日本事情Ⅱ(留学生科目)

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 日本事情Ⅱ(留学生科目)
科目番号 0048 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 担当教員がプリントを作成し配布する。〈参考教材〉友松悦子著『小論文への12のステップ』(スリーエーネットワーク)
担当教員 久保田 育美

到達目標

1. 日本の文化について知り、理解するとともに、自文たちの文化と関連付けてその違いや関係性に気付いたり、推測したりできる。
2. 日本をはじめ、世界のさまざまな文化や言語行動に関するいろいろな話題について、社会的・文化的な共通点や相違点にもふれながら、詳細かつ明瞭な構成で表現し、話すことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本の文化に関して、授業で提示した以上の知識や情報を持っている。日本の文化に関して、授業で提示した十分な知識や情報を持っている。日本の文化に関して、授業で提示した基本的な知識や情報を持っている。
評価項目2自文化やそのほかの文化との違いや関係性に気付いたり推測したりしたことを、それぞれの背景や根拠に基づいて説明できる。自文化やそのほかの文化との違いや関係性に気付いたり推測したりしたことが説明できる。自文化やそのほかの文化との違いや関係性を指摘することができない。
評価項目3テーマについて気付いたことや考えたことについて、詳細かつ明瞭な構成で表現でき、聞き手を意識して話すことができる。テーマについて気付いたことや考えたことについて、ヒントや助言があれば、詳細かつ明瞭な構成で表現でき、話すことができる。テーマについて気付いたことや考えたことについて、詳細かつ明瞭な構成で表現できず、単語または短い文でしか表現できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
実際のコミュニケーション場面において、ことばを使う私たちは言語行動や文化の違いに気付くことがある。本授業では、日本と自国の言語行動や文化の違いについて考え、理解を深めることを目標とする。また、毎時間のテーマに関連し、自分の体験や意見、考えに基づいてスピーチをしたりやりとりをしたりする。
授業の進め方・方法:
配布プリントを使用して授業を進める。
本授業ではさまざまな言語活動を行うが、受講生は学生間のピアフィードバックや担当者からの助言を通して日本語能力を高めていく。なお、本授業の内容は日本語Ⅱ(後期)と連動している。
注意点:
日本と自国の文化への理解を深め、考えられるようになることを期待する。また、授業を通して気付き考えたことについて、既習の日本語を用いて表現できるよう、日本語文章表現および日本語口頭表現を磨く機会とすること。
合格としない欠席条件(割合) 1/4以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション 授業の目標および内容を把握する。
2週 最近の出来事 起承転結を意識して最近の出来事について書ける。
3週 最近の出来事 起承転結を意識して最近の出来事について書ける。
4週 最近の出来事 相手の注意を引きながら最近の出来事について話せる。また、相手の話を聞いてコメントすることができる。
5週 社会事情について考える 与えられた調査データを見て分析し、日本語で考察が述べられる。
6週 社会事情について考える データの概要・分析・考察・まとめに分けて、短いレポートが書ける。
7週 社会事情について考える データの概要・分析・考察・まとめに分けて、短いレポートが書ける。
8週 自文化との違い 日本語の一般的なコミュニケーションスタイルを知るとともに、ある言葉の意味について考察できる。
4thQ
9週 自文化との違い 日本語と母語の違いについて考え、それぞれの特徴について説明し、両者を対比できる。
10週 自文化との違い 段落の役割を理解したうえで、第9週でまとめた内容について作文が書ける。
11週 社会とのつながり あるトピックについて論点を提示し、自分の立場と根拠が示せる。
12週 社会とのつながり 他の人の立場と根拠を聞いたうえで、自分の考えをまとめ、提示できる。
13週 社会とのつながり 日本語でディベートに参加することができる。
14週 社会とのつながり 序論・本論・結論に分けて、短い小論文が書ける。
15週 社会とのつながり 序論・本論・結論に分けて、短い小論文が書ける。
16週 振り返り 授業を通して新たに発見したこと、考えが変わったこと、さらには自分の日本語の能力と技能がどうなったかについて説明できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3後5,後8
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3後2,後3,後6,後7,後9,後10,後14,後15
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3後4,後8,後12,後13
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3後4,後12,後13
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3後4,後13
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3後4,後12,後13
他者の意見を聞き合意形成することができる。3後4,後12,後13
合意形成のために会話を成立させることができる。3後4,後12,後13
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3後13
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3後6,後7
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3後6,後7
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。2後5,後6,後7,後14,後15
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。2後6,後7,後14,後15
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。2後6,後7,後14,後15
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3後13
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3後2,後3,後6,後7,後9,後16
複数の情報を整理・構造化できる。3後2,後3,後5,後6,後7,後9,後10,後12,後14,後15
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3後6,後7
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。2後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3後5,後6,後7,後13,後14,後15,後16
事実をもとに論理や考察を展開できる。3後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3後6,後7,後14,後15

評価割合

発表・成果物課題提出授業態度合計
総合評価割合702010100
基礎的能力3520055
専門的能力0000
分野横断的能力3501045