Global Studies

Course Information

College Akashi College Year 2022
Course Title Global Studies
Course Code 4002 Course Category General / Compulsory
Class Format Lecture Credits Academic Credit: 2
Department Architecture and Civil Engineering Student Grade Adv. 1st
Term First Semester Classes per Week 2
Textbook and/or Teaching Materials 教科書:渋谷淳一・本田量久編『21世紀国際社会を考える 多層的な世界を読み解く38章』旬報社/参考図書 伊藤陽一他編『グローバル・コミュニケーション―キーワードで読み解く生命・文化・社会』ミネルヴァ書房
Instructor ARAKAWA Hironori

Course Objectives

(1)世界で活躍するエンジニアとしての国際的資質を持つことができる。
(2)流動化する現在の国際情勢が理解できる。
(3)21世紀と新しい国際社会の行方についての理解・考察ができる。
(4)民族そして国家の概念が理解でき、説明ができる。
(5)越境する社会の基礎的な理解ができる。
(6) 国際関係に関する自らの学びを経て、興味を持った問題を深く掘り下げ、フィールドワークも含めた研究を遂行し、その結果に基づき、プレゼンテーションや論文の作成を行うことができる。
(7) グローバルに関わる諸問題に関して討論を行うことができる。

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1世界で活躍するエンジニアとしての国際的資質を持つことができる。世界で活躍するエンジニアとしての国際的資質を持つことがほぼできる。世界で活躍するエンジニアとしての国際的資質を持つことができない。
評価項目2流動化する現在の国際情勢が理解できる。流動化する現在の国際情勢がほぼ理解できる。流動化する現在の国際情勢が理解できない。
評価項目321世紀と新しい国際社会の行方についての理解・考察が十分できる。21世紀と新しい国際社会の行方についての理解・考察がほぼできる。21世紀と新しい国際社会の行方についての理解・考察ができない。
評価項目4民族そして国家の概念が理解でき、説明が十分にできる。民族そして国家の概念が理解でき、説明がほぼできる。民族そして国家の概念が理解でき、説明ができない。
評価項目5越境する社会の基礎的な理解が出来る。越境する社会の基礎的な理解がほぼできる。越境する社会の基礎的な理解ができない。
評価項目6国際関係に関する自らの学びを経て、興味を持った問題を深く掘り下げ、フィールドワークも含めた研究を遂行し、その結果に基づき、プレゼンテーションや論文の作成を遂行できる。フィールドワークも含めた研究を遂行し、その結果に基づき、プレゼンテーションや論文の作成がほぼできる。フィールドワークも含めた研究を遂行し、その結果に基づき、プレゼンテーションや論文の作成ができない。
評価項目7グローバルに関わる諸問題に関して討論が十分に出来る。グローバルに関わる諸問題に関して討論がほぼできる。グローバルに関わる諸問題に関して討論ができない。

Assigned Department Objectives

Teaching Method

Outline:
本講義はグローバル社会での諸問題に触れ、社会科学および国際社会学の基本的な考え方について理解したのち、学生が国際社会に関するトピックを選んで、主体的に調査・発表し、討論することを中心とした授業である。技術者、研究者として必要なグローバルイシューに関しての知識を身につけ、諸問題に関する自らの将来を踏まえた上での考え方や社会へアプローチする能力を積極的に養うことを目的とする。
Style:
教科書、参考書を使うが、その都度起こる世界の諸問題もテーマとして発表を主体とした授業とする。国際社会情勢に関する講義のあと、各学生が興味を持った教科書・参考書に沿ったテーマを選び、深く掘り下げ、できればフィールドワーク・調査(オンラインでも構わない)も含めた研究を行う。その研究の結果をプレゼンテーション発表し、最終的には論文作成を義務づける。プレゼンテーションにおいては、自らの調査とともに、教科書や授業で出た言説の解釈も評価の対象となるため、各書籍を読み込む予習が必須である。
Notice:
本科目は、授業で保証する学習時間と予習・復習及び、プレゼンテーション・課題論文作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が、90時間に相当する学習内容である。グローバルスタディーズはまさに社会情勢によって刻々と変化する学問でもある。日頃から時事問題への関心を持ちながら授業に臨むこと。各発表者は担当するトピックのレジュメを作成する必要があり、聴衆はそのプレンテーションに対する質問が評価の対象となる。そのため各発表に関する教科書の該当部分には必ず目を通しておくこと。主体的な参加態度が必須となる。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

Characteristics of Class / Division in Learning

Active Learning
Aided by ICT
Applicable to Remote Class
Instructor Professionally Experienced

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st グローバルスタディーズとは
国際社会はいかにして作られるのか、国際関係理論はなぜ必要なのかを考える。
普段学習している自然科学と社会科学との違い、国際社会について十分理解する。
2nd MDGsとSDGs
国際社会における新たな目標設定のあり方に注目し、国際協調について考える。
新たな国際的な持続可能な開発目標に関する理解をし、日本の工業社会における役割についても理解する。
3rd 現代国際政治経済国際政治
経済学と国際金融危機の実際について学び、市場や法制度を踏まえ検討する。
工業と密接に関連する国際政治・国際経済の基本的な仕組みについて理解する。
4th 安全保障・国際協力・国益
国際社会の変容と安全保障概念の再社会化について学び、国家と国際との関係について検討、考察する。
国家と国際の関係について理解をし、自らの言説が持ち、表現できる。
5th 国際社会学(移民問題・EU)①
アメリカにおける移民政策・EUにおける諸問題について、事例に基づいて各学生が発表し、討論などを通じて認識を深める。
アメリカ・ヨーロッパにおける移民の現状を理解し、移民政策の是非について、自らの考えが持てる。
6th 国際社会学(移民問題)②
旧ソ連・ドイツ・イギリスにおける移民の諸問題を各事例に基づき、学生が発表する。その問題点、これからに向けての討論を行う。
難民問題も含め、諸国で起きている諸問題の理解をし、国家と国民の関係について考察ができる。
7th 小テスト・課題レポートに向けて
グローバルスタディーズにおける言説の確認、各諸問題に関する諸学生の理解度を問う。各学生の発表に関わる課題レポートの進捗具合や、内容に関する指導を行う。
各学生が国際社会において、まず何に興味があるのかを知り、それを文章によって表現をする大切さを理解する。
8th アジアにおける諸問題①
東アジア地域(中国・台湾・朝鮮半島)における政治・歴史・経済的な諸問題に関して学生が発表する。地理的にも近い、日本との関係についても各学生が考察を行い、討論を実施する。
地理的に日本に近い東アジアの諸問題を地政学的にも理解する。
2nd Quarter
9th アジアにおける諸問題②
東南アジア・オセアニアにおける諸問題に関し、実際の調査なども含めて各学生が発表する。
本校の学術交流も多い、東南アジア・オセアニアを全般的に理解する。 
10th アジアにおける諸問題③
沖縄から考える国際社会についての考察を促す。南アジアの民族問題や、「幸せの国ブータン」おける幸福度調査の現状について、実施教員が実施した実地調査報告も行い、国家戦略について考える。
文明の交差点でもある沖縄の地政学的な役割について理解する。ブータンを含めた南アジア諸国の地政学的な諸問題について理解する。
11th 開発、貧困、差別への挑戦①
ネパール・タイ・カンボジアの事例を掘り下げて各学生が発表し、開発の是非について討論する。
日本が積極的に開発に携わってきた地域は東南アジア・南アジアであったことを、その理由も含めて理解する。
12th 開発、貧困、差別への挑戦②
南アジアにおけるジェンダー・アフリカ・ラテンアメリカにおける開発の最新事例から、国際的な開発はどのようなものであるべきかを考察する。実際に日本の政府開発組織である、JICAについての理解も深める。
SDGsの中でも貧困の解消は喫緊の事案であることを理解し、その問題解決のために各学生が工業人として何ができるのかということを考えることができる。
13th 21世紀と新しい国際社会の行方①
グローバル化とその逆説について、最新の言説を提示し、その検討を発表・討論を通じて行う。
グローバリズム・ローカリズム・グローカリズムについての理解をし、具体的な企業の動き、社会運動に関する知識を有することができる。
14th 21世紀と新しい国際社会の行方②
現代の国際社会におけるテロリズムの論点について、そのダイナミズムを理解した上で、考察を行う。
国際的なテロの実態、現状についての理解ができる。その抑止のために諸国がどのような対策を実施しているのかについての理解ができる。
15th 21世紀と新しい国際社会の行方③
環境配慮行動の現実を環境先進国の現状から知り、国際的に取り巻く環境の問題と工業人との関わりを考察する。
これまでに出た、グローバルスタディーズの諸言説を理解する。工業人として国際的諸問題にどう対処するのかについての意見を持つことができる。
16th 期末試験 期末レポートとともに期末試験を課す

Evaluation Method and Weight (%)

課題・試験発表相互評価態度(出席点および授業での質問)ポートフォリオその他・小テストTotal
Subtotal5020020010100
基礎的能力25100200055
専門的能力1500001025
分野横断的能力1010000020