アクティブラーニング入門

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 アクティブラーニング入門
科目番号 0010 科目区分 一般 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 木上 裕貴

到達目標

■課題を発見し、定義する方法を身につける
□グループワークの中で
(評価項目1)グループワークにおいて、課題を発見するための方法を説明することができる。
(評価項目2)グループワークにおいて、リーダー、ファシリテーター、メンバーとして振る舞うことができる。
□各学習活動の中で
(評価項目3)異なるタイプの学習活動において、自らをアクティブにする方法について説明することができる。
(評価項目4)異なるタイプの学習活動において、自らをアクティブにすることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安理想的な到達レベルの目安(良)標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目12つ以上の具体的な場面を設定でき、その中で課題発見・定義を促すための3つ以上の役割について説明することができる。2つ以上の具体的な場面を設定でき、その中で課題発見・定義を促すための3つの役割について説明することができる。1つの具体的な場面を設定でき、その中で課題発見・定義を促すための3つの役割について説明することができる。1つの具体的な場面を設定できるが、その中で課題発見・定義を促すための役割について説明できない。あるいは、課題発見・定義を促すための役割を1つ挙げることができるが、具体的な場面が設定できない。
評価項目22つ以上の具体的な場面の中で、課題発見・定義を促すために、異なる2つ以上の役割において貢献することができる。2つ以上の具体的な場面の中で、課題発見・定義を促すために、異なる2つの役割において貢献することができる。1つの具体的な場面の中で、課題発見・定義を促すために、1つの役割において貢献することができる。課題発見・定義を促すために貢献できない。
評価項目32つ以上の具体的な場面を挙げ、その中で自らをアクティブにするための3つ以上の方法について説明することができる。2つ以上の具体的な場面を挙げ、その中で自らをアクティブにするための2つの方法について説明することができる。1つの具体的な場面を挙げ、その中で自らをアクティブにするための1つの方法について説明することができる。1つの具体的な場面を挙げることができるが、その中で自らをアクティブにするための方法について説明できない。あるいは、自らをアクティブにするための方法を1つ挙げることができるが、具体的な場面が挙げられない。
評価項目42つ以上の具体的な場面の中で、3つ以上の方法において自らをアクティブにすることができる。2つ以上の具体的な場面の中で、2つの方法において自らをアクティブにすることができる。1つの具体的な場面の中で、1つの方法において自らをアクティブにすることができる。自らをアクティブにすることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (D) 説明 閉じる
学習・教育目標 (E) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
「アクティブラーニング入門」は、課題を発見し、定義するための方法について学ぶ科目です。課題発見は「どうなっているのかな?」「なぜだろう?」と問いかけることから始まります。このような疑問を持つためには「あたりまえ」を問い返すことが重要です。ではどうすれば「あたりまえ」が見直せるでしょうか。そのための重要な方法の一つに「対話」があります。自分一人では気がつかないことも、違う見方をする他人と話し合うことによって気づくことができます。しかしもちろん、漫然と話し合っているだけでは気づきは生まれません。気づき=課題の素を生むための話し合いには方法があります。その方法を身につけていくのがこの授業です。そしてさらに、見つけた気づきをカタチにしていくためにも方法があります。そこでこの科目では、グループでの話し合いに焦点をあて、これらの方法を体験しながら、身につけ、課題発見・定義につなげていきます。
授業の進め方・方法:
いくつかの方法を体験し、それを意識化する(言語化する)という方法で学んでいきます。例えば、グループでの話し合いの中で、リーダーやファシリテーターの役割を担ってみる、メンバーとしてグループに貢献するなどを行い、実際にどういう風に振る舞ったのかを言葉にしていきます。また、グループでの話し合いだけでなく、ペアでの話し合い、体を動かす、講義を聞くなど、よく起こるいくつかのタイプの活動の中で自らをアクティブにする方法を体験していきます。
注意点:
この授業に求められるのは、授業への積極的な参加と、その時点で自らが持っている力を素直に振り返る態度です。また、他の授業への参加態度を振り返ったり、課題図書を読んだりなどの授業時間外の活動(宿題)に取り組む必要もあります。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 これまでのグループ活動を振り返る これまでに行ってきたグループ活動の特徴を説明することができる
2週 課題を見つけるグループ活動①-1
リーダーの役割
リーダーの役割を説明できる
3週 課題を見つけるグループ活動①-2
リーダーの役割
リーダーとして振る舞える
4週 課題を見つけるグループ活動②-1
ファシリテーターの役割
ファシリテーターの役割を説明できる
5週 課題を見つけるグループ活動②-2
ファシリテーターの役割
ファシリテーターとして振る舞える
6週 課題を見つけるグループ活動③-1
メンバーの役割
活動に貢献できるメンバーの役割を説明できる
7週 課題を見つけるグループ活動③-2
メンバーの役割
活動に貢献できるメンバーとして振る舞える
8週 中間試験 それぞれの役割の特徴を説明できる/これまでに行ってきたグループワークとの違いを説明できる
2ndQ
9週 これまでの講義受講時の振る舞いを振り返る 講義受講時にこれまでに自らがとってきた活動の特徴を説明できる
10週 講義の中で自らをアクティブにする方法①
講義中の活動
講義受講場面において、自らをアクティブにするための方法を実践できる
11週 講義の中で自らをアクティブにする方法②
事前活動
講義受講中に自らをアクティブにするために事前にしておくことを挙げ、実践できる
12週 講義の中で自らをアクティブにする方法③
事後活動
講義受講中に自らをアクティブにするために事後にしておくことを挙げ、実践できる
13週 課題発見・課題定義の練習① 練習場面において自分に適した役割・そうでない役割を挙げることができる/自分の役割で機能的に振る舞える
14週 課題発見・課題定義の練習② 練習場面において自らをアクティブにできる
15週 課題発見・課題定義の練習③ 練習場面においてこれまでに学んだことを総合して適用できる
16週 期末試験 それぞれの役割の特徴を具体的な場面を設定した上で説明できる/課題発見・課題定義の場面において自分に適した役割とその理由について説明できる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験パフォーマンス相互評価フォートフォリオ合計
総合評価割合30302020100
基礎的能力00000
専門的能力00000
分野横断的能力30302020100