水工システムⅠ

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 水工システムⅠ
科目番号 6029 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築・都市システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 渡部 守義

到達目標

1.水文データを用いた流出解析を行う能力を修得する。
2.浸水害の発生メカニズムとその対策を多面的な視点から考察および説明できる能力を修得する。
3.水資源開発の必要性、環境影響とその対策について説明できる能力を修得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1水文データを用いた流出解析を行うことができる。水文データを用いた流出解析について説明ですることができる。水文データを用いた流出解析について説明ですることがきない。
評価項目2浸水害の発生メカニズムとその対策を多面的な視点から考察および説明することができる。浸水害の発生メカニズムとその対策を説明することができる。浸水害の発生メカニズムとその対策を説明することができない。
評価項目3水資源開発の必要性、環境影響とその対策について説明することができる。水資源開発の必要性、環境影響を説明することができる。水資源開発の必要性、環境影響を説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
近年多発、激甚化する水害について、その発生メカニズムと対策について学習する。
授業の進め方・方法:
授業は講義を基本とし、グループワーク形式や実験・演習も行う。
注意点:
本科目は、授業で保証する学習時間と、予習・復習及び課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が、90時間に相当する学習内容である。出身学科を問わず、出来る限り平易に授業するが、教科書があると良い。水理学、衛生工学、環境工学に関する基礎知識についても可能な限り講義内で説明する。 
評価の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 水工システムガイダンスと治水 水工学をシステムとしてとらえ、水辺で発生している諸問題および河川における水害と治水の概要について学習する。
2週 水循環と水文データ 流域における水循環を理解するとともに、水文データからの超過確率を求める方法について学習する。
3週 合理式を用いた流出解析 流域における合理式を用いた流出解析について学習する。
4週 洪水浸水害の概要と実験 外水氾濫と内水氾濫の発生メカニズムを、模型を用いた降雨実験を通じて学習する。
5週 洪水浸水害の実験と結果の整理 降雨と流出量、流出時間実験を通じて、流出係数など流域の特徴との関係について学習する。
6週 都市における排水システム 都市における河川を中心とした水循環の概要について学習し、内水氾濫対策について学習する。
7週 総合治水と流域治水 流域治水の概要、浸水害対策について学習する。
8週 洪水浸水害に関するグループワーク1 課題に関する資料・情報を収集し、目的を達成するためのアイデアを提案できる。
2ndQ
9週 洪水浸水害に関するグループワーク2 課題に関する資料・情報を収集し、目的を達成するためのアイデアを提案できる。
10週 洪水浸水害に関するグループワーク3 提案したアイデアのプレゼンを行い、アイデアの改善を図る
11週 洪水浸水害に関するグループワーク4 課題の目的を達成するためのアイデアを形にすることができる。
12週 洪水浸水害に関するグループワーク5 課題の目的を達成するためのアイデアを形にすることができる。
13週 洪水浸水害に関するグループワーク6 改善したアイデアを用いたプレゼンを行い、実用化に向けた検討を行う。
14週 洪水浸水害に関するグループワーク7 作成したアイデアの実用化を目指した改善を行う。
15週 洪水浸水害に関するグループワーク8 レポートとしてまとめ、プレゼンを行う。
16週 期末試験 期末試験を実施しない

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

演習課題グループワークレポート合計
総合評価割合303040100
基礎的能力0000
専門的能力303040100
分野横断的能力0000