建設マネージメント

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 建設マネージメント
科目番号 0023 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築・都市システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 小菅哲:「建築マネジメント概論」 日刊建設工業新聞社発行 相模書房発売,国土交通省:インフラ長寿命化基本計画、行動計画、参考資料をプリントで配布する。
担当教員 大塚 毅彦,三条 健二

到達目標

ネジメント及びインフラ長寿命化計画等の意義を理解し、説明できる。(D).(H).(三条)
(2) CM、PM、FM 各々の業務の発生・特徴に関する講義を通じ、建設に対する視点や業務構成の変化、要求される人材や資格を理解する (D)。(大塚)
(3) 実践例の講義を通じ、日本におけるCM やコンサルティングの実践の可能性を考察できる (H)。(大塚)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1アセットマネジメント及びインフラ長寿命化計画等の意義を理解し、具体的に説明できる。アセットマネジメント及びインフラ長寿命化計画等の意義を理解し、説明できる。アセットマネジメント及びインフラ長寿命化計画等の意義を理解し、説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (D) 説明 閉じる
学習・教育目標 (H) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
我が国では、厳しい予算制約の中でインフラを効率よく管理し、低コストで維持・更新していく「アセットマネジメント」の取り組みが進められている。このような状況の中、インフラ老朽化対策として策定された「インフラ長寿命化計画等について講義する。また,CM(コンストラクションマネジメント)を取り巻く背景と,CM・PM・FM の内容について教授し,組織マネージメント,福祉行政を実例に取り上げる.前半8週を三条,後半7週を大塚がオムニバス方式で担当する.三条は民間コンサルタント会社で、30年以上技術士として従事し、その経験を活かし授業を行う者である.
授業の進め方・方法:
座学を中心とした講義形式とする。
注意点:
本科目は、授業で保証する学習時間と、予習・復習及び課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が,90時間に相当する学習内容である.受講に当たっては,明石高専都市システム工学科5年社会基盤メインテナンス工学,建築学科第5学年の建築生産,或いは同等の教科内容を有する科目を修得しておくこと.指示に基づきレポートを作成・発表すること.
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 公共事業におけるアセットマネジメントの意義(三条)
我が国のインフラ整備の経緯、維持管理の現状について概略説明し、建設分野におけるアセットマネジメントの必要性や意義について解説する。
建設分野におけるアセットマネジメントの必要性や意義について説明できる。
2週 インフラ長寿命化計画の概要(三条)
計画策定経緯や目指すべき姿、基本的な考え方、計画内容等について学習する。
計画策定経緯や目指すべき姿、基本的な考え方、計画内容等について説明できる。
3週 インフラ長寿命化行動計画の概要(三条)
国土交通省が策定した行動計画の解説を通して、対象施設の現状と課題や取り組みの方向性等について学習する。
国土交通省の行動計画に基づき、対象施設の現状と課題や取り組みの方向性等について説明できる。
4週 インフラ長寿命化計画(三条)
地方自治体が策定した計画の解説を通して基本的な考え方、計画内容等について学習する。
地方自治体が策定した計画に基づき、基本的な考え方、計画内容等について説明できる。
5週 インフラ長寿命化行動計画(三条)
道路施設長寿命化計画について学習する。
道路施設長寿命化計画について説明できる。
6週 インフラ長寿命化行動計画(三条)
河川管理施設の長寿命化計画について学習する。
河川管理施設の長寿命化計画について説明できる。
7週 インフラ長寿命化行動計画(三条)
港湾・海岸施設の長寿命化計画について学習する。
港湾・海岸施設の長寿命化計画について説明できる。
8週 インフラ長寿命化行動計画(三条)
下水道施設の長寿命化計画について学習する。
下水道施設の長寿命化計画について説明できる。
4thQ
9週 プロジェクトマネージメントとは何か(大塚) プロジェクトマネージメントの体系、PMBOKについて講述する。 プロジェクトマネージメントの体系やPMBOKについて説明できる
10週 日本経済におけるCMの意義と問題点(大塚)
日本経済の行き詰まりを打破する新しい産業の一つとして述べられているCMの意義を講述する。
CMの概念・内容について説明できる。
11週 PMとFMについて(大塚)
プロジェクトマネジメントの発生・発展と業務拡大からFM、CMが分化したこと講述し、欧米的なプロジェクト志向が苦手な日本の体質を考察する。
PM、FM、CMの概念について説明できる。
12週 建設分野でのPFIとPPPについて(大塚)  我が国におけるPFI、PPPの取り組みについて、具体的事例を用いて説明する PFI、PPPについて、事例をあげながら説明できる。
13週 様々な組織マネージメントについて(大塚)
様々な企業の組織マネージメントの最新事例について、講述する。
現代の組織マネージメントについて説明できる。
14週 地方自治体における公共施設等総合管理計画(大塚) 高砂市などを事例として、自治体のアクションプランを検討する 地方自治体の公共施設等総合管理計画について、説明できる
15週 建設・福祉分野のコンプライアンス・危機管理(大塚) 建築物のバリアフリーに対するコンプライアンスと福祉分野でのヒアリハット(危機管理)について説明する。
我が国の高齢者・障害者の住宅改修を事例として、福祉分野における危機管理・ヒヤリハットについて説明する。
建築物のバリアフリーにおけるコンプライアンスおよびヒアリハットについて説明できる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

到達目標(1)に関するレポート到達目標(2)に関する試験到達目標(3)に関するレポート合計
総合評価割合503020100
基礎的能力0000
専門的能力503020100
分野横断的能力0000