都市景観計画

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 都市景観計画
科目番号 0026 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築・都市システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 授業ごとに配布する印刷資料
担当教員 佐伯 亮太

到達目標

(1)都市空間を成立させる基礎的な仕組みと地形について理解ができる。(F)
(2)景観の地域性を理解し読み取ることができる。(G)
(3地域環境の価値と景観計画について理解できる。(H)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1都市景観の定義と専門用語を理解し調査分析を充分居に行うことができる。都市景観の定義と専門用語を理解し調査分析を行うことができる。都市景観の定義と専門用語を理解し調査分析を行うことができない。
評価項目2都市景観計画に関連する計画の 考え方、都市の諸課題と景観との調和手法について充分居に理解できる。都市景観計画に関連する計画の 考え方、都市の諸課題と景観との調和手法について理解できる。都市景観計画に関連する計画の 考え方、都市の諸課題と景観との調和手法について理解できない。
評価項目3都市景観計画の基礎調査を実施し十分な結果を発表できる。都市景観計画の基礎調査を実施し結果を発表できる。都市景観計画の基礎調査を実施し結果を発表できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (F) 説明 閉じる
学習・教育目標 (G) 説明 閉じる
学習・教育目標 (H) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この講義では、都市景観を成り立たせている都市の空間構造というところに着目し、景観の創造のために必要とされる基礎的な計画理論を学習する。都市空間を読み解き、計画および設計の手法、全体を総合化する計画論を主な柱にして講義をおこなう。
授業の進め方・方法:
まちづくりの見学を行うので、積極的に受講すること。
注意点:
本科目は、授業で保証する学習時間と、予習・復習及び課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が、90時間に相当する学習内容である。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 景観の分類 ~景観とは、都市景観とは
景観に関連する用語の意味や用法を整理し、使用する基本用語の定義を学習する。さまざまな属性により景観を分類し、典型的類型に関して理解を深める。
景観を分類し、典型的類型に関して理解できる。
2週 景観と視覚
人間の視覚に関する基本事項について学習し、視点位置や環境的諸条件のちがいにより景観がどのように見えるかを明らかにする。
視点位置や環境的諸条件のちがいにより景観がどのように見えるか理解できる。
3週 街路の景観計画の事例
道路形状や街路樹をはじめ橋梁のデザインにいたるまで、道路に関係した景観の分類と特性を明らかにし、基礎的事項を学習する。
街路の景観計画について理解できる。
4週 都市景観計画に関する法制度
都市景観を進める上で重要な行政手法である法令に基づく規制誘導策の基本を学習する。また併行した施策である助成事業等についても、事例をあげながら説明をおこなう。
都市景観計画に関する法制度が理解できる。
5週 町なみ景観
形成の歴史によってさまざまな様相を見せる町なみ景観の分類と特性を明らかにし、基礎的事項を学習する。
町なみ景観の分類と特性と基礎的事項について理解できる。
6週 歴史的景観の保存・修景計画
歴史的景観の定義を明らかにし、歴史的要素の保存と周辺景観の形成に関する計画・設計手法を学習する。
歴史的要素の保存と周辺景観の形成に関する計画・設計手法を理解できる。
7週 現地調査
グループに分かれて踏査した上で現状写真調査などをおこない、ワークショップにより景観的課題を抽出する。
調査により景観的課題を抽出することができる。
8週 さまざまな景観論
研究分野により異なる景観の取り扱いに関して代表的なものを紹介するとともに、都市景観計画のめざす景観について議論する。
都市景観計画のめざす景観について議論できる。
4thQ
9週 地形景観と自然景観の計画
国土計画や地方計画のレベルで意識される規模の大きな地形景観や自然景観の分類と特性を明らかにし、基礎的事項を学習する。
地形景観や自然景観の分類と特性を理解できる。
10週 神戸市の都市景観
都市の景観の分類と特性を明らかにするとともに、大都市に近接する市街地の基礎的事項を学習する。
神戸市の都市景観と大都市に近接する市街地の基礎的事項について理解できる。
11週 現地調査
グループに分かれて踏査した上で現状写真調査などをおこない、ワークショップにより景観的課題を抽出する。
調査を行い景観的課題を抽出することができる。
12週 現地調査
グループに分かれて踏査した上で現状写真調査などをおこない、ワークショップにより景観的課題を抽出する。
調査を行い景観的課題を抽出することができる。
13週 新たな景観の形成計画
ニュータウンなど新たな都市や市街地の建設をおこなう際などに必要な新たな景観の形成計画手法に関して、基礎的事項を学習する。
景観の形成計画手法に関して、基礎的事項が理解できる。
14週 レポート課題の実施
現地調査を含むレポート課題の成果を各学生が発表し、質疑応答、議論をおこなう。
現地調査を行い、課題の成果を各学生が発表し議論することができる。
15週 都市景観計画の今後の展望
近年における景観をめぐる話題を題材にし、都市景観計画が抱える課題を明らかにしながら、今後の展望を示す。学生の提案や意見などを交えて議論をおこなう。
都市景観計画が抱える課題について、提案や意見などを交えて議論をおこなうことができる。
16週 期末試験実施せず
期末試験実施せず

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

レポートレポート課題態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合252550000100
基礎的能力0000000
専門的能力252550000100
分野横断的能力0000000