計画システム

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 計画システム
科目番号 6032 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築・都市システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 適宜授業資料を配付する。プロジェクタ等の使用によるビジュアルな資料・事例を提示する。
担当教員 下村 泰彦

到達目標

1)都市空間におけるランドスケープデザインの基本的な計画プロセスとデザイン手法を説明できる.  
2)都市空間における景観デザインや空間デザインの基本的考え方を説明できる.
3)敷地計画における植栽デザインの考え方を説明できる.
4)都市空間や緑地空間における問題点や課題を抽出でき,その解決方法をシステム的に提案できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1十分に,都市空間におけるランドスケープデザインの基本的な計画プロセスとデザイン手法を説明できる.都市空間におけるランドスケープデザインの基本的な計画プロセスとデザイン手法を説明できる.都市空間におけるランドスケープデザインの基本的な計画プロセスとデザイン手法を説明できない.
評価項目2十分に,都市空間における景観デザインや空間デザインの基本的考え方を説明できる.都市空間における景観デザインや空間デザインの基本的考え方を説明できる.都市空間における景観デザインや空間デザインの基本的考え方を説明できない.
評価項目3十分に,敷地計画における植栽デザインの考え方を説明できる.敷地計画における植栽デザインの考え方を説明できる.敷地計画における植栽デザインの考え方を説明できない.
評価項目4十分に,都市空間や緑地空間における問題点や課題を抽出でき、その解決方法をシステム的に提案できる.都市空間や緑地空間における問題点や課題を抽出でき、その解決方法をシステム的に提案できる.都市空間や緑地空間における問題点や課題を抽出でき、その解決方法をシステム的に提案できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 この科目は,大阪府,和歌山県,奈良県下における自治体の都市計画,緑地計画,景観計画,土木計画,環境政策に関わる多くの審議会や委員会、アドバイザーを歴任してきた教員が,都市域から自然地域に至る計画手法について,時事的話題を紹介しながら解説する.さらに,都市空間を対象としたランドスケープデザイン手法とシステム的に対処するための考え方と方法を講義する.
授業の進め方・方法:
 主に配布資料に基づいた講義を行う.
成績評価は,学習成果の達成度を,期末レポート課題(60%),発表・プレゼンテーション(30%),質疑応答などの授業への取り組み状況(10%)から総合して行い,60%以上達成したものを合格とする.
注意点:
 本科目は,授業で保証する学習時間と,予習・復習及び課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が,90時間に相当する学習内容である.講義では,事前に配布する資料を授業までに読み,内容を十分理解しておくこと.
 小人数教育の特徴を生かして,学生自身で実施するフィールドワークを通じた発表と質疑応答の機会を設け,問題発掘・課題解決型の講義とするとともに,プレゼンテーション能力の向上を目指す.
評価の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 都市空間の計画・設計の基本的枠組み
・景観デザイン(ランドスケープデザイン)の概念的枠組み・基礎的事項
都市空間の計画・設計の基本的枠組みや景観デザインの概念的枠組み,基礎的事項を自分の言葉で説明することができる.
2週 都市空間計画とデザイン要素Ⅰ
・西洋庭園にみる空間計画・デザイン要素
(1)古代~中世の庭園
西洋庭園(古代~中世の庭園)にみる空間計画・デザイン要素を自分の言葉で説明することができる.
3週 都市空間計画とデザイン要素Ⅰ
・西洋庭園にみる空間計画・デザイン要素
(2)ルネサンス以降の庭園
西洋庭園(ルネサンス以降の庭園)にみる空間計画・デザイン要素を自分の言葉で説明することができる.
4週 都市空間計画とデザイン要素Ⅱ
・日本庭園にみる空間計画・デザイン要素
(1)奈良時代~鎌倉時代の庭園
日本庭園(奈良時代~鎌倉時代の庭園)にみる空間計画・デザイン要素を自分の言葉で説明することができる.
5週 都市空間計画とデザイン要素Ⅱ
・日本庭園にみる空間計画・デザイン要素
(2)室町時代以降の庭園
日本庭園(室町時代以降の庭園)にみる空間計画・デザイン要素を自分の言葉で説明することができる.
6週 都市空間の計画・設計プロセスⅠ
・都市緑地の計画・設計プロセス
都市空間(特に都市緑地)の計画・設計プロセスについて,自分の言葉で説明することができる.
7週 都市空間の計画・設計プロセスⅡ
(1)敷地分析と敷地計画手法
都市空間(特に都市緑地)の計画・設計プロセスにおける敷地分析と敷地計画について,自分の言葉で説明することができる.
8週 都市空間の計画・設計プロセスⅡ
(2)公園づくりの視点・現況分析
公園づくりの視点について、自分の言葉で説明することができ,実際に調査・分析することができる.
2ndQ
9週 都市空間の計画・設計プロセスⅡ
(3)フィールドワークによる現況調査方法
*課題の説明
公園づくりの視点について、自分の言葉で説明することができ,実際に調査・分析することができる.
10週 都市空間の計画・設計プロセスⅢ
(1)植栽計画手法
都市空間の計画・設計プロセスにおける植栽計画手法を,自分の言葉で説明することができる.
11週 都市空間の計画・設計プロセスⅢ.
(2)緑景観のデザイン
都市空間の計画・設計プロセスにおける緑景観デザインについて,自分の言葉で説明することができる.
12週 学生による発表Ⅰ
学生自身が,身近な都市空間や公園緑地を抽出し,フィールドワーク(現地調査)を通じて,現状の良い点や改善点など(現況分析結果)をパワーポイント等を用いて発表するとともに,学生相互に質疑応答する.
都市空間や緑地空間における現状の問題点や課題を抽出し,プレゼンテーションと質疑応答できる.
13週 都市空間システムⅣ
(1)人にやさしい都市空間システムづくり
都市空間におけるユニバーサルデザインについて,自分の言葉で説明することができる.
14週 都市空間システムⅣ
(2)安全・安心な都市空間システムづくり
都市空間における安全・安心な空間づくりについて,自分の言葉で説明することができる.
15週 学生による発表Ⅱ
フィールドワーク(現地調査)を通じて得た現状の問題点や課題を解決するための具体的提案を,パワーポイント等を用いて発表するとともに,学生相互に質疑応答する.
*最終レポート課題(期末試験に代えて)
都市空間や緑地空間における現状の問題点や課題に対する解決方法・方策を具体的にプレゼンテーションでき,質疑応答もできる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合603001000100
基礎的能力0000000
専門的能力603001000100
分野横断的能力0000000