生産システム

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 生産システム
科目番号 0023 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械・電子システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 畑村洋太郎編著、実際の設計研究会著、実際の設計「改定新版」日刊工業新聞社及び配布資料
担当教員 大西 祥作

到達目標

①広義の設計活動は生産システムを構築する上で重要かつ主要部分であることを理解し、設計活動の始点である要求機能が与えられた場合あるいは自ら見出す場合において機能の具体的展開の考え方や方法について機械的要素や電気的要素を中心として総合的に理解していること。
②上記①が具現化できるスキルを身に付けていること。
③本講義の内容は複合分野(機械及び電子システム)の基礎となる基本的素養の内、基礎工学部分に該当するため、講義とレポート課題により確実にスキルとして身に付け、俯瞰&総合的な視点からの設計活動が出来ること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1広義の設計活動は生産システムを構築する上で重要かつ主要部分であることを十分に理解した上で、要求機能を自ら見出し、機能の具体的展開の考え方や方法について機械的&電気的要素を中心として総合的に理解していること。広義の設計活動は生産システムを構築する上で重要かつ主要部分であることを理解した上で、与えられた要求機能に対し、機能の具体的展開の考え方や方法について機械的&電気的要素を中心として理解していること。広義の設計活動は生産システムを構築する上で重要かつ主要部分であることを十分には理解していない。また、与えられた要求機能に対し、機能の具体的展開の考え方や方法について機械的&電気的要素を中心として十分には理解していない。
評価項目2要求機能を自ら見出し、機能の具体的展開の具現化且つ応用ができる。要求機能が与えられた場合に機能の具体的展開の具現化ができる。要求機能が与えられた場合に機能の具体的展開の具現化が十分にはできない。
評価項目3俯瞰&総合的な視点からの設計活動が出来る。俯瞰&総合的な視点からの設計に不十分ながら取り組める。俯瞰&総合的な視点からの設計活動は取り組めない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (F) 説明 閉じる
学習・教育目標 (H) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
製品を生産するためには、技術者は幅広い知識や情報が必要である。
ものづくりには顧客ニーズの把握から始まる広義の設計を中心としてもの作りシステム(生産システム)の理解が必要である。
本講義は、生産システムを構築する上で重要かつ主要部分である広義の設計の方法を中心に講義を行い、これらに係る知識の修得を目的とする。
尚、この科目は企業で計画・設計等(広義の設計)を担当していた教員により、その経験を生かして講義が行われる。
授業の進め方・方法:
設計プロセスの主要な部分について実践的な設計に必要な考え方の習得を目指す。
前半は、教科書を中心に、後半については、適宜プリントを配布して講義を行う。
講義内容を確実に理解し身につけるために、予習&復習を行こと。
また、俯瞰的&総合的ものづくりへの理解力を高めるため、設計に係る課題のみならず社会課題を含む課題に対しレポート作成を課すので必ずすべての課題作成を実施すること。
本科目は、授業で保証する学習時間と、予習・復習及び課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が、90時間に相当する学習内容である。
合格の対象としない欠席条件(割合):1/3以上の欠課。
注意点:
成績評価式:成績(100点満点)=試験(中間)×0.4+試験(期末)×0.4+レポート(20点満点)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーションの実施
生産システムの概要について講義する。
(生産システムと広義の設計の関係について)
授業の狙いや進め方を説明できる。
また、生産システムの概要(生産システムと広義の設計の関係について)について説明出来る。
2週 設計の意義「設計とはどんなものか?」について講義する。 心構え、基本的視点、機械と設計の発展について説明出来る。また、設計の意義を踏まえ持続可能な開発の必要性について説明出来る。
3週 設計のプロセス「何をどんな手順で決めるか?」について講義する。 全体プロセスと決定する事柄について説明出来る。
4週 設計のプロセス「何をどんな手順で決めるか?」について講義する。 企画、構想設計、開発計画、詳細設計、製作、検査・試験、設計の後工程(特許、対外発表)について説明出来る。
5週 設計の構想をつくる「考えをどうつくるか?」について講義する。 構想設計時の心構え、思考方法、全体像を描く、顧客提供価値の考え方について説明出来る。
6週 設計の構想をつくる「考えをどうつくるか?」(その2)について講義する。 要求機能の考え方、機構・構造の全体像を描くことについて説明出来る。
7週 機能と機構の実現「考えを具体化するか?」について講義する。 機能とシステム、基本機能と機械要素、エレクトロニクス、ソフトウェア、機能から機構への展開、メカトロニクスの将来について説明出来る。
8週 中間試験 前半で学習した内容について解答出来る。
2ndQ
9週 答案返却と模範解答の説明をする。
コンプライアンス(法・規格・基準への適合性)について講義する。
中間試験の内容についてについて説明出来る。
コンプライアンスの重要性、法、規格、基準、標準について説明出来る。
10週 契約に係ること(見積段階、契約段階、発注時)について講義する。 見積のポイント、法律の基礎知識、契約の基本知識、見積、契約、発注段階で注意するべき事項について説明出来る。
11週 生産システム及び生産と加工のための管理技術について講義する。 生産システム・生産管理、品質保証・品質管理、計測・測定技術の概要について説明出来る。
12週 保守・保全について講義する。 保守・保全の概要、保全方式とその特徴、設備診断技術について、ライフサイクルアセスメントについて説明出来る。
13週 安全・安心&プロジェクトマネジメントについて講義する。 社会的要求、本質安全について説明出来る。
プロジェクトマネジメントの概要について説明出来る。
14週 ユニバーサルデザインについて講義する。 ユニバーサルデザインの概要について説明出来る。
15週 1週から14週まで講義してきた生産システムの講義内容についての総括について講義する。 本学習科目の主要&重要部分について説明出来る。
16週 期末試験 後半で学習した内容について解答出来る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験(中間)発表相互評価態度ポートフォリオその他試験(期末)レポート合計
総合評価割合40000004020100
基礎的能力000000000
専門的能力40000004020100
分野横断的能力000000000