建築計画Ⅴ

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 建築計画Ⅴ
科目番号 0026 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 空間学事典/日本建築学会/井上書院               他は授業ごとに作成した資料を配付する。
担当教員 工藤 和美

到達目標

(1) 住宅や建築, 都市を計画する際、重視すべき自然や社会との共生を実現するための考え方や 技術を理解し説明できる。
(2)建築計画の応用的な知識や考え方を理解し説明できる。
(3) 建築空間の計画に関する考え方や実務経験に裏付けられた建築計画理論を理解し、歴史的文化的社会的環境が建築にもたらした影響の蓄積を背景に組み立てられた建築計画の考え方について述べることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建築計画で重視すべき自然や社会との共生を実現するための考え方や 技術を理解し的確に説明できる。建築計画で重視すべき自然や社会との共生を実現するための考え方や 技術を理解し説明できる。建築計画で重視すべき自然や社会との共生を実現するための考え方や 技術を理解できていない。
評価項目2建築計画の応用的な知識や考え方を理解し的確に説明できる。建築計画の応用的な知識や考え方を理解し説明できる。建築計画の応用的な知識や考え方を理解できていない。
評価項目3建築計画理論を理解し、建築計画の考え方え方を各テーマに対応して的確に述べることができる。建築計画理論を理解し、建築計画の考え方え方を各テーマに対応して述べることができる。建築計画理論を理解し、建築計画の考え方え方を各テーマに対応して述べることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (A) 説明 閉じる
学習・教育目標 (E) 説明 閉じる
学習・教育目標 (H) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築計画 1-4 の学習成果の上に、より広範な観点から建築計画を考究し、今日的具体的な問題 を解決するための知識と計画技術を学習する。建築計画における多様な問題や考え方, 取り組 みについてそれを取り巻く様々な社会的視点を取り上げ事例を通して考察する。また、環境に 関わる建築計画における現代的課題に関する理論、手法についても学ぶ。
授業の進め方・方法:
グループワークを含んだ講義形式とする。週ごとに建築と都市空間の計画的課題についてテーマを設定しグループディスカッションを通して理解を深める。
注意点:
本科目は、授業で保証する学習時間と、予習・復習及び課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が180時間に相当する学習内容である。建築計画の応用的な考え方を身につけ、卒業研究等において総合化できるよう取り組むこと。見学旅行においては、室津の課題のヒントとなるものを収集すること。 建築史と 都市地域計画の履修が望ましい。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
前期授業の狙いと、建築や都市が抱える現代的課題を、事例を通じて概説する。
現代社会における建築と都市の計画の課題の位置付けについて理解できる。
2週 都市問題のはじまりといま
都市問題のはじまりから、近代都市と建築について考察する。現代の都市問題についても言及する。
現代社会における建築と都市の計画の課題の位置付けについて理解できる。
3週 近代の都市と建築(その1)
田園都市からアテネ憲章(CIAM)の都市論を中心に、建築家が提案したモダニズムの理想都市の背景と、現代の都市と建築の関連について考察する。
現代社会における建築と都市の計画の課題の位置付けについて理解できる。
4週 近代の都市と建築(その2)
モダニズムの建築思想を中心に再考する。近代建築が目指したもの、排除したものは何かを考える。
現代社会における建築と都市の計画の課題の位置付けについて理解できる。
5週 現代の都市と建築(その1)
現代の日本の建築が置かれた状況と、取り組むべき課題について考察する。建築・都市がもたらした問題と、現代の環境問題について考察する。
現代社会における建築と都市の計画の課題の位置付けについて説明できる。
6週 現代の都市と建築(その2)
現代の日本の都市が抱える諸問題 都市のパブリクスペースの役割, 広場の成り立ち, サードプレイスの意味について学ぶ。
現代社会における建築と都市の計画の課題の位置付けについて説明できる。
7週 都市の共同空間
アジア, ヨーロッパ, アフリカの広場や共同空間について事例を通して学ぶ。
住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 都市の文脈
文脈という考え方と、計画の手がかりとなる都市や地域の特性を見出す視点。
都市と農村の計画について理解できる。
10週 集落空間とデザイン
集落の空間構造とランドスケープについて、地域資源を 活かし た まちづ くりの 方法
都市と農村の計画について説明できる。
11週 建築と社会の課題
少子化と都市の問題
都市と農村の計画について説明できる。現代都市の特質と課題について説明できる。
12週 景観と地域環境
地域の環境をつくる景観保全について
景観形成の基礎的事項と考え方について理解できる。
13週 フィールドワークの方法
計画の手がかりを発見するフィールドワークの手法
建築計画の調査を行うための基礎について理解できる。
14週 サードプレイスと建築
事例を調査し、空間的特徴と思想について考察する。
現代都市の特質と課題について説明できる。
15週 都市と建築の今日的課題
テーマを設定してグループ毎にプレゼンテーションを行う。
都市と建築の今日的課題を見出し、課題設定ができる。調査しまとめたものプレゼンテーションできる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価レポートポートフォリオその他合計
総合評価割合60503500100
基礎的能力0000000
専門的能力60503500100
分野横断的能力0000000