到達目標
(1)技術者の業務はどのような特徴を持つか、またそれに対応して、技術者が負う社会的責任はどのようなものかを理解できる。
(2)社会における科学技術の役割や課題に関する基礎的な事実を理解する。
(3)技術者が社会的責任を果たすにあたり、どのような社会制度があるか理解する。
(4)(1)~(3)の理解や知識に基づいて、技術者が直面する典型的な倫理問題に対して、有効な対処策を考案できる能力を身に付ける。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 技術者業務の特徴と技術者の社会的責任を十分に理解している。 | 技術者業務の特徴と技術者の社会的責任を理解している。 | 技術者業務の特徴と技術者の社会的責任を十分に理解できていない。 |
評価項目2 | 社会における科学技術の役割や課題に関する基礎的な事実を十分に理解している。 | 社会における科学技術の役割や課題に関する基礎的な事実を理解している。 | 社会における科学技術の役割や課題に関する基礎的な事実を理解できていない。 |
評価項目3 | 技術者に関係する重要な社会制度について十分な知識を身に付けている。 | 技術者に関係する重要な社会制度について知識を身に付けている。 | 技術者に関係する重要な社会制度について知識を身に付けていない。 |
評価項目4 | 技術者が出会う倫理問題に関して有効な対処策を考案できる能力を十分に身に付けている。 | 技術者が出会う倫理問題に関して有効な対処策を考案できる能力を身に付けている。 | 技術者が出会う倫理問題に関して有効な対処策を考案できる能力を身に付けていない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
現代人の日常生活は、高度に発達した科学技術の上に成り立っている。この科学技術は、専門知識を身に付けた技術者によって運用されており、技術者は、その専門知識に基づいて、科学技術を適切に運用していく責任を、社会に対して負っているのである。この責任は、現在その重要性を増してきており、また社会の関心も高まっている。この授業では、技術者の負うこの責任に関してその具体的な内容、それを果たす際どのような問題が生じるか、また、その対処手段について考察する。
授業の進め方・方法:
本授業は、前半(7週まで)の教員による講義形式、後半(8週以降)の学生による発表と質疑応答から構成される。受講学生は、自身の研究対象について社会から期待されている役割や責任、生じる可能性のある限界を発表する。その後、発表に対する質疑応答と意見交換を行う。
注意点:
本科目は、授業で保証する学習時間と、予習・復習及び課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が、90時間に相当する学習内容である。また、研究者倫理e-learnigの結果を成績の一部に含める。
受講者の理解度を見て各授業のテーマ、取り上げる順番を変更することがある。
評価の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス なぜ技術者倫理なのか |
科学者と技術者の社会的責任とは何か考察する。
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2週 |
社会のなかの科学技術 |
社会のなかでどれほどの科学が必要とされてきたかを理解する。
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3週 |
産業・科学技術とその歴史 |
産業・科学技術がどのように発展してきたかを理解する。
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4週 |
ナショナリズムと科学技術 |
ナショナリズムと科学技術が相互にどのような影響を与えたのかについて理解する。
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5週 |
戦争と科学技術 |
科学技術の発展が戦争に与えた影響を理解する。
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6週 |
環境・生命と科学技術 |
科学技術の発展が環境や生命に与えた影響と、そこから新たに生まれた課題について理解する。
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7週 |
倫理と法 |
技術者が果たすことを期待されている社会的責任とは何か理解したうえで、どのようにその責任を果たすかについて考察する。
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8週 |
発表① |
自身の研究対象について、社会から期待されている役割や責任、生じる可能性のある限界を考察し、論理的に発表できる。また、発表に対して質問ができる。
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4thQ |
9週 |
発表② |
自身の研究対象について、社会から期待されている役割や責任、生じる可能性のある限界を考察し、論理的に発表できる。また、発表に対して質問ができる。
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10週 |
発表③ |
自身の研究対象について、社会から期待されている役割や責任、生じる可能性のある限界を考察し、論理的に発表できる。また、発表に対して質問ができる。
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11週 |
発表④ |
自身の研究対象について、社会から期待されている役割や責任、生じる可能性のある限界を考察し、論理的に発表できる。また、発表に対して質問ができる。
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12週 |
発表⑤ |
自身の研究対象について、社会から期待されている役割や責任、生じる可能性のある限界を考察し、論理的に発表できる。また、発表に対して質問ができる。
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13週 |
発表⑥ |
自身の研究対象について、社会から期待されている役割や責任、生じる可能性のある限界を考察し、論理的に発表できる。また、発表に対して質問ができる。
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14週 |
発表⑦ |
自身の研究対象について、社会から期待されている役割や責任、生じる可能性のある限界を考察し、論理的に発表できる。また、発表に対して質問ができる。
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15週 |
技術者倫理の射程 技術者による新たな技術開発は、情報社会や医療といった分野にさまざまな影響をもたらしている。 技術者は、これら他の分野の倫理とどのようなかかわりを持つべきなのかを考察する。 |
技術者と現代社会との関係、技術者は社会においてどのように位置づけられるべきかを理解する。
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16週 |
期末試験実施せず
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 最終レポート | 発表・態度 | 研究者倫理e-learning | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 40 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 40 | 10 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |