的とする。またそれと同時に、自己の視点を他者に伝える産出、相手と場面を意識したやりとりができるようになることを目指した言語行動にも焦点をあてる。
授業の進め方・方法:
教科書と配布プリントを用いて授業を進める。
注意点:
評価の対象としない欠席条件(割合) 1/4以上の欠課
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション アイスブレイク |
授業の目標および内容を把握する。
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2週 |
異文化適応(留学生の日本語1) 書き言葉 |
異文化への移行体験を一般論として理解できる。文章を読んで、書き言葉特有の表現が発見できる。
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3週 |
異文化適応(留学生の日本語1) 中心文と支持文 |
各段落の中心文と支持文を意識して文章が読める。高専生活が始まってから各自が感じている思いを他者に共有できる。
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4週 |
化学(自然科学の日本語1)
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化学に関する内容の文章から必要な情報が読み取れる。本文の大意を自分の言葉でまとめられる。
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5週 |
化学(自然科学の日本語2)
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化学に関するさまざまな語、表現に触れ、既存知識と照らし合わせて意味を確認し、使い方がわかる。難しい表現や慣用句の意味がわかり、別の言葉で言い換えられる。
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6週 |
化学(自然科学の日本語2) 教訓を述べる |
本文の内容から得られる教訓について述べられる。
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7週 |
衝動買い(留学生の日本語3) 複文 |
経験と照らし合わせながら本文の内容が理解できる。複文の構造を理解し、従属節の部分を1つのまとまりで捉えられるようになる。
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8週 |
振り返り |
授業を通して新たに発見したこと、考えが変わったこと、さらには自分の日本語の能力と技能がどうなったかについて説明できる。
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2ndQ |
9週 |
工学(自然科学の日本語4)
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工学に関するさまざまな語、表現に触れ、既存知識と照らし合わせて意味を理解し、使い方がわかる。今後のロボットの開発や展望について自分の考えが書ける。
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10週 |
工学(自然科学の日本語4) 考えを共有する |
第9週の内容について、他者と考えを共有しディスカッションできる。
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11週 |
教育問題(留学生の日本語2) 助詞のような働きをする語 |
日本の学校で問題となっている話題を知り、内容が理解できる。助詞相当語が適切に使える。
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12週 |
食と日本語(留学生の日本語4) オノマトペ |
食感を表すオノマトペが理解できる。また、日常生活で使われるオノマトペを発見し、それらが何を表すかについて理解できる。
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13週 |
食と日本語(留学生の日本語4) 小論文の文章構成、指示表現 |
本文を読み、小論文の文章構成について理解できる。指示表現が適切に使える。
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14週 |
食で考える日本社会 |
食と教育問題、食とジェンダーをテーマにしたコラムを読み、内容を理解するとともに、それに関する自分の意見をグループ内で共有することができる。
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15週 |
食で考える日本社会 文化比較 |
第14週の内容について、各自の国の事例と比較し、調べた情報と各自の意見を産出することができる。
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16週 |
期末試験 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | コミュニケーションスキル | コミュニケーションスキル | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前7,前11,前13,前14 |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 4 | 前3,前4,前5,前6,前8,前10,前11 |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 4 | 前1,前3,前9,前10,前12,前14 |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 4 | 前1,前9,前14 |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 4 | 前1,前9,前10,前14 |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 4 | 前1,前9,前10,前14 |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 4 | 前9,前10,前14 |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | 前12,前15 |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | 前15 |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 3 | 前15 |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 3 | 前15 |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 3 | 前15 |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 3 | 前15 |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 4 | 前15 |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 4 | 前4,前6,前7,前8,前10,前13,前15 |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 4 | 前8,前10 |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 4 | 前6,前8,前10 |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 4 | 前10 |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 4 | 前10 |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 4 | 前15 |