電子回路特論

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 電子回路特論
科目番号 0043 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械・電子システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 指定しない
担当教員 吉本 雅彦

到達目標

1) アーキレクチャレベル、回路レベルの並列処理による高速化技術を理解する。
2) 低消費電力化のための制御技術を理解する。
3) SRAM, DRAM, FLASHなど高集積メモリ回路技術を理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1アーキレクチャレベル、回路レベルの並列処理による高速化技術を十分に理解できる。アーキレクチャレベル、回路レベルの並列処理による高速化技術を理解できる。アーキレクチャレベル、回路レベルの並列処理による高速化技術を理解できない。
評価項目2低消費電力化のための制御技術を十分に理解できる。低消費電力化のための制御技術を理解できる。低消費電力化のための制御技術を理解できない。
評価項目3SRAM, DRAM, FLASHなど高集積メモリ回路技術を十分に理解できる。SRAM, DRAM, FLASHなど高集積メモリ回路技術を理解できる。SRAM, DRAM, FLASHなど高集積メモリ回路技術を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (D) 説明 閉じる
学習・教育目標 (F) 説明 閉じる
学習・教育目標 (H) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
VLSIデバイスは、高速化、低消費電力化、高集積化の3つの軸で目覚ましい発展を遂げた。それを実現するための高性能設計技術について、アーキテクチャ技術、回路技術の視点から講術する。
本講義は、SRAM設計の実務経験を有する者が、近年の電子回路高性能設計を紹介し講義形式で授業を行う。
授業の進め方・方法:
1)~3について、講義形式で授業を行う。試験は実施せず課題演習で評価を行う。
1) アーキレクチャレベル、回路レベルの並列処理による高速化技術を理解する。
2) 低消費電力化のための制御技術を理解する。
3) SRAM, DRAM, FLASHなど高集積メモリ回路技術を理解する。
注意点:
本科目は、授業で保証する学習時間と、予習・復習及び課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が、90時間に相当する学習内容である。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 講義の概要とVLSI高性能化動向
電子回路特論の講義概要について解説する。
講義の概要とVLSI高性能化動向
電子回路特論の講義概要について理解する。
2週 パイプラインアーキテクチャ-1
モデルCPUを定義し、時間並列アーキテクチャによる高速化を解説する。
パイプラインアーキテクチャ-1
モデルCPUを定義し、時間並列アーキテクチャによる高速化を理解する。
3週 パイプラインアーキテクチャ-2
パイプラインハザードとその回避技術について解説する。
パイプラインアーキテクチャ-2
パイプラインハザードとその回避技術について理解する。
4週 スーパースカラーアーキテクチャ
空間並列アーキテクチャによる高速化を解説する。
スーパースカラーアーキテクチャ
空間並列アーキテクチャによる高速化を理解する。
5週 VLIWアーキテクチャ
別な例の空間並列アーキテクチャによる高速化を解説する。
VLIWアーキテクチャ
別な例の空間並列アーキテクチャによる高速化を理解する。
6週 ベクトル演算アーキテクチャ
画像処理などのベクトルデータ処理に最適化されたアーキテクチャを解説する。
ベクトル演算アーキテクチャ
画像処理などのベクトルデータ処理に最適化されたアーキテクチャを理解する。
7週 マルチコアアーキテクチャ
近年の主流であるメニーコアおよびヘテロジーニャスマルチコアを解説する。
マルチコアアーキテクチャ
近年の主流であるメニーコアおよびヘテロジーニャスマルチコアを理解する。
8週 並列加算回路
種々の並列加算回路技術を紹介し、それらの得失について解説する。
並列加算回路
種々の並列加算回路技術を紹介し、それらの得失について理解する。
2ndQ
9週 算術論理演算回路
ALUの設計を実施するとともに、CMOS構成ALUについて解説する。
算術論理演算回路
ALUの設計を実施するとともに、CMOS構成ALUについて理解する。
10週 並列乗算回路-1
種々の並列乗算を高速化するアルゴリズム、回路技術を紹介し、それらの得失について解説する。
並列乗算回路-1
種々の並列乗算を高速化するアルゴリズム、回路技術を紹介し、それらの得失について理解する。
11週 並列乗算回路-2
種々の並列乗算を高速化するアルゴリズム、回路技術を紹介し、それらの得失について解説する。
並列乗算回路-2
種々の並列乗算を高速化するアルゴリズム、回路技術を紹介し、それらの得失について理解する。
12週 揮発性メモリ回路
SRAM回路構成と動作について解説する。
揮発性メモリ回路
SRAM回路構成と動作について理解する。
13週 不揮発メモリ回路
不揮発メモリの回路構成と動作について解説する。
不揮発メモリ回路
不揮発メモリの回路構成と動作について理解する。
14週 低消費電力技術
マルチ閾値、パワーゲーティング、動的制御技術を解説する。
低消費電力技術
マルチ閾値、パワーゲーティング、動的制御技術を理解する。
15週 今後の動向
More than Moore、IoTセンサーノードなど今後のVLSI技術の開発動向を解説する。
今後の動向
More than Moore、IoTセンサーノードなど今後のVLSI技術の開発動向を理解する。
16週 期末試験実施せず

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

演習課題合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000